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10連休後の桜旅

百人浜オートキャンプ場(5月7日~8日)

10連休の大混雑も終わり、多くの人出で賑わっていたであろう日高の桜並木をゆっくりと見て回ろうと思って考えた今回の日高の旅。
ところが出発当日の夜中に結構な雨が降り、前日まではまだ満開の花を咲かせていた我が家の庭のソメイヨシノが、朝起きてみると完全な葉桜に変わっていた。
何て悪いタイミングの雨だろうと思いながら自宅を出る。

そうしてまずやって来たのが、新ひだか町の二十間道路の桜並木。
その様子を見た途端に、私の僅かな希望は打ち砕かれてしまった。

二十間道路の桜並木
なるべく花の咲いている場所で写真を撮るので綺麗に見えるけれど・・・


遠くから眺めると並木全体がピンクに色づいて見えるのだが、近くまで行くと花を咲かせている桜の木は半分くらいだろうか。
他は殆ど葉桜の状態である。
風が少々強く吹いていて、その風で桜の花びらがひらひらと舞い落ちる。

二十間道路の桜並木
ピンクに見えるのは花じゃなくて葉の色である


夜の雨が無ければ、もっと派手な花吹雪が見られたはずである。
花びらじゃなくて花柄が落ちてくるものだから、顔に当たると痛いくらいで、風情も何もない。

なるべく花の多い場所で写真を撮る。
その写真を見ると、満開の桜並木に見えなくもない。
写真は、正確な情報を伝える手段とは言い難いものなのである。

二十間道路の桜並木
遠くから見ると美しく見える


昼食は、国道235沿い東静内にあるドライブインあさり浜でラーメンを食べようと思っていた。
しかし、定休日じゃないのに今日はお休み。
多分、ゴールデンウィーク中はずーっと店を開けていて疲れ切ったので、臨時休業にしたのだろう。

ドライブインアベ
三角の玄関はアベのAらしい

そのまま国道を浦河方向に走っていると、ドライブイン風の店がありラーメンののぼりも立っていたので、そこに入ってみることにした。
入り口の三角屋根に「食事の店アベ」と書かれている。

ラーメンを食べるつもりでいたけれど、海鮮丼950円と書かれた張り紙が気になって、私はそれを注文。
ホッキの他に甘エビとサーモン、それに山ワサビやサラダ、小鉢なども付いて、これで950円とは信じられない。

店内の新聞の切り抜きを見ると、長男の方が最近Uターンして店を手伝い、新メニューなども開発しているらしい。
創業者のお母さんは、息子さんに怒られながらも愛想良くお客さんに対応していた。

アルバイトの方が休みらしく、注文の品が出てくるまでにちょっと時間がかかったが、料理を作っている息子さんが席まで直接持って来て、料理内容の説明と遅くなったことのお詫びを言ってくれる。
料理も美味しく、これからも応援したくなる店だった。

店を出て、次の目的地である浦河町の西舎桜並木(優駿さくらロード)へと向かう。
沿道の牧場風景が美しい。


新緑と牧場の風景


その途中の道路際で、何年か前にタランボを採ったことがあった。
昨日のことさえ直ぐに忘れてしまうのに、そんな場所だけは不思議と覚えているものである。
その横を通る時に「あっ、ここだね」と思い出したが、残念ながら今年は芽はまだ伸びていなかった。

西舎桜並木(優駿さくらロード)
西舎の桜並木は満開だった


西舎では満開の桜が出迎えてくれた。
7年前にここに来た時も美しい桜を見られたけれど、その時は満開を少し過ぎた感じだった。
それが今日はまだ満開の状態である。
これで今回の旅の目的の半分は達成できたと言っても良いだろう。

西舎桜並木(優駿さくらロード)
満開の桜並木の中を歩くのは清々しい


2泊3日の予定でやって来た今回の日高の旅。
正直言って我が家は、マイナーなスポットまで含めて日高はほぼ回り尽くしていた。
唯一残されていたのが新冠町のディマシオ美術館である。
それがもう一つの旅の目的だったのだけれど、美術館の開館日は木・金・土・日・祝。
少しでも満開の状態の桜を見ようと思って、出発日は火曜日に決めていたので、これで必然的に2泊3日の日程となったのである。



その間に何処へ行くか考えた末に、10年ぶりになる豊似湖へ行ってみることに決めた。
そして、そのためのキャンプ地として今日はえりも町の百人浜オートキャンプ場に泊まるのである。

その前に訪れたのが襟裳岬。
ここは多分、我が家にとっては16年ぶりに訪れることになる。

百人浜のキャンプ場には2009年と2015年に泊まっている。
キャンプ場から襟裳岬までは10キロも離れていない。
それでも襟裳岬まで足を延ばしていないのは、襟裳岬に魅力が無いという訳ではなく、何となく遠く感じてしまう土地だからなのである。

襟裳岬
強風で飛ばされそうになりポーズをとる余裕もないかみさん


16年前も強い風が吹いていた襟裳岬だが、今日も襟裳岬らしい強風が出迎えてくれた。
かみさんが駐車場で不用意に車のドアを開けて、危うくドアを壊してしまうところだった。
ここの風の館では風速25mの強風を体験できるのだけれど、今日はわざわざそこに入らなくても、同じくらいの強風を十分に味わえた。

襟裳岬灯台
襟裳岬灯台


まずは襟裳岬灯台のデジタル灯台カードをゲット。
そして岬の先端まで歩いていくが、代わり映えしない風景が広がっているだけだ。
岩の上に寝転がっているアザラシの姿も見えない。

まあ、岬から見る風景は何処も同じようなもので、その特徴が現れるのは岬に辿り着くまでに広がっている風景だろう
襟裳岬までの風景は最果て感が漂い、納沙布岬と並んで私の好みである。

襟裳岬
日高山脈が海に没する様子を見られる分、他の岬の風景よりは特徴がある襟裳岬


百人浜オートキャンプ場では、フリーサイトかオートサイトにするかでちょっと悩む。
問題は焚き火だった。
芝生を焦がさない様にすればフリーサイトで焚火はできると言われたけれど、今日は気温も低いので盛大に焚火を燃やしたい。
オートサイトは3140円だけれど、フリーサイトは1人310円の料金で済む。
結局、焚火料金だと考えて炉の設置してあるオートサイトを選択した。

百人浜オートキャンプ場
林間のオートサイトは快適である


林間のキャンプ地なので、風が強くてもそんなに影響ないだろうと思っていたが、この時期は木々も丸裸なので防風効果も薄れるようだ。
場内を結構な風が吹き抜けていた。
ただ、木々が丸裸なので日当たりも良く、気温が低い割には暖かく感じる。



ここの炉は焚火をするには少々使いづらく、駐車スペースの砂利の上で焚き火台を使って薪を燃やすことにした。
夕食の焼き肉を食べ終え、直ぐに焚火を始める。

空には美しい三日月が浮かび、オオジシギの鳴き声も聞こえてくる。
焚き火にあたりながら良い夜を過ごせそうだ。
薪は沢山持参してきているし、隣の森の中にも枯れ枝が沢山あり、何時もならば燃やし放題で焚火を楽しめるところである。

百人浜オートキャンプ場
風さえなければ良い夜なのだが


しかし、風が強かった。
風に煽られて勢いよく炎が上がるものの、その熱は体にまで届いてこない。
かといって、この風ではガンガン燃やすわけにもいかない。
空には三日月が浮かぶ良い夜だったのに、何となく消化不良気味のまま焚火を終えてテントに潜り込む。


空に浮かぶ三日月

この夜、かみさんも消化不良に見舞われていた。
バーベキューで食べた脂身の多い豚肉が悪かったようで、食べたものを全て吐いてしまい、おまけに下痢。

深夜には突然の雷雨。
雷の音に起こされて雨雲レーダーを確認すると、襟裳岬付近にだけ雷雲がかかっていた。
テントを叩く雨音は雷よりも大きく聞こえて、まるで雹が降っているみたいだ。
この状態のまま長く降り続くとボロテントは雨漏りしてしまう。

1時間もせずに降り止んでくれたけれど、朝起きるとやっぱりテントの中は少し雨漏りしていたようだ。
全く予想外の雨である。
朝には太陽も覗いていたけれど、昨日の天気予報では今日の日中には雨の降る場所もあるとなっていた。
心配して雨雲レーダーを確認すると、大きな雨雲がもう直ぐ近くまで来ていた。

百人浜オートキャンプ場
炊事場の中で朝食を食べる


1泊だけならこのままテントを撤収することもできるが、もう1泊する予定なのでびしょ濡れのまま撤収もできない。
顔も洗わないまま雑巾でテントの水滴をふき取る。
朝食は炊事場の中で食べることにして、必要な荷物はその中に運び込み、その他のテントなどは全て片付ける。
そうして朝食も済ませ、全ての荷物を車に積み込んだところでポツポツと雨が降り始めた。
時間は午前7時、ギリギリのタイミングだった。


キャンプ場近くに生息する丹頂


キャンプ場を出たところで丹頂の姿を見る。
1羽だけだったが、夜中にはかみさんが複数の鳴き声を聞いたようなので、多分子育て中のつがいがこの辺りに棲み付いているのだろう。
歴舟川の下流部でも何度かその姿を見ていたけれど、次第に生息域が広がってきているようだ。

次第に雨脚が強くなってくる。
これでは今日に予定していた豊似湖まで行っても歩くことができない。
庶野さくら公園に寄り道してから引き返すことにする。
この公園の奥の方には樹齢300年の夫婦桜があるのだが、公園内の桜の花はほぼ散ってしまっていたので、車の中から写真を1枚写しただけでそこを後にした。

庶野さくら公園
庶野の桜は完全に葉桜になっていた


今日は判官館森林公園キャンプ場に泊まる予定である。
途中で温泉に入ったり、寄り道しながらキャンプ場へ向かえば、着く頃には雨も止んでいるだろう。


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