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厳格管理のキャンプ場

カムイコタン公園キャンプ場(9月17日~18日)

カヌークラブの9月歴舟例会は毎年の恒例。
役員の方が、カムイコタン公園キャンプ場Bサイト8区画を予約してくれていた。

清水の実家に正式に住所を移した私は、午前9時にキャンプ場到着。
金曜日からの前泊組もいるので、私は何時ものように川下り前にテントだけ張っておくつもりでいた。
ところが、今年から管理が厳しくなったようで、12時のチェックイン時間前にテントを張るのならデイキャンプ料金500円を支払えとのことらしい。

ホテルのように部屋の清掃をするわけでもなく、前泊者が誰も居ないのにも関わらず、チェックインの3時間前でデイキャンプ料金を払わせるなんて、キャンパーの立場で考えてくれるキャンプ場なら有り得ない話だ。
それを、「そう決まっているのだから文句があるのなら泊まるな」とまで、管理者から言われていたらしい。

私の個人的な印象だけれど、最近のキャンプブームを背景にルールを一方的に押し付けるキャンプ場が増えてきている気がする。
週末になれば有象無象のキャンパーが押しかけてくるのだから、管理を厳しくしなければやってられないとの考え方が背景にあるのだろう。
ここでは私達が団体キャンパーということで余計に目を付けられていたのかもしれない。
対応も、最初から喧嘩腰だったようだ。

私が個人でキャンプをする時は泊まらせて貰えるだけでありがたいと思っているけれど、それが管理者側から泊まらせてやるのだからありがたく思えといった態度で接しられると、気の短い私なら直ぐに切れてしまうだろう。
今回は、そんな管理人と直接話をする機会がなくて、本当に良かった。



この日の川下りは歴舟川の上流部を下る予定だったが、渇水によりキャンプ場から大樹町市街地までに変更となる。
例年ならば河原まで車で入れるのだが、今年は車での乗り入れが禁止されていて、降り口もバリケードで閉鎖されていた。
しょうがなく、その手前で車を停めて河原までカヌーを運ばなければならない。
河原への進入禁止は、河川管理者の判断なのかキャンプ場側の都合なのかは分からないが、全てにおいて管理者の締め付けが強くなっているようで、良い気持ちはしない。

カムイコタン農村公園キャンプ場
キャンプ場前から川下りスタート、河原への降り口はバリケードで塞がれている


そして、川下りを終えた後は風呂にも入らないでキャンプ場へと戻ってくる。
汗をかいていたけれど、先にテントを張らないとどうも落ち着かないのだ。
8区画を予約してあるけれど、今日のキャンプ参加者は40名を超えそうなので、少しでも静かな場所にテントを張りたかった。

そして、車も駐車スペースに停めておきたかった。
後から来ると、通路部分に車を停めるしかないのだ。
ところがここで管理人から、通路には車を停めるなとの指導が入る。
8区画分の8台しか車の侵入は認めないと言うのである。
残りの4区画は入口側のサイトなので、通路に車を入れても他のキャンパーの支障にはならないのだけれど、それが決まりだと言われれば従うしかない。

カムイコタン農村公園キャンプ場
とりあえずテントだけ張ってしまえば落ち着ける


クラブのキャンプでは半数以上の人が車中泊である。
しかし、上の駐車場は今年から車中泊禁止になっている。
それで、サイトに停める車は車中泊の人を優先することになり、私は上の駐車場に車を回した。

この、駐車場での車中泊禁止も不思議なルールである。
サイトには車1台しか置けなくて、それ以外の車は駐車場に置かなければならない。
車を停めても良いけれど、中で寝るのは禁止だという。

それじゃあ、車の中で寝ないで起きていれば問題ないことになる。
起きてるか寝てるか、管理者が見回って判断するのか?
禁止するのは車中泊ではなくて、駐車場でキャンプの荷物を広げることだろう。
まあ、そんな事を言ってもここのキャンプ場の管理者が理解するわけはない。
私たちは決められたルールの中でキャンプを楽しむしかないのだ。

キャンプ飯
鮭イクラ丼の準備


今回のキャンプでは2年前に続いて、役員が鮭イクラ丼の企画をしてくれた。
その時は、かみさんが鮭汁を作っていたけれど、今回はかみさんが参加していないので、Nもとさんがきのこ汁を作ってくれるという。
参加者は40名を予定していたので、それだけの準備をするのはなかなか大変である。
米はダッチオーブンで20合をまとめて炊き上げる。

キャンプ飯
炊きあがった20合の米


それも大変だけれど、Nもとさんのきのこ汁も大変そうだった。
かみさんは以前にもクラブの行事で何回か料理を担当していたこともあり、大人数の食事の準備には結構慣れていた。
ところが、Nもとさんは40人分の料理を作るのなんて初めて。
一人で買い物をして、調理の手順もシミュレーションして、今日は川下り中もそのことで頭が一杯だったようだ。

キャンプ飯
大鍋2つで40人分のきのこ汁を作る


バーべキューハウスの中では、いろいろな料理が次々と作られていた。
私は別に張られたタープの中で、まったりと過ごす。
しかし、それでは美味しいものを喰いそびれるので、シェラカップと箸を持って様子を見て回る。
タープの方でも料理人の方々が美味しいものを作ってくれる。

キャンプ飯
あちらこちらで色々なものが作られているので、油断していると食べ逃す


一応は自分でも、究極のジャーマンポテトを作るつもりで準備はしていたけれど、他の人が作っている料理を見ていると、作る気は失せてしまうのだ。

キャンプ飯
私のジャーマンポテトはこの段階で放置



キャンプ飯
炊き出しが始まる


そのうちに、鮭イクラ丼ときのこ汁の準備が整った。
皆が箸とシェラカップを持って配布場所の前に行列を作る。
毎度の風景だけれど、どう見てもキャンプというよりはドヤ街での炊き出し風景である。

キャンプ飯
列も乱さず大人しく配給を待つ労働者達


皆の料理は一通り出回ったようなので、私もジャーマンポテトを作ることにした。
せっかく準備してきたのに、そのまま持ち帰るわけにもいかないのだ。

ジャガイモは自分で育てたメークイン。
その甘みを最大限に引き出すために、前日に下茹でをしておいた。
でんぷんが糖に変わる温度帯の60~80℃をできるだけ長く保つのがポイント。
と、ネットに出ていたので、かみさんの呆れたような視線を感じながら、腕時計とにらめっこして茹でたのである。

キャンプ飯
見た目はあれだけど・・・


出来上がりは全く美味そうには見えなかったけれど、強制的に食べさせた人からは「お、美味しいです」とお褒めの言葉をいただけたのだ。

そうして宴会が進む中、料理人パムさんが作る究極のアップルパイが焼き上がった。
皆の歓声を浴びながらそれを切り分ける。
流石にパムさんの作る料理に対する皆の期待は大きい。
そしてその味も期待通りの味なのである。

キャンプ飯
皆の注視を浴びながらアップルパイに包丁を入れるパムさん


宴会はその後も続くけれど、今日は何時もと比べて比較的静かな気がする。
私も午後9時過ぎには、自分のテントに潜り込んだ。

カムイコタン農村公園キャンプ場
静かに夜は更ける


その時間に寝ると翌朝の目覚めもスッキリとしている。
今日は夜から雨の予報なので、このまま2泊する人もいるけれど、私はテントを撤収して、今日の川下り後はそのまま清水の家に帰ることにしていた。
川下り後に札幌まで帰ることを考えると、雨が降ってももう1泊したくなるけれど、清水まで帰るのなら1時間半もかからないので楽なのである。

カムイコタン農村公園キャンプ場
お世話になったタープも最後に撤収


朝食を済ませ、テントも撤収して、渇水のヌビナイ川へと向かった



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