迷沢山(2011/1/29)

今度は反対側から


 ちょっと天候が不安定な週末だったけれど、朝から青空が広がっていたので自宅から近い迷沢山へ登ることにした。
この山には、去年の12月に札幌国際スキー場側から上平沢林道コースを登っていたが、今回はその反対の市内側、平和の滝からの旧送電線ルートを登ってみることにする。
駐車場を出発 駐車場には一番乗りで、準備を整えて午前8時過ぎに私たちが登り始める頃になって数台の車が入ってきた。
 これならば暫くの間は追い越されることなく、先頭で登っていけそうだ。
 この一週間程の間にはまとまった雪も降っていないので、しっかりとしたトレースも残っていて、先頭での登るのは苦にならない。それにやっぱり、人の後を歩くよりは前を歩く方が気持ちが良いのである。
 上空に青空は広がっているけれど、気温が低くて、手袋をしていても指先が痺れて痛くなってくる。
 琴似発寒川沿いに手稲山への登山道(平和の滝コース)を登っていく。ここは去年の9月に手稲山へ登る時に歩いているが、冬に来るのは初めてである。
 途中から登山道を離れ、川を渡って旧送電線沿いにを登ることになる。
 その場所が分かるようにとGPSにポイントを落としておいたが、それを確かめるまでも無く、鉄塔が立って樹木が刈り払われた斜面が現れので間違えようは無い。


手稲山登山道を歩く 旧送電線コース
日が当たっていても寒くて堪らない ここから送電線に沿って登っていく

スノーブリッジを渡る 細いスノーブリッジを渡る。
 駐車場には他に車が無かったので私達が先頭だと思っていたら、若い男女の二人連れが先を歩いていた。
 彼らを追い越して、その急斜面を一気に登る。
 登りきったその先には緩やかな起伏が続いていた。
 そして更に先に見える次の急斜面との間は若干低くなっているので、そのまま進んでいくと帰りは登り返すことになりそうだ。
 付近のトレースは吹きだまりのために消えかけていて、はっきりとしないが、そのまま低くなっている方へ進んでいるようだ。
 私はそのトレースを無視して、右側の樹林帯の中を、徐々に高度を上げながら登ることにした。
 ところが、途中でちょっとした沢にぶつかって進路を阻まれてしまう。
そこを更に迂回しても、送電線の下の刈り跡に戻れる保証も無いので、悪戦苦闘しながらその沢を強引に横切る。
 随分とみっともないトレースをつけてしまったものである。
 先ほど追い抜いた若い二人連れが、このトレースを信じて登って来ない事を願うしかなかった。

 その先は再び、前日までのトレースが判別できるようになってきたので、今度は逆らわずにそのトレースに従って登ることにした。
 手稲山の裏側の切り立った崖が間近に見えている。
 普段から見慣れた手稲山とは全く違った近寄りがたい猛々しさがとても新鮮だ。


手稲山の懸崖 手稲山山頂
手稲山永峰の懸崖が見える 手稲山山頂も見えてきた

スノーシューの男性が先に登っていった 何時の間にか直ぐ後ろにスノーシューの男性が迫ってきていた。
 ラッセルのお礼を言われるが、途中で変なトレースを付けたりしていたので恥ずかしくなってしまう。
 先を譲ると、凄まじい速さで先に登っていった。
 その辺りから雪も深くなっていたので、これは大いに助けられた。
 登り始めてから約2時間ほど経っていたので、ここで小休止を取ることにする。
 体力的にはまだ余裕があって、毎朝のランニングの成果が徐々に現れてきているのかもしれない。
 でも、再び登り始めると、急に足が重くなった気がした。かみさんが登山中に休みたがらない理由はこれなのかもしれない。
 送電線の刈り跡を離れ、林間の最後の急な登りとなる。
 それまでの無骨な鉄塔や送電線が見えなくなって、ようやく雪山らしい風景に変わり、登っていても気持ちが良い。
 樹木も疎らで、帰りにここを滑るのが楽しみだ。


休憩 尾根への最後の登り
2時間経ってから小休止 帰りの滑りが楽しめそう♪

谷を挟んで迷沢山山頂が見える そして標高910mの尾根に出てくると、それまで山に遮られていた西風がまともに吹き付けてきた。
 目指す迷沢山は谷を挟んだその先に見えている。
 ここからはその谷を大きく迂回しながらほぼ平坦な場所を歩くことになる。
 西の空には雲が多く、山頂まで行ったところで景色も期待できそうに無い。
 再び指先が痛くなってきて、帽子を被っているのに耳まで痛くなる。
 ここから山頂を目指すよりも、近くのピークまで登った方が、手稲山の姿が間近に見えそうである。
 あっさりと迷沢山登頂は諦めて、そのピークを目指す事にする。

 そうしてそこから眺める裏手稲山の姿は何とも素晴らしいものだった。
 裏手稲を楽しむのならこの場所がベストポジションといっても良いだろう。
 琴似発寒川が造り出した深い谷を挟んで、その先に見事な手稲山の姿が聳え立っているのだ。


裏手稲
手稲山の裏側を眺めるベストポジション

札幌の街並みはちょっと霞み気味
街並みがもう少しくっきりと見えれば良いんだけど

鳥帽子岳がぼんやりと見える しかし楽しめるのはそれだけだ。
 札幌の街並みはちょっと霞んでいるし、定山渓天狗岳や鳥帽子岳もぼんやりとその輪郭が見えているだけ。
 それよりも寒さに耐えかねて、まずは風を避けられる場所まで下りて、そこでスキーのシールを剥がす事にする。
 その途中でまた、スノーシューで登ってきた初老の男性とすれ違った。
 「寒いのでここで引き返す事にした」と言うと、「もう少しなのに勿体無いね〜」と言われてしまった。

 適当なところまで下りてきたところで雪を踏み固め、スキーを外し、さてシールを剥がそうとスキー板を持ったところで、一瞬頭の中が混乱してしまった。
 「あれ?何時の間にシールを剥がしたんだろう??」
 剥がしたのではなく、ここまで滑ってくる途中で剥がれ落ちてしまったという現実に直ぐに気が付く。
 「それにしても何時?」
 シールが剥がれても気が付かないなんて、ちょっと信じられなかった。
 探しに戻ろうとしたけれど、片方だけのシールではちょっとした登りでも滑って歩けるものではない。
 かみさんが代わりに探しに戻ってくれたけれど、手ぶらで帰ってきた。
 この先、大きな登り返しがある訳でもないので、痛い落し物をしたと思って諦める事にする。
急斜面を滑り落ちる? 気を取り直して滑降開始。
 林間の楽しい区間はあっと言う間に終わってしまった。
 その後は送電線下の刈り跡を滑るのだけれど、これが酷かった。
 今年は雪が少ないのだろうか。
 斜面はデコボコで、潅木が密生し、まともに滑れる場所が殆どない。
 おまけに40度くらいはありそうな急斜面、斜滑降とキックターンで下りるしかない。
 しかし、かみさんの場合はキックターンができないという致命的な欠点があるため、その斜面を横滑りで落ちるしかなかった。

苦労して滑る 快適に滑れる斜面
酷い斜面だ これくらいなら文句は無いんだけど

昼食タイム 途中の風を避けられそうな場所でカップ麺の昼食にする。
 太陽の陽射しを浴びても、気温が低すぎて全然暖かく感じない。
 お湯を入れて5分待つタイプのカップ麺だったので、それをあんか代わりに膝の間に抱え込んで5分間じっとしていた。
 寒い時のカップ麺はあまりお勧めできない。

 昼食を終えて滑り始める。
 最後の方に少しだけ潅木の無い斜面があったものの、このルートで登れば帰りは滑りを楽しめそうだとの目論見は大きく外れてしまった。
 途中で追い越した若い二人連れは、先に下りていったようだけれど、その滑った跡を見ても相当に苦労した様子がうかがえる。
 手稲山の登山道まで戻ってきた。
 手稲山に登る人は殆どがスノーシューのようだ。
 そしてこの迷沢山へのルートも、山スキーよりもスノーシューで登った方が良いのかも知れない。
 でも、そこから駐車場までは一気に滑り降りる事ができるので、やっぱり冬の登山はスキーの方が楽で良いのである。



平和の滝 送電線へのスノーブリッジ 936mビューポイント
0:35 2:15
下り 1:20(休憩時間除く)
距離:5.5km 標高差:687m


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