チセヌプリ(2008/03/20)

何時も通りに晴れのち曇り


 3月に入ってから温かい日が続き、雪解けが一気に進み始めた。こうなるともうパウダースノーは望めないし、木々が真っ白に雪化粧した私の大好きな風景も楽しめない。
 一足早く春スキーのシーズンが訪れたようで、天気も良いしニセコへ出かけることにした。
 ニセコならばほとんど木の生えていない山が多いので、新雪が積もっても積もらなくても景色にそれほど変わりはないのだ。
雲に隠れそうなチセヌプリ 稲穂峠を越えると青空の下にニセコの真っ白な山並みが見えてきた。
 ワクワクしながら車を走らせていると、何やら怪しげな雲が広がり始めた。
 今年は山に登り始める時に晴れていても、途中から雲が広がってくるパターンが続いていて、またしても!って感じである。
 今回は、まだ登ったことのないイワオヌプリに登るつもりだったけれど、通行止めゲートから先の車道が既に除雪されていたので困ってしまった。
 この付近から登り始めると、最初の斜面がかなり急なので、そのまま車道を進んで我が家でも登れそうなところを探そうと思っていたのだ。
 ますます雲も広がってきて、苦労してニトヌプリに登っても景色が見えないのでは意味がないので、1時間で登れるチセヌプリに変更することにした。
 チセヌプリのスキー場まで戻って1回券を買ってリフトに乗り込む。北海道の中で1回券の売れる割合が一番多いのが、多分ここのスキー場だろう。
 リフトから下りた時はまだ青空も見えていたけれど、その青空が消えてしまうのは時間の問題だ。
 最初の急斜面を登り終える頃には既に空全体に雲が広がり、山頂まで雲に隠れてしまいそうだった。

リフト終点よりチセヌプリを望む 山頂が雲に隠れそうだ
リフト終点から見えるチセヌプリ 山頂が雲に隠れそうだ。

 ここから先はジグを切りながら、山頂までの急斜面を一気に登る。
 後ろから追いついてきたおじさん3人組に先を譲って、マイペースで登り続ける。
 チセヌプリに登るのも3回目になるので、ペース配分も分かってきて最初の時のように苦労することはなくなった。
 でも、急斜面に対する恐怖心はあまり変わらない。同じ斜面を滑り降りる時は何とも感じないのに、登る時はやたらに怖く感じるのが不思議である。
 スキーがズルッと後ろにスリップする度に、恐怖で顔が引きつってしまう。

急斜面を登り続ける
ニトヌプリへ登ろうかと迷っていた場所が眼下に見える

 それなので、なるべくスリップしないような緩い角度で登ってしまうけれど、この恐怖心を消さないことにはなかなかステップアップもできないかもしれない。
 高度を上げてくると、最初の目的だったニトヌプリが直ぐ隣に見えてくる。でも、そちらの方は既に雲に隠れつつあった。


ニトヌプリが見えなくなった
隣に見えるはずのニトヌプリは雲に隠れてしまった

 最後のジグを1回省略して、ニトヌプリ側から大きく回り込むようにして山頂にたどり着いた。
 風が強く、その風に運ばれるように更に雲が厚くなってくる。
 でもこれまで登った中では、頂上からの視界は一番良い方だったかもしれない。 シャクナゲ岳の真っ白な姿を山頂から見下ろせたのはこれが初めてだった。
 少し汚れているのは黄砂のせいだろうか?
 黄砂がひどくなってくると、春スキーの景色も台無しになってしまいそうだ。

山頂はもうすぐ 山頂標識の前で
山頂はもうすぐだ 山頂標識の前(後ろ?)で

山頂から見下ろすシャクナゲ岳
真っ白なシャクナゲ岳

 風も強くて視界も悪ければ頂上に留まっている意味もない。
 シールをはがして一気に滑り降りる。
 表面がザラメ状に溶けているので比較的滑りやすい雪質だ。
 先に滑り降りていたおじさん3人組は、もう一度登り返すみたいだ。皆さん60才くらいに見えるけれど、この年代の人達は本当に元気があると思う。
 他の人達も次々に登ってきて、チセヌプリの広大な斜面も賑やかになってきた。

一気に滑り降りる 登る人が増えてきた
前方の丘が朝里岳 大人数のパーティー

 下まで降りてくると風も弱まってきたので、適当な場所を探して昼食にすることにした。
 するとシャクナゲ岳とチセヌプリをまとめて眺められる最高の場所を発見。
 太陽こそ顔を出していないものの、気温も高くて、気持ちよくおにぎりを頬張る。
 チセヌプリの山頂は、私達が登っていた時よりも天気が回復してきているように見える。私達が山頂に立った時が一番天気が悪かったみたいだ。
 昼食を食べ終わる頃には風が吹いてきて、ゆっくりする間もなく、再び滑り降りる。
 今回は徹底的に天気に意地悪され続けた山行だった 。

シャクナゲ岳を眺めながらの昼食 チセヌプリも目の前に見える
シャクナゲ岳を眺めながらの昼食 チセヌプリを目の前にしての昼食

最後に林間を滑り降りる
最後に林間を一気に滑り降りた

リフト終点 山頂

0:55

距離:1.4km
標高差:308m



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