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山陰九州の旅(生野銀山と竹田城址)

西脇市日本のへそ日時計の丘公園オートキャンプ場(4月16日~17日)

山崎アウトドアランドを後にして、最初に向かったのは兵庫県朝来市にある生野銀山。
現地に着いてまず目に入ったのは、淡い黄色のを咲かせているツツジの群落。
看板を見るとヒカゲツツジと言うらしい。
びっしりと花を咲かせている割には、その名前の通り華やかさが無いように思える。

生野銀山
桜やヒカゲツツジが花を咲かせる生野銀山入り口


世界遺産の石見銀山を見た後では見劣りするかなって気もしていたが、坑道の内部はこちらの方が何倍も面白かった。
石見銀山の坑道には所々に看板があるものの、正直言って見るべきものは何もない。

生野銀山
マネキンを見ると絡みたがるかみさん

こちらの方は坑道内での作業の様子がマネキン人形を使って再現されていて、とても分かりやすい。
ノミで掘り進んだ江戸時代の坑道、機械化の進んだ近代の坑道と分かれているのも良い。

観光地でよく見かけるマネキン人形だけれど、昔の様子を再現する展示としてはとても優れている気がする。

面白いのはここのマネキンにそれぞれ名前が付いていて、超スーパー地下アイドル銀山ボーイズとして売り出していることだ。
観光客が減ってきたので苦肉の策として考え出されたものらしいが、それはそれとして、銀山ボーイズがいなくても、十分に楽しめる観光施設である。

生野銀山
江戸時代の坑道
生野銀山
近代の坑道


坑道の他にも江戸時代の露天掘りの跡が見られる坑道外コースも整備されていて、山の中のトレッキングの様に楽しめる。
私たちは、かみさんが「マムシ注意」の看板を見て嫌がっていたので、途中から引き返すこととなった。

後で知ったのだが、生野銀山から少し離れているものの神子畑選鉱場跡がなかなか面白そうな所で、そこへ行かなかったことが心残りだ。
写真で見ると、石見銀山の清水谷精練所跡よりずーっと迫力のある遺構のようである。

生野銀山
屋外にもマネキンが
生野銀山
露天掘り跡



生野銀山を出た後は、同じ朝来市にある竹田城址に向かう。
天空の城として、雲海に浮かぶその姿が有名である。

竹田城址に向かう前に、まずは腹ごしらえ。
JR竹田駅近くの「そば処 伊とう」で蕎麦を食べる。
値段は少々高めだが美味しい蕎麦だった。

竹田城址
後ろの山の上に竹田城址の石垣が見えている


腹を満たしたところで駅裏登山道から竹田城址を目指す。
竹田城址は山城なので徒歩で登らなければならず、一番楽なのはバスやタクシーで竹田城址バス停に行きそこから徒歩20分である。
私たちが登る駅裏登山道での所要時間は40分となっている。

竹田城址
入場料を払ってからも更に登る

かみさんはその登山道を凄い速さで登っていくので、私も遅れないように必死に付いて行く。
結局、距離900m標高差約200mを17分で登ってしまったけれど、おかげで私は呼吸が元に戻るまで暫く時間がかかった。

そこで入場料を払って、更に登っていくのだけれど、今度はゆっくり登らせてもらう。

城址の中は一方通行になっていて、写真を撮るのに少し逆に歩こうとしたら、係の人から一方通行になっていますと注意された。
そんなに人が多いわけでもなく、もう少し緩く対応してくれても良いような気がするが、多分そうでもしないと観光客が増えてきたら収拾がつかなくなるのだろう。

竹田城址
石垣の上では満開の桜が出迎えてくれた


城内の桜は、今が正に満開である。
天気も素晴らしく、これ以上はないタイミングで竹田城址に来られたのは本当にラッキーだった。

竹田城址
満開の桜に覆われた竹田城址


桜に彩られた石垣と、その上からの展望を十分に楽しんでから下山開始。
下山は表米神社登山道を下りてきた。

竹田城址
正に天空の城である


この竹田城址が雲海に浮かぶ様子を眺められるのが立雲峡である。
その展望スポットまでは駐車場から再び40分登らなければならない。
雲海の無い竹田城址を眺めても面白くなさそうなので、立雲峡へ行くのは止めて、近くのよふど温泉で登山の汗を流す。



すっきりしたところで、今日のキャンプ地である西脇市日本のへそ日時計の丘公園オートキャンプ場へと向かう。
この日は日ヶ奥渓谷キャンプ場に泊まる予定だったのだが、予約の電話を入れたところ「まだオープンしていない」と言われ、慌てて探したのがこのやたらに名前の長いキャンプ場なのである。

西脇市日本のへそ日時計の丘公園オートキャンプ場
キャンプ場のセンターハウス

この付近は都会からも近くなるので、安い料金で泊まれるキャンプ場が少なく、オートサイトに3000円で泊まれるここを見つけた時は本当にホッとした。

そのせいか、平日にも関わらず他に3組のキャンパーがいた。
サイトは受付の際に指定された場所に従ったけれど、他のキャンパーに近いのがちょっと気になった。

案の定、テントを張っていると少し離れた場所にいるキャンパーの声が聞こえてくる。
隣にいる人間と話すのに、何でそんなに大きな声を出す必要があるんだ?と思ってしまう。
かみさんが耐えられない様子なので、管理棟へ行ってサイトを変えてもらうことにした。

そのキャンパーからかなり離れた場所に変更してもらって、アウターをかぶせた状態のテントをそのままズルズルと引っ張って、サイトを移動した。
かなり離れたにも関わらず、まだ話し声が聞こえてくるのには呆れてしまう。

西脇市日本のへそ日時計の丘公園オートキャンプ場
一番端のサイトに変えてもらったけれど、それでもまだ隣のキャンパーの声が聞こえてきた


コインランドリーもシャワーも無料、炊事場ではお湯が出るし、サイトの電源も追加料金なしで使える。
サイト自体は面白みが無いけれど、これならば文句はない。

明日はいよいよキャンプ最終日。
名古屋近くまで一気に移動し、ついでに伊勢神宮も参拝しようと思って、その近くのキャンプ場「清流の里ぬくみ」も既に予約してあった。

西脇市日本のへそ日時計の丘公園オートキャンプ場
これが結局最後のキャンプの夜となってしまった

しかし、ここにきて明日の天気が少し怪しくなってきていた。
キャンプした翌日に早めに伊勢神宮に参拝するつもりでいたけれど、雨でテントが濡れると撤収にも手間がかかってしまう。
それに何と言っても、最後のキャンプでテントを濡らしたまま札幌まで帰りたくない。

かみさんは最後のキャンプを楽しみにしていたみたいだが、最後の宿泊はビジネスホテルに泊まることにして、津市内のビジネスホテルに予約を入れたのである。

こちらに来たばかりの頃、空には三日月が浮かんでいたのに、その月も新月を挟んでかなり丸くなってきていた。
焚き火はできなかったけれど、キャンプ最後の夜を静かに楽しんだ。


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