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山陰九州の旅(大分県内観光)

志高湖キャンプ場(4月7日~8日)

ボイボイキャンプ場を出て、この日最初に訪れたのが竹田市の岡城跡。
海抜325mの台地の上に築かれた山城は、現在は石垣が残っているだけなのだが、これがなかなか素晴らしい城跡だった。
特に驚いたのが、場所によっては目の眩むような高さの石垣なのに、柵も手すりも無く、石垣の際まで自由に行くことができるのである。

岡城跡
岡城跡への入り口


その石垣が重なり合う様子もなかなか見ごたえがあり、苔生した石垣も雰囲気がある。
ここは日本桜100選にも入っていて、満開の桜が石垣の風景を彩っていた。
城内には滝廉太郎の像があり、荒城の月はこの岡城跡がモチーフになっているらしい。

岡城跡
石垣が美しい岡城跡


岡城跡は旅好きが選ぶ日本の城ランキングで、城跡部門で第1位、総合で第5位にランクインしているとのことだが、さもありなんである。
道路地図で城の名前を見つけ、この後に向かう原尻の滝に近かったので、ついでに訪れることにした場所にしては随分楽しむ事ができた。

岡城跡
こんな場所に柵が無いのが信じられない


今日はここで桜祭りが開催される予定らしく、私たちが城を後にする頃には、大名行列に参加する人達が仮装した姿で集まってきていた。
城の入り口にあるお土産屋で、かみさんが竹製の蒸篭を購入。
この蒸篭が、これからのキャンプの食事に色々と役立つこととなる。


原尻の滝の隣ではチューリップフェスタ開催中

岡城跡は穴場的に楽しめたけれど、次に向かった原尻の滝は結構な観光地らしく、おまけにその隣でチューリップフェスタが開催されていたものだから、車は進入禁止。
そこからかなり離れたところにある臨時駐車場に車を停め、シャトルバスに乗って来なければならない。
そんなに時間もかからないようなので、見ていくことにする。

原尻の滝は期待通りの面白い滝だった。
旅行雑誌でナイアガラの滝のミニチュア版みたいなその姿を見て興味を持ったのだけれど、もう少し水量が増えれば、更に本物のナイアガラの滝に似てきそうだ。
ミニチュア版なので、簡単に滝の周りを一回りできるのも良い。

その隣で開催されていたチューリップフェスタの方は、特に見るべきものもない。
この程度のチューリップ畑ならば、北海道でも何度も目にしているのだ。

原尻の滝
原尻の滝


原尻の滝
回りを一周できる原尻の滝



次に向かったのは臼杵市の国宝にもなっている臼杵石仏。
途中で寄り道した道の駅「きよかわ」で、ビュッフェスタイルで自分で好きなものを詰める弁当が面白かったので、それを今日の昼食にする。

臼杵石仏
建物で保護された摩崖仏は味気ない

途中で適当な場所があれば、そこで弁当を食べようと考えたが、何も見つからないまま臼杵石仏までやってきてしまった。
しょうがないのでそこの駐車場で弁当を食べた。

今日は日曜日で何処の観光地も賑わっている。
臼杵石仏も国宝なのだから、きっと凄い観光地化しているのだろうと恐れをなしていたが、意外なほど静かなところだった。

臼杵石仏は平安時代後期から鎌倉時代にかけて自然の岩壁に彫られた摩崖仏である。
摩崖仏だから野ざらしになっているのだろうと思っていたら、全てに上屋がかけられ、摩崖仏らしさが感じられない。
その保護のためにはしょうがないのだろうけれど、去年の九州の旅で見た熊野摩崖仏の方がもっと素晴らしかった気がする。

臼杵石仏
石仏を守るためには屋根をかけるのもやむを得ないのだろう


臼杵石仏
臼杵石仏


次に向かった臼杵城址では、桜祭りが開催されているところだった。
岡城跡と違ってこちらの方はただの公園で、その入り口だけが城址らしい雰囲気を保っているだけだった。

臼杵城址
入り口だけは良い雰囲気の臼杵城址なのだが


この後に一心寺の桜を見に行こうとしたが、途中の道路の交通量がやけに多いのが気になった。
そこからの帰り道も、所々で渋滞している。
一心寺の桜は大分県内で一番の桜の名所らしく、この道路の混雑がそこへ向かう車のせいなのかは分からなかったが、何となく嫌な予感がして、桜を見るのは諦めることにした。




今日のキャンプ地は別府に近い志高湖のキャンプ場。
せっかくなので、別府の温泉に入っていくことにしたが、温泉施設が多過ぎるのも困ったもので、何処に入るかで迷ってしまう。
最終的にキャンプ場から近いところに堀田温泉と言う日帰り温泉を見つけてそこに入った。
〇〇温泉と名前が付いていても、それが何軒もの宿がある温泉街の名前だったり、堀田温泉の様に単独の温泉施設の名前だったりと、ネットで検索するのもなかなか難しいのである。

志高湖キャンプ場
キャンプ場には既にテントがびっしり

そうしてやって来た志高湖キャンプ場だけれど、こちらも駐車場が満車になるくらいに賑わっていてビックリした。
ただ、駐車場の車は全て花見客の車で、キャンプ場の方はそこからゲートを開けて中に入った場所だった。

日曜日なので今日はキャンパーも少ないだろうと思っていたら、キャンプ場の方もテントが沢山張られていて再びビックリする。

キャンプ場内も桜が満開なので花見キャンパーが集まっているのか、それとも別府温泉に近いので利用者も多いのかは良く分からない。
桜の木の下や湖畔部分は既に先客に押さえられていたけれど、それでも何とか桜が目の前で咲いている場所を確保。
テントを張り終えて一息ついた時には、今日も既に午後5時近くになっていた。

志高湖キャンプ場
やっぱり桜の近くにテントを張りたい
志高湖キャンプ場
志高湖も目の前に見える


竹田で買ってきた蒸篭を使って、かみさんがシュウマイを蒸してくれた。
100円もしないで売られていたシュウマイが、この蒸篭で蒸して食べると、高級シュウマイの味がした。


我が家の鍋にピッタリサイズの蒸篭
志高湖キャンプ場
夜桜も楽しめる


ビールを飲みながら寛いでいると、福島からきていると言う夫婦のキャンパーに話しかけられる。
札幌ナンバーの車を見て、自分たちより遠くからきているとビックリしたようだ。
彼らはキャンピングカーで回っているようだ。
定年退職後にキャンプをしながら各地を回っているキャンパーは良く見るけれど、その殆どは車中泊しながら回っているキャンパーである。
テント泊しながら旅をしているキャンパーなんて、私達くらいなのかもしれない。

志高湖キャンプ場
雨上がりの朝、気持ちの良い青空が広がった


夜中に結構な雨が降ったけれど、朝には再び気持ちの良い青空が広がっていた。
びしょ濡れになったテントの水滴をふき取る手間はあるけれど、朝日に照らされた桜の美しさに感動し、湖に住み着いているらしいハクチョウ達の姿に癒され、楽しい朝の時間を過ごす。

志高湖キャンプ場
キャンプ場の後ろに見えるのは由布岳(豊後富士)だろうか


しかし、九州に入ってから天気にはずーっと恵まれていたけれど、明後日辺りからそれもそろそろ終わりそうな天気予報になっていた。
夜中の雨はその前触れなのかもしれない。
ほぼ予定通りに進んでいた旅もその行程を見直す必要に迫られてきたのである。


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