北海道キャンプ場見聞録
瀬戸内の旅(呉)
EN HOTEL Hiroshima(4月11日~12日)
大浦崎公園キャンプ場で迎える朝は雲が多く朝焼けも見られず。
それでも上空には青空も見えているので、暫く待っていれば朝日の姿は見られそうだ。
この空では朝日は期待できないと思ったけれど
そうして気が付くと、水平線にかかった雲の上にいつの間にか朝日が顔を出していた。
この日もまた美しい朝日を楽しめたのである。
毎日毎日天気に恵まれて、天気の神様に感謝するしかない。
今朝も朝日が見られたことに感謝
しかし、ちょっとショックだったのは、テントの前の道路に停めていたステップワゴンに駐車違反ステッカーが貼られていたことだ。
ここのキャンプ場のルールとしては、荷物を下ろした後は車は駐車場に移動することになっている。
車のフロントガラスに何か張ってある!
しかし、昨日到着した時はこの道路は路上駐車の車で埋まっていたし、道路の少し先には県立の施設があるだけで通り抜けはできない。
他のキャンパーは1組だけなので路上に車を停めておいても大丈夫だろうと軽く考えていたのだ。
そのキャンパーが停めていた車にも、しっかりと駐車違反シールが貼られていた。
漁船が行き来している
出頭命令的なことは書かれていなかったので、多分警告なのだろうと思っていたら、後日自宅の方に広島県警から15000円の請求書が届いたのである。
キャンプ場の前の海には筏のようなものが浮かんでいる。
ここは広島県、多分牡蠣の養殖筏なのだろう。
そこで作業している漁船も朝日に照らされ、美しいシルエットになっている。
美しい風景を楽しめた
実はこの日の朝、肋骨を折って以来、初めてウンコが出た。
骨折してからはトイレで踏ん張れないし、そもそも便意も全く感じないので、もしかしたら内蔵もやられているのかと不安に思っていたのだ。
これで安心して旅を続けられる。
キャンプ場の前浜
朝の冷え込みが弱かったからなのか、久しぶりにテントも結露していなくて気持ちよく撤収することができた。
この日は特に急ぐ行程でもないので、のんびりと8時半にキャンプ場を出発。
まず最初に音戸の瀬戸公園に向かう。
音戸の瀬戸を渡る音戸大橋は昨日から何度も通っているけれど、ループ橋を3回転して音戸大橋まで登るので、その度に目が回りそうになる。
音戸大橋のループ橋
展望台からは音戸の瀬戸に架かる2つの赤い橋が良く見える。
この音戸の瀬戸は、平清盛が厳島神社に参詣するために開削したとの伝説がある。
平清盛がこの海峡を開削したと言われているけれど
赤茶けた製鉄所の工場も見えている。
工場萌えの私なので、この風景にも惹き付けられる。
鉄の街呉といったイメージだ
桜もまだ綺麗に咲いている。
今年は桜の開花が早かったので、今頃には散っているはずなのに、穏やかな天気が続き、強い風も吹かないので、まだ花が散らずに残っているのだ。
平清盛と記念撮影
園内には平清盛の像や、戦時中の兵舎の建物も残っている。
平家伝説や戦争の記憶などが混在している様子も面白い。
戦時中の兵舎の遺構
公園を後にして、次に向かったのは「アレイからすこじま」。
製鉄所の横を通り過ぎ、その先に見えてきたのは桟橋に停泊している潜水艦だった。
アレイからすこじまは、そんな風景を楽しめる海岸沿いの公園である。
アレイからすこじまは港に面した普通の公園だけど
私が呉で一番楽しみにしていたのは、この潜水艦を見ることだった。
そもそも本物の潜水艦なんて見たことがない。
岸壁からは少し離れているけれど、その潜水艦が4艇も係留されていて、更に遠くには自衛隊の艦船も見えるのだからもう最高である。
目の前に潜水艦が見えるのだから感動!
駐車場に戻ってから、今日泊まる予定の野呂山キャンプ場に電話をかける。
特に予約をしなくても平日なので確実に泊まれるだろうと思っていたけれど、念のための電話である。
ところが、思わぬ返事が返ってきた。
現在設備の工事中で今月末までキャンプ場を閉鎖しているとのこと。
泊まるのを楽しみにしてもいたキャンプ場だったので、これはショックが大きかった。
慌てて近くのキャンプ場を探すが、何処も料金が高過ぎて泊まる気になれず。
それなら安いビジホに泊まったほうが良いと、素泊まり3千円の広島市内の宿を予約。
これで安心して今日の観光を続けられる。
働いている自衛官の姿も確認できる
今までの旅では楽天トラベルで宿を探すことが多かったけれど、今回はBooking.comも利用していた。
楽天トラベルには登録されていないような面白い宿もあるので、結構気に入っている。
次は大和ミュージアムへ。
そこへ向かう途中、道路から造船所のドックが見えた。
製鉄所に潜水艦に造船所に、呉はやっぱり鉄の街といったイメージである。
大和ミュージアムに入ろうとしていると、気になるポスターを発見。
それは「呉湾艦船めぐり」のポスターだった。
海上自衛隊の呉基地に停泊している潜水艦や護衛艦を船の上から間近に見られるという。
料金は1人1500円。
これは参加しない手はない。
案内役の自衛官OBの方の話が面白い
午前11時から35分間のクルーズが始まった。
案内役は自衛官OB。
その話がなかなか面白く、ここだけの話だと裏話も色々と聞かせてくれる。
護衛艦はたかぜの54口径5インチ単装速射砲が気になる
停泊している艦船の直ぐ近くを通り過ぎながら聞く話はとても興味深い。
ドックで建造中の巨大オイルタンカー「天翔」、洋上風力発電の作業船「BLUE WIND」も間近で見られる。
天翔
BLUE WIND
そして、遠くから見えただけで喜んでいた潜水艦も間近から見られるのだ。
しかも、ただの鉄の塊ではなく、その上で人が動いているのだから、生きている潜水艦なのである。
OB説明員の方が、それが何をしているのかまで解説してくれるから、余計に嬉しい。
下手な美術館で同じ料金を払うのならば、こちらの方が絶対に楽しいと思う、芸術音痴の私だった。
潜水艦にも接近
乗り場まで戻ってくると丁度お昼だったので、昼食にする。
昼食は勿論海軍カレーだ。
入ったのは「呉ハイカラ食堂」
店内も潜水艦の内部を再現したインテリア。
食べたのは潜水艦蒼龍の味を再現したそうりゅうカレー。
そのカレーは確かに美味しかった。
見た目お子様ランチっぽい海軍カレー
昼食後は大和ミュージアム(呉海事歴史資料館)と実物の潜水艦を展示したてつのくじら館(海上自衛隊呉資料館)を見学。
てつのくじら館は無料で見学できるけれど、これは海上自衛隊の広報的な施設なので、中に居るのも現役の海上自衛官。
メガネが曇るのでマスクを少しで下げようものなら、直ぐに厳しく指導される。
その雰囲気で、私はやっぱり自衛官としては働けないと感じたものである。
陸に上がった潜水艦は見栄えがしない
呉観光最後は、艦船巡りで説明員の方が勧めてくれた歴史の見える丘。
駐車場がないので、近くに車を停めて歩いていく。
ここは明治以降の呉の歴史が一望できる場所とされていますが、私はやっぱりここから見える造船所のドックが一番良かった。
車でここを通りかかった時は、助手席の窓越しにその姿をチラリと見るだけだったが、今度は歩道の上からゆっくりとその様子を見られる。
丁度、軽空母化するためにドック入りしていた海上自衛隊の護衛艦「かが」の姿もあって、余計に楽しめたのである。
ドック入りしている護衛艦かが
こうして呉観光を終え、今日の宿である広島市内のEN HOTEL Hiroshimaへと向かった。
せっかく良い天気が続いているのに、キャンプ場でなくてホテルに泊まるのが悔しく感じる。
広島は去年の春の旅で市内を観光していて、今回は急に決まった宿泊だったこともあり、何処にも出かけずホテルのコインランドリーで洗濯。
夕食はほんの少しだけ奮発して、広島三越のデパ地下弁当。
もっとも、そこで買ってきたのは20%オフになった食べ物ばかりだったのである。
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