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北陸の旅その2(能登半島・富山・高岡)

石川県健康の森オートキャンプ場他(11月7日~9日)

今日のキャンプ地は石川県健康の森オートキャンプ場。
バンガローが空いていることを事前に確認していたので、雨が降ってきても気にはならない。

バンガローは1棟1泊3,520円。
とてもリーズナブルなのだけれど、オートサイトならば640円で利用できたので、この雨はやっぱり余計だった。

石川県健康の森オートキャンプ場バンガロー
リーズナブルなバンガロー


荷物を運びこむ時だけ一時的に雨が止んでくれて助かった。
窓も大きく、料金の割には立派なバンガローである。
せっかく広々としたテラスがあるのに、雨で濡れているのが残念だ。

広さも十分すぎるくらいだ。
おかげで、今回の北陸旅行のために新たに購入したイワタニのカセットガスストーブでは、内部を完全に暖めることができない。

石川県健康の森オートキャンプ場バンガロー
広くて明るいバンガロー内部
石川県健康の森オートキャンプ場バンガロー
テラスが濡れているのが残念


夕食は、氷見漁港場外市場で購入した富山名物の鱒寿司とあら汁。
キャンプの質素な夕食でも、少しでも郷土色を出したいのだ。


室内が暖かくなるとカメムシが行動開始

バンガロー内の温度が少し上がってくると、一つの問題が生じた。
木材の隙間に隠れていたカメムシが活動し始めたのである。
その対策として、バンガローにはガムテープが備え付けられていた。
ティッシュペーパーで捕まえたりすると独特の臭気を発するカメムシだが、ガムテープをくっ付けた程度では臭いは出さない。
その隙にガムテープで包んでしまえば、例え臭いを出したとしても外には漏れてこない。
そうして、寝るまでの間に16匹のカメムシを葬ったのである。

翌朝目覚めてシュラフの下でカメムシが一匹潰れていたのを見つけた時は、少しショックだった。
しかし、天気は回復し清々しい朝で、気分も良くなる。
今日の予定は能登半島一周。絶好のコンディションである。

石川県健康の森オートキャンプ場バンガロー
朝には天気も回復


キャンプ場を午前8時に出て最初に向かったのは、珠洲市の見附島。
海に浮かぶその姿から軍艦島とも呼ばれているらしい。
そんな厳つい風景なのに、その前に広がる砂浜は「えんむすびーち」と名付けられ、縁結びの鐘まである。
軍艦島と縁結びの鐘の関係が全く分からないままに、せっかくなのでその鐘を打ち鳴らした。

縁結びの鐘と見附島
縁結びの鐘と見附島


次に目指したのは能登半島先端にある禄剛崎灯台。
道の駅狼煙の駐車場に車を停めて、岬自然歩道を灯台まで登っていく。
かなりの急坂に息が切れる。
そうして辿り着いた灯台は、工事中で囲いに覆われていてガッカリ。

禄剛崎灯台
工事中だった禄剛崎灯台


禄剛崎灯台
駐車場からここまで急な坂道を登って来なければならない


海岸線の道を輪島市に向かって車を走らせる。
荒々しい岩場が続き、日本海の荒波がその岩にぶつかって砕け散る。
冬には波の花が海岸に打ち寄せるのだろう。


日本海の荒波が押し寄せる海岸


途中、平家ゆかりの時國家の邸宅を見たかったけれど時間が無いので先を急ぐ。
輪島の朝市が12時で終わってしまうので、せめて11時前には輪島まで行こうと焦っていたのである。

急いではいたけれど塩田だけは見ておきたかった。
NHKの朝ドラ「まれ」でも製塩の様子が映っていたけれど、ここ奥能登では揚げ浜式製塩が古くから行われているのだ。
途中で目にする塩田は皆、シートで覆われている。
考えてみれば、これからの季節は揚げ浜式の製塩には向かないのだろう。
道の駅すず塩田村で、観光客用に造られている塩田の様子をかろうじて撮影できた。

道の駅すず塩田村
道の駅の体験用塩田


白米千枚田も外せない観光スポットだが、観光バスがずらりと停まっているのを目にして嫌気がさしてくる。
それに、今の季節の棚田は見栄えもしない。
棚田の中を歩く散策路もあったけれど、駐車場近くから写真を撮っただけで先を急ぐ。

白米千枚田



そうして何とか、午前11時前に輪島朝市までやって来られた。
観光客向けの朝市だろうと思っていたけれど、地元のおばあちゃんが出しているような店も多く、昔ながらの風情も保たれていた。

輪島朝市
小綺麗な輪島朝市


えがらまんじゅうが美味しそうだったので思わず買ってしまったが、この饅頭も朝市の名物の一つらしい。
おばあちゃんが売っていた赤唐辛子の飾りが気に入って、漬物にも使えるだろうと思って購入。
しかし、これには魔除けの意味もあるようで、自宅では居間に入るドアに取り付けられることとなった。

輪島朝市
輪島朝市


昼食は朝市近くの「やぶ新橋店」に入る。
そこまで歩いて行く途中の街並みも、歴史を感じさせる建物が多い。
能登を車で走りながら、板の外壁の家が多いことが気になっていた。
気候の厳しいこの土地で、こんな外壁で大丈夫なのだろうかと心配してしまうが、漆喰の壁よりは板壁の方が風雨に耐えられるのかもしれない。

板壁の家
能登半島は板壁の家が多い


輪島市の他の場所は何も見ずに、次の目的地である間垣の里へと向かう。
転げ落ちたら一溜まりもないような、崖の上の細い道を冷や冷やしながら車を走らせる。

何度かアップダウンを繰り返した後、眼下に間垣の里が見えてくる。
小さな駐車スペース(椀貸し谷ポケットパーク)が有ったので車を乗り入れると、そこから間垣の里の様子が一望できた。
あまり記憶には無いけれど、ここも「まれ」の舞台になっていたらしい。

間垣の里


日本海から吹き付ける季節風から家屋を守る目的で作られた間垣が道路沿いに連なっている。
船着き場横の駐車スペースに車を停めて、その風景を写真に撮っていると地元のおばあちゃんが近付いてきて色々な話を聞かせてくれた。
今日は穏やかだけれど、昨夕の雷雨の時はもの凄い風が吹いていたらしい。
そんな時に訪れていれば、この間垣の効果をより実感できていたかもしれない。

間垣の里


おばあちゃんに別れの挨拶して、次の目的地の輪島市門前町にある曹洞宗大本山總持寺祖院へと向かう。
そこでは能登半島地震で被害を受けた施設の復旧工事行われていた。
「能登半島地震なんて有ったっけ?」と調べてみると、2007年に輪島市などで震度6強を記録する地震が起こっていたのだ。
最近は毎年のようにどこかで大きな地震が発生しているので、10年以上前のことは記憶からも消し飛んでいる。

曹洞宗大本山總持寺祖院
能登地震からの復旧工事中だった總持寺祖院


次に訪れた輪島市黒島地区は、北前船寄港地・船主集落の一つとして日本遺産に認定されている。
その中にある旧角海家住宅は重文にも指定されているが、中には入らずに町並みの風景を眺めながら少し歩いただけで次へと向かう。

輪島市黒島地区の町並み
輪島市黒島地区の町並み


この日の走行予定距離は約240キロ。
見る場所も多く、駆け足で回らなければならないのだ。




やって来たのは、世界一長いベンチのある増穂浦海岸。
道の駅とぎ海街道の裏にこのベンチがある。
世界一長いベンチと言えば、私の記憶の中では帯広緑ヶ丘公園にある400mベンチだったはずだが、いつの間にかこちらに世界一の座を奪われていたようだ。

増穂浦海岸の世界一長いベンチ
今現在の世界一長いベンチ


私がここを訪れた目的は、このベンチではなく、そこの海岸で桜貝を拾うことだった。
砂浜に降りてみると、沢山の小貝が打ち上げられていた。
その中からピンク色の桜貝を探し出す。
とても脆い貝なので、完全な姿を保っているものはなかなか見つからない。
それでも、ヒスイ海岸でヒスイを探すよりはずーっと簡単で、かみさん一人で結構な数を集めていた。

増穂浦海岸
桜貝を拾うかみさん


そして、今日の最後の観光地である千里浜なぎさドライブウェイへと向かう。
途中の高速道路で工事渋滞に嵌ってしまって、このままでは日没までに辿り着けないかもしれないと焦ったが、何とか日のあるうちになぎさドライブウェイまでやって来られた。

千里浜なぎさドライブウェイ


ここでは、砂浜の波打ち際を8キロにわたって走ることができるのである。
固く締まった砂浜を走るのはとても気持ちが良いのだけれど、如何せん時間が無かった。
千里浜IC近くの入り口から入って少し走り、写真を撮って直ぐにそこを後にする。

千里浜なぎさドライブウェイ


天気も良いし、できればそこで海に沈む夕日を楽しんでから、宿に向かうことも考えた。
今日はビジネスホテル泊なので、キャンプ場泊と違って到着が少々遅くなっても大して問題はない。
ただ、全く土地勘の無いところで暗くなってから車を走らせたくないので、まだ明るいうちにホテルに着きたかったのだ。

そうして何とか、空にまだ明るさの残るうちにホテルにチェックインできた。
泊まったのはスーパーホテル高岡駅南。
ツイン素泊まりで1人3,100円という安さにも関わらず、無料朝食が付いて天然温泉にも入ることができる。
スタッフの対応も良く、お勧めのホテルである。


ホテルの窓から見る夕暮れ、夕食は目の前に見えるCOCO'Sで


街の中のビジホに泊まった時は、近くの居酒屋に入るのも楽しいのだが、今年の様に旅行する機会が多くなると、いちいち贅沢はしていられない。
夕食はホテル近くにCOCO'Sが有ったのでそこで済ませる。

無料とは思えない豪華な朝食を食べてホテルをチェックアウト。
そこから一番近い観光スポットは前田利長の菩提寺である瑞龍寺。
しかしホテルを出た時間はまだ午前8時。
お寺が開くのは午前9時なので、何時でも入れる高岡大仏を先に見に行く。
そこでは大仏の写真を撮るだけなので直ぐに終わってしまう。

高岡大仏


しょうがないので、そのまま富山市の岩瀬に向かうことにした。
岩瀬は、北前船の寄港地として栄えた場所で古い町並みが残っている。
その中でも北前船廻船問屋の森家住宅は、重文にも指定されている豪邸である。

開館時間の9時前に着いてしまったけれど、中に入れてもらえた。
往時の繁栄ぶりを伝えるぜいを凝らした造りの建物である。
今年4月の鳥取県倉吉市で入った江戸時代の豪商の住宅も、同じように立派なものだった。

北前船廻船問屋の森家住宅
住宅内部を見学


このような建物を見学する時は、説明者の方がいてくれと助かる。
私達だけで見て回っても、何処にぜいを凝らしているのか全く分からないのである。
初老の男性の方が詳しく解説してくれたおかげで、興味深く見て回ることができた。

北前船廻船問屋の森家住宅
足元の土間は巨大な一枚岩だそうだ


森家住宅を出た後は、近くの富山港展望台に登ってみた。
風変わりなその姿は琴平神社の常夜灯をモデルにしたものらしい。
20mの高さからは、岩瀬の街並みとその先の立山連峰の姿が美しく望め、富山港も見下ろせる。
そんな風景よりも、一人で登ってきていた地元の女性がとても面白い方で、彼女の話しの方が楽しめたかもしれない。

富山港展望台
富山港展望台


そこから海岸沿いに車を走らせ、新湊大橋を渡り、やって来たのは海王丸パーク。
駐車場に車を停め、海王丸が係留されている埠頭までやってきて、そこから見える風景に感嘆の声を上げた。
今渡ってきたばかりの新湊大橋。2本の主塔が支える斜張橋はなかなか見ごたえがある。
その先に見える立山連峰。
帆こそ張られていないものの、4本のマストが豪壮な海王丸。
青空を背景にそれらが並ぶ姿は本当に素晴らしかった。

海王丸パーク
海王丸と新湊大橋と立山連峰


海王丸の内部も見学できて、こちらも結構楽しめる。
海王丸パークは恋人の聖地に選定されているらしく、船の中に「愛結び/合鍵」部屋が作られていたのには笑うしかなかった。

私たちが船を出る頃には、観光客の姿もかなり増えてきていた。
考えてみれば今日は土曜日。天気も良くて観光地は賑わいそうだ。

海王丸
海王丸


海王丸パークの近くにある新湊きっときと市場で昼食を食べようと考えていた。
しかし、この市場は完全な観光施設。
中国人風の団体がテーブルを囲んでカニにむしゃぶりついている姿に圧倒されてしまう。
生寿司でも買おうと思ったけれど、高くて買う気になれない。

新湊きっときと市場
観光客向けの新湊きっときと市場


さっさと市場から出てきて、何処か街中のラーメン屋にでも入ろうと車を走らせると、直ぐ近くでJF女性部食堂の看板が掲げられたプレハブの様な店を見つけた。
面白そうなので入ってみると意外なほど混んでいたが、安くて美味しい昼食を食べることができた。
後で調べてみると、この店も旅行雑誌に旅行雑誌で紹介されていて、どおりで混んでいた訳である。

そこから高岡市内に戻り瑞龍寺を見に行く。
山門、仏堂、法堂が国宝に、その他の建物も重文に指定されているものも多く、見どころ一杯のお寺である。
しかし、国宝や重要文化財といった言葉に弱い私なのだが、正直言って、その現物を見ても何処が優れているのか良く分からないのである。
このような建物を鑑賞する時の眼力を磨かなければならないと思ってしまう。

瑞龍寺


瑞龍寺を見終わり、次は砺波平野の散居村へと向かう。


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