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九州の旅(日田)

北九州市小倉のホテル(4月17日~18日)

いよいよ今日で九州は最終日となる。
今日は小倉のビジホに泊まる予定なので、途中で観光しながら小倉を目指すことになる。

朝起きて、まずは源泉かけ流し温泉で朝風呂。
昨日の夜から降り始めた雨が、まだ結構な強さで降り続いていた。
朝食を済ませ、雨が少し小ぶりになったところで車に荷物を積み込み、午前8時半に心残りながら快適なロッジを後にした。

蔵迫温泉貸別荘さくら
屋根付きテラスから雨の降る場内を眺める


今日の最初の目的地である慈恩の滝に午前9時40分に到着。
この滝は、大分県玖珠町の道の駅「童話の里くす」の直ぐ近くにある。
雨は土砂降りになり、道の駅で少し小降りになるのを待つが、そんな様子は全然ない。
諦めて、傘をさして慈恩の滝を見に行く。
幸いなことに、滝は駐車場から歩いて直ぐだった。

慈恩の滝
この滝での楽しみは滝の裏側に入ることだったが、雨のおかげで水量が多過ぎた


二段になって流れ落ちていることと滝壺が大きいこと以外は特に特徴のない滝だけれど、私がここを見に来たのは滝の裏側に入ることができて別名「裏見の滝」とも呼ばれていると聞いたからだ。
昨日の鍋ヶ滝も裏側に入ることができて、そこからは素晴らしい風景を楽しめたので、今日も期待は大きかった。

しかし、残念ながら滝の裏に通じる遊歩道は通行止め。
多分、雨によって滝の水量が増えているので遊歩道を閉鎖しているのだろう。


この滝には龍の伝説があるらしいが、それを利用して客寄せするのもどうなんだろう


がっかりして先へと進む。
次の目的地はハッキリとは決めていなかったけれど、日本三大カルストの一つに数えられている平尾台を目指し、その途中で耶馬渓の猿飛千壺峡に寄ろうと漠然と考えていた。
耶馬渓は3年前の九州の旅で見ていたけれど、猿飛千壺峡には時間がなくて寄れなかったのである。

途中の道の駅に寄り道しながら車を走らせる。
日田市内を通過する時、古い街並みの中の道に迷い込んでしまった。
「一体ここは何なんだ?」と驚いていると、豆田町の表示を見つけた。

日田市豆田町の町並み
何も知らずにこんな道に迷いんだので、ビックリした


今回の旅に出る前、九州の観光地を調べている時に、日田市のことも少しだけ気になっていた。
日田市は天領として栄えた地域で、その中でも豆田町には往時の繁栄を偲ぶ町並みが残っていて、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されている。

ここがその豆田町だったことを知り、これも何かの縁だと思って急遽予定を変更し、豆田町の街歩きを楽しむことにした。
そこで、豆田町から少し離れた月隈公園に隣接する無料の駐車場に車を停め、そこから歩いていく。

日田市豆田町の町並み
現在は資料館となっている薬屋の建物




昼も近づいていたので、まずは腹ごしらえである。
入った店は「蕎麦処草八」。
蕎麦の盛りが少ないのが気になったけど、大盛りで頼めば良かったと後悔するくらいに美味しい蕎麦だった。

蕎麦処草八
かみさんが注文したごぼ天蕎麦


南北2本と東西5本の通りからなる整然とした町割や、街区の敷地割は、江戸初期の城下町建設時の形状を引き継ぐものらしい。
その中に江戸期から大正期に建てられた町家や近代の洋館、醸造蔵などが並ぶレトロな街並み。
古い建物を利用して、色々な店が営業していて、歩いているだけで楽しくなってくる街並みだ。

日田市豆田町の町並み
色々な店があって面白い


ここで買ったお土産は、小さなほうき。
テントの中が、砂やシュラフから抜け落ちた羽毛などで汚れたままなので、買ったほうきでそのゴミを掃き出すのだ。

日田市豆田町の町並み
面白いものが沢山あって、ついついほうきを買ってしまった



月隈公園
月隈公園の石垣


車を停めた月隈公園は周りを石垣で囲まれ、古い城址の様なので中を歩いていみる。
ここは江戸時代に築かれた永山城の跡だったのだが、それ以上に興味を引いたのは、山肌に掘られた無数の横穴である。
最初は宗教的な何かなのかと思ったが、園内の説明板を読むとこれは古墳時代の横穴墓だったらしい。
穴の中からは人骨も出土したとのことで、そんな穴が今でも残っていることに少し驚きを覚えた。

月隈公園
最初は何のための穴なのか分からなかった


階段を上まで登ると、先程歩いた豆田町が一望できる場所があった。
思わぬ予定変更で観光することとなった日田市豆田町だったけれど、色々な発見もあって、これも道に迷ったおかげ。
何が幸いするかは分からないものである。

月隈公園
先ほど歩いてきた町並みを一望


この後はまた道の駅巡りをしながら、小倉を目指す。
そしてこの日の宿の小倉ベイホテル第一に午後4時前に到着。

旅に出る前に作った旅程では、この日は阿蘇山に登ってから黒川温泉泊、翌日に平尾台自然の郷キャンプ場に宿泊することにしていたので、予定よりは1日早まって行動していた。
土曜日に黒川温泉泊まるとしたら、料金は余計に高くなるし、近くのキャンプ場も土曜日の予約はほぼ不可能。
それもあって、予定を1日繰り上げたのである。

小倉ベイホテル第一
ホテルの窓からの眺め


都会のビジホならば土曜日でも泊まれる場所が多く、今日の宿も素泊まりで1泊3千円。
土曜日の宿泊は大きな街のビジホに限るのだ。
窓から港の風景を眺めながら、九州最後の夜を楽しんだのである。


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