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我が家のファミリー通信 No.90-2

道内周遊鉄ちゃん旅2日目(網走泊) 2021/11/11

この日の宿は、網走の「北天の丘 あばしり湖鶴雅リゾート」である。
網走市内のビジホに泊まることも考えたけれど、網走の街の中は網走マラソン出場の際に何度も歩いているので、今回は少し奮発して市内から離れたリゾートホテルに泊まることにしたのである。

網走までの移動は特急大雪に乗るつもりでいたが、出発前日に旭川から網走までの特急の指定席を取ろうとしたら、その特急が閑散期のために運休していることが判明。
時刻表を良く見ていなかった私の不注意なのだけれど、もしも何も知らずに駅まで行って、そこで特急の運休を知ったら、途方に暮れていたことだろう。
しかし、特急が運休していては富良野から網走まで一日で移動するのは無理かもしれない。
そうなると、富良野か網走のどちらかの宿の予約をキャンセルしなければならない。
そんな覚悟もしたけれど、普通列車を乗り継いで何とか富良野から網走まで行けることが分かって事なきを得たのだ。

普通列車で網走まで行くためには、富良野発8:12の列車に乗らなければならない。
宿の朝食は午前7時から。
せっかくの美味しい朝食をじっくりと味わうためには駅まで歩いている余裕はない。
しょうがなく今回は、タクシーを呼んでもらうことにした。

富良野駅のホーム風景
富良野駅のホーム風景


おかげで余裕を持って駅に到着。
空模様はパッとしないが、富良野始発の列車は空いていて、右と左の座席に分かれて座り、車窓風景を楽しむ。

富良野線キハ150形車内風景
富良野線キハ150形車内風景


旭川駅に9:13に着いて、上川行普通列車の発車時間は9:19。
乗り換え時間は6分しかない。
特急が運休でなければ、今日も昼食は旭川ラーメンを食べる予定だったのに、鈍行の乗り継ぎでは時間の余裕がないのだ。

旭川から網走までの石北本線に乗るのも初めて。
と言うか、鉄道を利用して稚内と函館、帯広以外の街に行ったことはないので、今回は殆どの路線が初体験なのである。

石北本線キハ40形気動車
石北本線を走るキハ40形気動車


1両編成の列車は久しぶりに乗るボックスシート。
座り心地は悪くても、ローカル線の旅っぽくて楽しい。
空いているので、かみさんと左右に別れてボックスシートを独り占めして座る。

キハ40型のボックスシート
キハ40型のボックスシート


新旭川駅に派手なラッピングの列車が停まっているのを目にした。
後で調べてみると、キハ40系の気動車を沿線の活性化を目的に「北海道の恵み」シリーズ車両として改造したものらしい。
この列車も旭川-上川間を運行しているようなので、できればこれに乗ってみたかった。

キハ40形北海道の恵みシリーズ「森の恵み」
キハ40形北海道の恵みシリーズ「森の恵み」


ちなみに今乗っている列車もキハ40系で、昭和52年から57年にかけて製造されたものである。
それに延命改造を実施して、キハ40系1700番台の番号が付けられている。
こんなことを書いていると一端の鉄ちゃんの様に思われるかも知れないが、ネットで調べて書いているだけで、ただのにわか鉄ちゃんなのである。
 


 

撮り鉄の方がローカル線の駅舎の写真を撮っている様子は良く見かけるので、私もそれを真似て、特徴的な駅舎があればカメラを向ける。
私も道内は隅々まで回っているので、大体の地名は知っているけれど、ローカル線の駅の名前はまだまだ知らないものが多い。
中でも「いかうし」は全く初めて聞く名前で、どんな字を書くのだろうと想っていたら、ログハウス風の格好良い駅舎に「伊香牛駅」と書かれた立派な看板が掛けられていた。

伊香牛駅
伊香牛駅の駅舎


次第に青空が広がってきていた。
しかし、この辺りでは大雪山の眺めも楽しめるはずなのに、山にかかっている雲は晴れる様子がない。
かろうじて雲の隙間から、雪化粧したその姿が確認できた。

石北本線車窓風景
雲の下にかろうじて大雪山の姿が


上川までの間で、線路は何度か石狩川を渡る。
カヌーで下ったことのある区間でもあるので、鉄橋の上からその姿を見るのも楽しみにしていた。
スマホのGoogleマップで列車の現在位置を確認しながら、鉄橋を渡る近くでカメラを構え、河が見えた瞬間にシャッターを切る。
結構な速さで走る列車の中から写真を撮るのはなかなか難しい。

石北本線の車窓風景
石狩川の車窓風景


10:27に上川駅に到着。
ここで乗り換える遠軽駅の発車時間は11:10。
駅前で上川ラーメンを食べるだけの余裕はあるけれど、この時間では店がまだ空いていない。
しょうがないので、駅近くのコンビニで昼食用にサンドイッチを購入。
昼食としては物足りないけれど、今日のホテルの夕食はビュッフェスタイルなので、腹を空かせておいた方が沢山食べられるのである。


上川で買ったサンドイッチが昼食


上川駅は街の大きさの割には立派な駅である。
石北本線に乗るのは初めてだと思っていたけれど、公共交通機関を使って大雪を縦走する時、この上川駅まで列車に乗ってきて、ここからバスに乗り換えて層雲峡へ向かったことを思い出した。

上川駅内部
上川駅


遠軽行きの列車は2両編成。
上川から遠軽までの区間は、そんなに利用者も多くは無さそうなのに、2両編成なのが不思議だ。

上川駅
上川駅で乗り換えた列車


そして、2両編成になった分、車内は更に空いていた。
上川駅を出発して暫くすると、線路は留辺志部川と並行しながら走っていく。
何度か下っている川なので、その川を車窓から眺めるのはとても楽しい。

石北本線の横を流れる留辺志部川
線路のすぐ横を流れる留辺志部川


2016年の台風では、留辺志部川の増水により石北本線で一部の路盤が流出し、長期の運休を余儀なくされた。
その復旧後に、川を下りながらその場所を確認したことがあったけれど、今度はその場所を列車の上から眺めることができて、感慨深かった。



峠を超えて白滝までやって来ると今度は湧別川の様子を見ることができる。
こちらも下ったことのある川だ。
どちらも雨の影響で増水していて、特に湧別川の寒河江にあるダムではゲートから流れ出る濁流に興奮させられた。

湧別川の寒河江ダム
湧別川の寒河江ダム


遠軽町のシンボルである瞰望岩が車窓から見えてくると、間もなくして終着の遠軽駅に12:41定刻通りに到着である。
ここでまた網走行きの普通列車に最後の乗り換えとなる。

遠軽町の瞰望岩
遠軽町の瞰望岩


発車時間の13:00まで少し時間があったので、駅舎を出て駅前の風景を楽しむ。
遠軽駅もなかなか味わいのある駅舎だった。

遠軽駅駅舎
遠軽駅駅舎


出発時間が迫ってきたので、改札を出てホームに戻ると、私達が乗ってきた列車がそのまま網走行きになって同じホームに止まっていた。
これならば最初から網走行きにすれば良いのにと思ってしまう。

この日は特急で一気に網走まで行く予定だったのが、特急が運休で止む無く鈍行列車に変えたのだけれど、結果的にはこれが大正解だった。
乗換駅でのちょっとした街歩きや車窓風景も十分に楽しめ、出発から到着までの8時間を全く退屈すること無く楽しめたのである。

遠軽駅跨線橋
遠軽駅の跨線橋も良い感じだ


今日の宿である「北天の丘 あばしり湖鶴雅リゾート」は網走駅から少し離れているので、駅まで迎えに来てもらうことにしていた。
しかし、最初の予定では特急に乗ることにしていたので迎えを頼んだのだが、鈍行列車に切り替えたので一つ手前の呼人駅にも停車することになる。
そこで降りればホテルまで1.2キロほどの十分な徒歩圏内なので、迎えを断る電話をいれた。
ところが電話に出たホテルの方は、駅からホテルまでは坂道なので歩くのは大変だと、どうしても迎えに来てくれるというものだから断る理由もないのでその通りにすることにした。

できれば丘の上のホテルから夕日を眺めたかったけれど、網走湖の横を走っている時に既に夕日は沈みかけていた。
樹木越しにかろうじて夕日の姿をカメラに収める。

石北本線車窓風景
車窓から見る夕日


そして15:53に呼人駅に到着。
迎えの車でホテルまで送ってもらい、チェックインを済ませ部屋に入った時には、既に夕日は沈んでしまっていた。
網走湖も眺められる西向きの部屋だったので、できればこの部屋から夕日を眺めたかった。

北天の丘 あばしり湖鶴雅リゾート
ホテルの部屋からの風景


温泉に入って、お楽しみの夕食。
ここのビュッフェも昨日の富良野のホテルに勝るとも劣らない内容。
さすがリゾートホテルって感じだ。
新しい旅のスタイル割引で1泊2食付き9550円。そのおかげで、我が家には敷居の高いホテルにも泊まることができるのである。

北天の丘 あばしり湖鶴雅リゾート
食事も美味しかった


ホテル内の施設も充実。
こんなホテルに泊まり慣れていない私達なので、ホテルの中をウロウロと歩き回る。
メインラウンジの暖炉では薪の燃え方が今一つなので、勝手に薪をくべて良い焚き火に変えさせてもらう。


北天の丘 あばしり湖鶴雅リゾート
ホテルの中で焚き火ができるのが楽しい


部屋に戻ってまた飲み直す。
リゾートホテル滞在をゆっくりと楽しんだ。


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