北海道キャンプ場見聞録
オダッシュ山(2015/2/21)
| シーズン最高の天気 |
札幌を出る頃はまだ雲に覆われていた空も、走るに従って次第に晴れ間も広がり、道東道に入る頃には眩しいくらいの朝日が目の前に昇ってきた。 家を出てから2時間で十勝清水ICに着いてしまった。 少し霞がかかっているものの、上空には素晴らしい青空が広がっていた。 集合場所のコンビニには一番乗りで到着。 私達も直ぐに登山口に向かう。 9時20分に登り始める。 500mほどで高速道路にぶつかり、その下に作られたトンネルを潜って反対側へと出る。 |
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| 颯爽と滑り降りてくるS藤さん | 992峰の北斜面 |
先行する3人は、K田さんご主人の75歳を筆頭に、平均年齢は70歳前後のはずである。 後ろを振り返ると新得の街並みが見渡せた。 |
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| 開けた斜面に出ると背後に新得の街並みが見えるようになってきた |
しかし、その付近の尾根には雪庇ができていることが多いので、それを避けるためにはもう少し標高の高いところで尾根に上がらなければならない。 何処かに良いルートが無いだろうかと考えていたが、先行者のトレースもやっぱり、その藪のようなマツ林の中に続いていた。
尾根の上は、吹き溜まりでデコボコしていて、おまけに雪面も硬く締まって登りづらい。 |
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| 登るに従って素晴らしい展望が広がる |
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| 樹氷が残るダケカンバの枝 | 前峰ピークの岩 |
最後の急斜面を登りきって、11時45分山頂到着。 回りには素晴らしい風景が広がっていた。 地元の登山者の方は男性二人連れだった。 |
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| 十勝岳連峰が格好良い |
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| 狩振岳と双珠別岳 | 強烈に日射しにかみさんもアルカイダ風に |
下山は、前峰の東側に広がるオープンバーンを滑る予定だった。 バックカントリーの用語でドロップポイントの言葉を良く耳にするようになったが、北斜面への滑り出しはドロップの言葉がまさにぴったりである。 |
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| 北斜面はかなりの斜度、ここからドロップインしようとする3人 |
山頂からの斜面は直ぐに終わってしまい、そこから前峰までは緩やかな起伏があるので、シールを剥がさずに下りた方が良かったかもしれない。
登ってくる時に、東斜面のオープンバーンへ出れそうな場所に目星を付けていたのだが、間もなくしてそこから少し下がったところに3人が姿を現した。 Googleマップの航空写真を見て、東斜面のオープンバーンへ出られそうな場所に目星を付けていたので、その付近から尾根を降りる。
オープンバーンは、まだ続いていたけれど、沢の下まで降りてしまうと戻るのに苦労するらしいので、そこからはひたすらトラバースしながら滑っていく。 |
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| オープンバーンを颯爽と滑る飢えた狼I上さん |
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| カメラを意識しながら滑っていると | こんな事に |
日当たりの良い場所では、雪も少し解けてきていた。
その後は、車を停めてある場所まで一気に滑り降りる。 |
| 駐車場所 | → | 尾根 | → | 前峰 | → | 山頂 | ||
| 1:20 | 0:50 | 0:15 | ||||||
| 下り 1:00(休憩含む) | ||||||||
| 距離:3.7km 標高差:714m | ||||||||
カヌークラブ十勝支部長I上さんからの提案で、十勝のオダッシュ山に登ることになった。
事前に役場に問い合わせたところ、畜産試験場から先の道路は高速道路の管理の関係で除雪しているみたいなので、除雪されるかどうかはハッキリしないらしいのだ。
今日はこの他にY須賀さんとK田さんご夫婦が参加予定だったが、その3人は既にオダッシュ山の標高600m付近まで登っていると聞いてビックリした。

高速道路から先も、しばらくは緩やかな登りが続く。
他のメンバーはオダッシュ山に登るのが初めてなので、今日は自分が登るルートを考えなければならないと覚悟していたが、先行者のトレースのおかげで余計なことに気を使わなくて済む。
それも突破するとようやく稜線が目の前に見えてきた。
前峰のピークが近づくと更に傾斜はきつくなってくる。

大きな岩のある前峰ピークまで2時間10分かかって登ってきた。
日高山脈の中では、狩振岳の端正な姿が目立っていた。


札幌から十勝の浦幌に転勤になったばかりのI上さんは、山に出かける機会も減ってしまい、パウダーに飢えた狼状態なのである。
北斜面に下りていったI上さん達がここまで登り返してくるまで、暫く待っていなければならないだろう。
疎林を抜けると、見事なオープンバーンが広がっていた。


そこで一休みしながら、皆でオダッシュ山の素晴らしさを語り合う。