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我が家のファミリー通信 No.90-1

道内周遊鉄ちゃん旅1日目(富良野泊) 2021/11/10

「新しい旅のスタイル」と聞いても、何かピンとこない。
以前の「どうみん割」の適用条件が厳しくなったものがこれらしいが、物事を面倒くさく複雑にするのがお役所のやり方のようだ。

最初は北海道を6地区に分けて、それぞれの圏内でしか利用できなかったのが、11月1日から道内全域での利用が可能となる。
これでようやく道内の旅ができると喜んだら、この割引も11月14日のチェックインまでしか対象にならない。
始まったと思ったら直ぐに終わってしまうような制度で、これまで辛酸をなめていた観光業界を救えるのだろうか。

それはともかく、早速「新しい旅のスタイル」を利用しての旅行を企画することにした。
ガソリン代も高騰しているので、今回はJRを利用した旅で考えてみる。
お得な切符を探してみると、丁度「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」の発売が11月6日から始まっていて、道内全域の特急や快速、普通列車に乗り放題で、指定席も4回まで利用できて12000円とかなりオトクな切符が見つかった。

周遊パスをフルに利用した5泊6日の旅。
宿泊先の予約も全て完了して11月10日に札幌を出発する。

小雨の降る中、傘を指して自宅近くの駅まで歩く。
期間中の天気はパッとしないが、「新しい旅のスタイル」が終わってしまうので、天気のことは気にしていられなかった。

イチョウの落葉
イチョウの落葉を踏みしめながら駅へと向かう


まずは札幌駅10:00発のライラック11号で旭川を目指す。
最初の計画では、釧路から回るつもりでいたけれど、宿が上手く予約できずに逆周りに変更していた。
もしもこれが最初の計画通りだっとしたら、旅は最初から悲惨な経過になっていたところである。
前日の大雨の影響で、釧路方面の特急は全て運休となっていたのだ。

特急ライラック
特急ライラック


宿を事前に全て予約していると、予定が狂うとキャンセル料も払わなければならないし、色々と大変である。
特に最近のJR北海道は、ちょっとした理由で直ぐに運休してしまうので、無事に予定通り旅を進められるか心配でしょうがない。

11:25に旭川駅に到着。
富良野行きの普通列車の出発が13:45なので少し時間がある。
昼食は旭川ラーメンと決めていたので、駅から近い有名店の梅光軒旭川本店に入る。
醤油ラーメンはそれなりに美味しかったけれど、札幌ラーメンとの違いは良くわからない。

梅光軒の醤油ラーメン
梅光軒の醤油ラーメン


店を出た後はそのまま買物公園をそぞろ歩く。
旭川の街は、3年前の暮れに道北鉄ちゃん旅で訪れて以来である。
その時は雪が積もってイルミネーションで飾られていた買物公園も、この時期は見るものもなく殺風景だ。

旭川買物公園
買物公園ではイルミネーションの取り付けも始まっていた


行列のできている弁当屋に目が止まった。
中を覗くとお惣菜屋のようだが、お昼時なので弁当を買う客で賑わっているようだ。
もしも旭川のビジホに泊まるのならば、ここで夕食を揃えたら楽しそうだ。

七福弁当
行列のできる惣菜屋



 

買物公園 手の噴水
買物公園の手の噴水


買物公園の北端にある「手の噴水」まで歩いて引き返す。
駅まで戻った後は、駅の南側に広がるあさひかわ北彩都ガーデンを一回り。
人口33万人の道北の中核都市である旭川。その駅の南口を出ると、直ぐ目の前を忠別川が流れているのに驚かされる。
これなら、忠別川をカヌーで下って駅裏をゴール地点にするのも不可能ではない。
その忠別川、前日の雨で増水気味である。

忠別川
駅裏を流れる忠別川


忠別川に沿って北彩都ガーデンが広がっている。
ガーデンの名前が付いているので、花の季節はそれなりに美しいのだろうが、今時期はさすがに殺風景だ。
中心に広がる鏡池も水が抜かれていて、見栄えがしない。

北彩都ガーデン
北彩都ガーデンの鏡池は水が抜かれて鏡になっていない


それでも、ようやく雨も上がって青空が広がってきたのが嬉しい。
駅裏の枝振りの良い巨木はハルニレだろうか。
この樹木の存在が、駅裏の公園の風景をグッと引き締めている感じだ。

旭川駅
駅裏の樹木


そして1両編成の鈍行列車で旭川へと向かう。
車内は意外と混んでいた。
混んでいるとは言っても、二人がけシートに一人ずつ乗って埋まっているレベルである。
それでも、ローカル線の1両編成の列車には数人くらいしか乗ってないイメージを勝手に抱いていたので、混んでいると感じたのである。

キハ150形気動車
富良野線を走るキハ150形気動車


旭川と富良野を結ぶ富良野線に乗るのは初めてだった。
車窓から見る美瑛の丘の風景を楽しみにしていたが、線路の周りは大体が防雪林に囲まれているので、丘の風景を楽しめるのはほんの一部分だけである。

美瑛の丘車窓風景
美瑛の丘車窓風景


純粋に風景を楽しむのならば、車で移動するほうが良い。
それでも、列車に揺られながら次々と移り変わる車窓風景をぼーっと眺めているのも、列車の旅の楽しみでもある。

上富良野を過ぎると、富良野盆地の平らな田園風景へと変わってくる。
天気は回復してきたけれど、十勝岳連峰が雲に隠れているのが残念だ。
この辺りでは、列車からの車窓風景よりも、十勝岳を背景にして走る一両編成の列車の姿を車から見ている方が楽しそうだ。

富良野盆地の車窓風景
富良野盆地の車窓風景



14:55に富良野駅に到着。
今日の宿は、富良野スキー場の目の前にあるホテルナトゥールヴァルト富良野である。
駅からの距離は3.3キロ。私達にすれば十分に徒歩圏内である。

富良野駅
富良野駅


フラノマルシェに寄り道しながらホテルを目指す。
途中で空知川にかかる橋を渡る。
一ヶ月半ほど前に空知川を下ってこの橋の下に上陸したことを、何だか遠い昔の出来事のように思い出す。
空知川もかなり増水していて、橋の手前に有った瀬は完全に潰れてしまい、影も形も無くなっていた。

空知川
空知川も増水中


ホテルまでの坂道を登っていくと、後ろには十勝岳連峰がその姿を現していた。
私達のいる所では既に太陽は山陰に沈んでいるけれど、十勝岳連峰はまだ太陽に照らされている。
夕日で全体が赤く染まる中、山頂付近だけが雪に覆われて白く輝いていた。


夕日に染まる十勝岳連峰


この辺りは、国道の裏道として車では良く走っているけれど、スキー場の方まで登るのは久しぶりだ。
そもそも富良野のスキー場で最後に滑ったのは、30年以上前の話である。
その頃に泊まったタンネ小屋という安宿が残っているわけもなく、すっかり様変わりしていた。

ホテルナトゥールヴァルト富良野
ホテルナトゥールヴァルト富良野に到着


午後4時前にホテルにチェックイン。
部屋の窓からはゲレンデが目の前に見えている。
ここに泊まってスキーを楽しむのは最高かもしれない。

温泉に入ってから、楽しみにしていた夕食会場へ。
夕食はビュッフェスタイルで、今までに私達が利用した宿のビュッフェの中でもかなり上位にランクする味と内容だった。

ホテルナトゥールヴァルト富良野夕食
ビュッフェの第一ラウンド


炉端焼きもあるのだけれど、焼くのが面倒なので最初は食べないつもりでいた。
すると、ホテルの方が是非にと勧めてくれるので、ホタテとシシャモだけを焼いてみる。
これはやっぱり食べて正解だった。

ろばた焼き
お客さんの中にはひたすらホタテだけを焼いて食べている人もいた


夕食のビュッフェでは嬉しいことにアルコール類も飲み放題。
これで1泊2食付き7500円なのだから嬉しい限りだ。

ここのホテルで面白かったのは、階段に北の国からの名言集が掲示されていることだった。
北の国からファンには嬉しい展示である。

北の国からのセリフの展示
階段には北の国からの名セリフが


「子供がまだ食っている途中でしょうが!」は、かなり有名なセリフだけれど、「父さん、僕は会話に入っていけませんでした。」は、どんなシーンだったか思い出せない。
ここの名言集を全て知っている人は、かなりの北の国から通と言えそうだ。

ホテルのイルミネーションを楽しみ、部屋に戻ってから更に飲み直し。
北海道周遊の旅一日目の夜を楽しんだ。

ホテルナトゥールヴァルト富良野のイルミネーション
ホテル入口のイルミネーション


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