北海道キャンプ場見聞録
徳舜瞥山(2014/03/22)
| 気まぐれな雪の女神 |
登山口の農家で飼われている犬が、一緒に山の上まで付いてきてくれたとのブログ記事を読んで、徳舜瞥山に登ることを思い立った。 天気予報は微妙だった。
その声の聞こえてくる方に目をやると、ブログに出ていた大型のシェパードが、倉庫の中に繋がれたままで、こちらを見ながら鳴いていたのである。 まずは広々とした雪原の中を登っていく。
真っ白な雪原の下は牧草畑なのだろう。 |
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| 青空が見えてきたけど雲はまだ厚い | 赤いテープが到る所に付けられている |
次第に雪深くなってきたので、ラッセルをかみさんに代わってもらった。 かみさんが「早くこれを写して!」と手招きしていた。
今回もまた、登るにしたがって期待通りの風景が広がってきていた。 |
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| 雪のくぼみの中にハート型の影が! | 日が射すと周りの風景も美しく見える |
と思っていたが、しばらく登っていくと突然真新しいトレースに遭遇した。
そこを過ぎるといよいよ、このルートの中でも樹氷が一番美しい森の中へと入っていく。 そうして、最後の真っ白なモンスターと化したトドマツの森を抜けると、目の前に徳舜瞥山が姿を現す。 |
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| 次第に白さを増してくる森 | 全てが真っ白だ |
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| 森を抜けるとその先に徳舜瞥山が姿を現す |
そのご夫婦は、ここから上をワカンとアイゼンで登っていたけれど、私達はスノーシューに履き替える。 ご夫婦と別れる頃、西の方角から嫌らしい雲が近づいてきていた。 そうしてとうとう、その雲がやってきた。 そうして山頂到着。 |
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| かみさんの姿が見えなくなりそうだ | 写真を撮ったらサッサと下山 |
後でかみさんに聞いたところ、かみさんは全く恐怖は感じなかったそうである。 どれくらい下ってからだろうか。 灰色の雲を背景に、陽が当たって白く輝くオロフレ山の姿がとても印象的だ。 アカエゾマツの森まで滑り降り、風を避けられそうな場所を探して昼食にする。 |
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| 下山してくるとこんな事に | 樹氷にも日が当たってとても美しい |
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| 風を避けて昼食に |
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| こんな山頂を眺めながらの昼食だ | 可愛いスノーモンスター |
食事を終えた後は、麓まで一気に滑り降りるだけだ。 車まで戻ってくると、登り始める時はあんなに騒いでいたワンちゃんが、全く関心を示さない。 |
| 登山口 | → | 1050m台地 | → | 山頂 | |
1:50 |
1:00 | ||||
| 距離:3.9km 標高差:720m | |||||
そうして除雪終点までやってきたが、楽しみにしていた犬の姿がどこにも見えない。
登るにしたがって背後に山の風景が広がってくる。

この山に登るのは4回目。

青空と共に、徳舜瞥山の山頂も姿を現した。
見覚えのあるダケカンバが現れた。


遠くから見えていた二人の登山者は既に下山途中で、山の中腹辺りでスキーを履いているところだった。
ご夫婦にお別れして、スノーシューで登り始める。
雪に埋もれた樹木のおかげで滑落の心配はあまりないが、それでも場所によっては10m位は滑落しそうなところもある。

視界は数メートル。
振り返ると、徳舜瞥山の山頂まで見えている。




さすがに春分の日を過ぎると、北斜面でもない限り、パウダーを滑るのは期待できない。