北海道キャンプ場見聞録
九州の旅(九州へ直行)
船中泊(3月25日~26日) 舞鶴車中泊(3月26日~27日) 北九州市小倉区ビジネスホテル泊(3月27日~28日)
小樽港23:30発の舞鶴行きフェリーに乗り込む。
何時もと同じ旅の始まりだった。
しかし、船室に入ってからは今までとは少し違っていた。
ステートAのツインルームを予約してあったのだけれど、部屋は広くて設備も豪華。
間違ってスイートルームに入ってしまったのかと心配していたら、そこに初老の男性が部屋を間違えて入ってこようとしたりするので、余計に心配になってしまった。
フェリーはまゆうの個室ステートA
今回乗った船は、去年就航したばかりの新造船「はまゆう」だったのである。
同じ料金でこんな部屋に泊まれるのならば、「はまゆう」が就航している日を狙って予約したくなる。
ただ、「はまゆう」には後部デッキがないため外の空気を吸える場所がないのが少々不満である。
ここから露天風呂に出れば外の空気を吸える
風呂には露天風呂があるので、「はまゆう」で外の空気を吸うためには露天風呂に入るしかないのだ。
トレーニングルームもあったけれど、残念ながらコロナの関係で閉鎖されていた。
閉鎖されていたトレーニングルーム
快適な船旅を終え、21:15に舞鶴港に到着。
この時間から寝るためだけにホテルに泊まるのも勿体ないし、夜中に走るような元気もないので、今回は初めて車中泊にチャレンジすることにしていた。
エクストレイルの後部シートを倒せば、二人が寝る分には十分なスペースがあるのだ。
近くの道の駅に移動し、自作の目隠しカーテンを窓に取り付け、ビールを飲んで車中泊の準備完了。
荷物を前のシートに移すが、全部は無理なので、残った荷物は二人の間に並べる。
そうして出来上がった就寝スペースは予想以上に狭く、寝返りをうつのも一苦労。
道の駅「舞鶴港とれとれセンター」で車中泊
それ以上に誤算だったのは、夏用シュラフでは寒くて寝ていられないことだった。
今回の旅での目的地は南九州。週間予報を見ても最高気温は20度超えの毎日。
夏用シュラフで十分と思っていたのだけれど、まだ4月なので明け方には気温が0度近くまで下がっても不思議ではないのだ。
一番最初の車中泊で、夏用シュラフしか持ってこなかったことを大いに後悔することとなったのである。
道の駅隣の大野辺緑地
朝6時半過ぎに舞鶴港とれとれセンターを出発。
途中で寄り道はしないで、ひたすら高速道路を走り続け、一気に九州入りする予定である。
今年は桜の開花が記録的に早く、高速道路から眺める桜も既に葉桜になりかけていた。
高速道路から眺める山の桜は既に散りかけていた
途中の観光は高速道路のサービスエリアのみ。
2年前の山陰・九州の旅では中国自動車道を使って九州を目指したが、今回利用したのは山陽自動車道。
中国自動車道のサービスエリアと違って、山陽自動車道のサービスエリアはそこだけで十分に楽しめる。
今日は土曜日でサービスエリアも混み合うことが予想されるので、まだ午前10時半だったけれど福山SAで早めの昼食にする。
食べたのはご当地の尾道ラーメン。
背脂が入っている割にはあっさり味のスープで、美味しく食べることができた。
福山SAで尾道ラーメンの昼食
宮島SAでは満開の桜が出迎えてくれた。
展望台からは宮島の姿が真正面に見えていた。
九州から戻る途中に宮島観光も予定していたので楽しみになってくる。
宮島SAの桜は満開だった
展望台からは帰りによる予定の宮島が見える
下松SAのチェーンソーアート、佐波川SAの枡築らんかん橋など、SAごとに休憩と観光を楽しみながら今日の宿泊地である北九州市小倉を目指す。
移動距離も長く、土曜日でキャンプ場も混雑しそうなので、この日は小倉市内のビジネスホテルを予約していた。
下松SAのチェーンソーアートは林隆雄氏の作品
そして午後4時前にホテルにチェックイン。
夕食は近くの小倉駅周辺の店に入ることにする。
小倉の街は初めてだったけれど、駅前広場には空中回廊が伸びて、更にその上ではモノレールが行き交っていた。
小倉がこんな都会だとは思っていなかったので、その様子を見て呆気にとられる。
小倉駅前は都会だった
しかし、駅から直ぐ近くの私達の泊まっているホテルの周りはソープ街。
安宿にあるあるのパターンで、土曜日に駅近くのホテルに1人3千円で泊まれるのだから文句は言えない。
駅まで歩いていく途中にはストリップ小屋まであった。
これも小倉駅前の路地裏
近代的な駅前の1本裏の路地にストリップ小屋、その前を行き交う沢山の人達。
何だか活気のある街だなと感心する。
夕食を済ませてから、街の中を少し歩いていみる。
アーケードの商店街を抜けると、紫川に架かる橋の向こうから沢山の人がゾロゾロと歩いてきていた。
今日は土曜日なので何か行事でもあったのだろうかと思いながら、私達もその橋を渡ってみる。
この橋の向こうから沢山の人達が歩いてきていた
その先にあったのは小倉城。周りには桜も咲いていて、桜まつりでもやっていたのかもしれない。
小倉で観光する予定はなく何も下調べはしていなかったのだが、思わぬところでお城観光もできてちょっと得した気分で、ホテルへと戻った。
ライトアップされる小倉城と桜