1 はじめに

 私の場合、個人が公開しているホームページを初めて訪れる時は、まず最初にサイト制作者のプロフィールを見るのが癖になっている。
 あらゆる情報が入り乱れているインターネットの世界では、そこにある情報をそのまま受け入れるわけにはいかない。一つの判断基準として、どんな人間がその情報を発信しているかがどうしても気になってしまう。
 別に、作者のプロフィールを見ただけでそのサイトの中身を判断できるわけではないが、「ふーん、こんな人がホームページを作っているんだ」と、何となく安心できるのである。
 それでいて、自分のホームページではプロフィールなんて一切公開していなかったりする。
 人様に向かって「私はこんな人間だ」なんて自慢できるようなものは全く持ち合わせていないし、自分の趣味や年齢までをインターネットで公開するなんて、何となく気恥ずかしいのだ。
 好きな音楽とか愛読書とか、とても人に言えるようなものではないし、ネタに使えそうな内容は、尊敬する人間がアントニオ猪木と言うことくらいだろう。

 それと、個人のサイトで良くあるコンテンツの一つが日記帳のページだ。
 インターネットが普及する前は、日記なんて一人でこっそり書くものと相場が決まっていた。他の人間に見せるなんてせいぜい交換日記くらい、それが交換日記ならぬ公開日記となって、ついにはそんな日記だけを集めたリンク集のようなサイトまで作られ、1日数十万件のアクセスを記録するような日記サイトも出てくるような変わりようだ。
 かく言う私も、仕事中にどうしようもなく暇になった時なんか、こっそりと職場のパソコンからリンク先サイトの日記帳なんかを見に行ったりすることがある。
 それは、普段の生活をそのまま綴っただけの日記や仕事に対する愚痴や悩みを書いた日記、内容は様々であるが、最近はご無沙汰しているけれど今頃は何をしているのかな、なんて時々気になって見に行くのである。
 自分でもそんな日記のページを作ってみようと考えたこともあるが、ただの妻子持ちのサラリーマンが日常の生活の中でネタになりそうな面白い事件がそんなに起きるわけでもない。それで日記を書くとしたら、どうしても自分が普段考えていることをネチネチと書き綴るしかない。
 そうすると、根暗で優柔不断で神経質で創造性に乏しく思慮分別を欠き情緒不安定な自分の内面が白昼の下にさらけ出される結果となってしまう。
 「なーんだ、北海道キャンプ場見聞録の作者って、どんな奴かと思ったらただの冴えない親父なんだ!」
 そんな風に思われるのがとっても怖いのである。
 もっとも、私のホームページを見て「きっとこのページを作っている人って、とても知的でセンスが良くて優しくてイケメンなおにいさんなのはずだわ!」なんて考える人間がいるわけ無いことは解っているのだが。

 まあ、そんなこんなでプロフィールも日記のページもこれまで作ってこなかったのだが、今回、転職をテーマに話しを続けようと考えると、どうしてもそれに関係してくる様々な背景を抜きにしては先に進むことができない。
 結局、この新しい企画は私のプロフィールと日記的な性格を帯びたものになっていきそうである。
 これまでだって、キャンプ日記の中では我が家の週末の行動を洗いざらい明らかにしてしまっていた。今さら、隠しだてすることもないだろう。
 話しの展開の中では、趣味のこと、仕事のこと、アントニオ猪木のことなんかが出てくることにもなりそうだ。
 ただ、どんな内容にするかは今のところ全く考えていない。本当に将来転職する決断ができるのかも定かではない。
 少しずつ昔のことを思い出しながら、自分の気持ちの整理をしつつ、過去のこと、現在のこと、そして未来のことを書き綴っていこうと思う。
 アントニオ猪木と私の転職にどんな関わりが有るのかは不明だが、取りあえず全ての線は一つにまとまって将来の転職に繋がっていくはずである。

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