トップページ > キャンプ > キャンプ日記 > 2021年キャンプ日記

九州の旅(霊厳洞・熊本城)

御立岬公園(3月28日~29日)

朝からカレーは食べたくなかったけれど、ホテルの朝食にカレーが付いているので、しょうがなく朝カレーを食べてからホテルを出る。
この日は熊本城に寄ってからこの日のキャンプ場まで移動距離も長くなるので、直ぐに高速道路に入った。
この日の天気予報は雨で、予報どおりに途中から雨が降り始める。

熊本市内に入る前に寄り道したのが、宮本武蔵がここの洞窟に籠もって兵法書「五輪書」書いたことで知られる霊厳洞。
そんな場所なのでメジャーな観光地になっているのかと思っていたが、車がすれ違うことも出来ないような細い道を走ってやっと辿り着けるような所で、訪れる人もあまりいないような様子だ。

霊厳洞への道
霊厳洞への道は脱輪注意


受付の小屋の横には、宮本武蔵に関連する品物の小さな展示スペースがあった。
大した興味もなく中を覗いていたら、展示品の中に「宮本武蔵が巌流島で使用したとされる木刀」が有ったので驚いた。
「もしもそれが本物ならば国宝級じゃないの?」と思ったが、そんなものが無造作に展示されいているのを見て、逆にいかがわしく思えてしまう。

宮本武蔵の木刀
巌流島での佐々木小次郎との戦いで武蔵が使用した木刀がガラスの向こうに!


雲巌禅寺の境内を抜けて霊厳洞まで歩いていく途中には、岩の斜面に五百羅漢が祀られている。
200年前に彫られたものらしいが、首が取れていたりして痛みも激しい。

霊厳禅寺の五百羅漢
首の取れたものも多い五百羅漢


展示されている木刀は怪しかったけれど、この霊厳洞に籠もって五輪の書を書いたのは真実らしく、霊厳洞そのものは霊気を感じるようなパワースポットだった。

霊厳洞
この中で宮本武蔵が五輪書を描いたと言われる霊厳洞


この霊厳洞がある金峰山は熊本市民に親しまれている山だが、その斜面には山の上まで石垣が組まれてミカン畑が広がっていた。
こんな場所での収穫作業は大変そうだが、太陽の光をたっぷりと浴びた美味しいみかんが穫れるのだろう。

金峰山のミカン畑
金峰山の斜面に広がるミカン畑



そこから熊本市内へ向かう途中、「金峰森の駅みちくさ館」に立ち寄る。
金峰山登山の拠点施設らしく特に見るものも無かったけれど、散り始めた桜がなかなか美しかった。

金峰森の駅みちくさ館の桜
散り始めているけれどまだまだ美しい桜


2年前の山陰・九州の旅では、4月初め頃に満開の桜を楽しめていたのに、今年は4月に入る前に既に散り始めている。
旅先の桜の名所についても色々と調べておいたのに、どうやらそれは無駄に終わってしまいそうだ。

熊本市内に入り、まずは熊本城近くの蕎麦屋「雪花山房」で腹ごしらえ。
ざる蕎麦が1350円もするので驚いたが、前菜からスイーツまで付いての値段だった。
私としては蕎麦だけで十分なのだが、どれも美味しかったので良しとする。

熊本城長塀
熊本城の長塀を道路から眺める


3年ぶりに訪れる熊本城。
3年前は、工事の囲いや大型クレーンに取り囲まれた天守閣の姿を遠くから眺めるだけだったけれど、復旧工事も進み特別見学通路を通って、その姿を間近から見られるようになっていた。

熊本城特別見学通路
この特別見学通路を通って熊本城天守閣まで近づける


4月末には天守閣内部の一般公開も始まるようで、熊本地震から5年が経ってようやく天守閣の修理も完了したようだ。

熊本城天守閣
修理もほぼ完了した熊本城天守閣


しかしそれは、天守閣部分だけの話。
見学通路を歩いていても、まだ全く手が付けられていない場所もそこら中で目に付いた。

熊本城
この辺りの石垣は崩れたまま手も付けられていない


天守閣を間近で見た後は城の周りをぐるりと回って駐車場へと戻る。
近くから眺める天守閣の姿も素晴らしいが、離れた場所から見た方がその価値が分かるような気がする。
熊本市民もきっと、遠くから眺めるこの天守閣の姿を心の拠り所として昔から生活してきたのだろう。
早く熊本城全体が昔の姿を取り戻すことを祈りながら熊本市を後にした。

熊本城
まだ復興途中の熊本城だが天守閣の姿が見えるようになっただけでも熊本市民は喜んでいるのだろう



当初の予定ではこの日は天草のキャンプ場に泊まり、そこに2泊してじっくりと天草観光を楽しむつもりでいた。
しかし、今日は一日中雨が降りそうだったので、急遽予定を変更してバンガローのあるキャンプ場を探して泊まることにしたのである。

その場所は天草とは八代海を挟んで対岸に位置する御立岬公園。
高速道路の田浦ICで降りると、そこから車で5分。
コンビニで買物を済ませて、午後4時半に御立岬公園に到着。
その頃には雨も上がって日が挿してきていた。

御立岬公園のミニログハウス
御立岬公園のミニログハウス


御立岬公園にはキャンプ場もあるのだけれど、私達が泊まるミニログハウスはそことは全く違う場所に建っていた。
外観はキャンプ場で見かける普通のバンガローだけれど、エアコンにテレビ、寝具にトイレ、洗面台まで付いている。
温泉も徒歩で数分のところにあり、それで一人2千円で泊まれるのだから、かなりリーズナブルな施設と言える。

御立岬公園ミニログハウス
ミニログハウス内部


高台にあるので眺めも良い。
公園内の桜も満開である。
御立岬温泉センターで温泉にも入れる。
源泉ポンプ故障により地下水の沸かし湯となっていたので入浴料が半額になっていたけれど、汗を流すことだけが目的の私達なので、その方が好都合だった。

御立岬公園
展望台からの風景


ただ、場所的に八代海に沈む夕日を楽しめそうだと期待していたけれど、バンガローからは木が邪魔になってその夕日が少々見づらい。
それでも、近くの御立岬公園シンボルタワーからの眺めは素晴らしく、そこで感動的に美しい夕日を見ることができた。

御立岬公園シンボルタワー
このシンボルタワーから夕日を眺めることに


今回の旅では夕日を見る機会が少なく、結局ここから見た夕日が一番美しかったのである。

御立岬公園の夕日
美しい夕日を楽しむ

夕食を済ませて外に出てみると、美しい月がログハウスの後ろに浮かんでいた。
明日が満月なのでほぼ真ん丸のお月様だ。
九州の旅最初のキャンプの夜は、月明かりに照らされた良い夜だった。

御立岬公園ミニログハウス
美しい月が浮かんでいた


翌朝も良い天気だった。
ただ、この日から黄砂の影響が出てきて、上空には青空が広がっているのに遠くの景色は霞んでいる。
今日は天草観光の予定なので、これはちょっと残念な状況だった。

御立岬公園
黄砂の影響なのか空が霞んでいる


次のキャンプへ 
 


ページトップへ