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山陰九州の旅(一気に九州へ)

深坂自然の森キャンプ場(4月1日~2日)

牧野キャンプ場を午前8時過ぎに出発し、この日は一気に下関をまで走ることにした。
一番最初に立てた計画では、最初に姫路城を見た後は山陰を順に観光しながら九州入りするつもりでいた。
それが、九州の桜が丁度見ごろになっていそうなので、先に九州を回ってから帰りに山陰を観光した方が良さそうだと考えたのである。

私がこんな旅に出る時は、事前に詳細な旅程表を作成するのだけれど、それを逆順で回るとすると苦労して作った旅程表をまた一から見直さなければならない。
こうして作成した2種類の旅程表を持ってきていたが、ここで最終的に九州先回り案を採用することに決めた。
この決定は大正解だったみたいで、この後数日間、山陰地方は冬型の気圧配置独特のぐずついた天気となっていたようだ。


路肩に雪が!


中国自動車道を車を走らせていると、途中の路肩に雪が積もっていてびっくりした。
この日は北海道でも季節外れの大雪が降っているところもあったみたいで、中国山地の標高の高い場所ならば雪が降っても不思議ではない。
それでも、ここまでやってきて、いいだけ見飽きた雪景色をもう一度見せられるとは思ってもいなかった。


テレビのニュースで知った令和

安佐サービスエリアで昼食にする。
食堂に置かれたテレビで新元号が令和に決まったことを報じていた。

ここでテレビを見ていなかったら、私たちは新元号が何になったかも分からないまま、旅を続けていたはずである。

食事を終えて再び車を走らせていると、今度は本格的な吹雪になってきて、更に驚かされた。

高速道路を走っていると「ゲリラ雪に注意」と書かれた看板を時々目にした。
ゲリラ雪なんて言葉は北海道では聞いたことが無い。


完全な雪景色に

中国自動車道を走っていると突然吹雪いてきたり止んだりと、場所によって天候が目まぐるしく変わる。
これを所謂ゲリラ雪と呼ぶのだろう。

途中、冬タイヤ規制のかかっている区間まであった。
こちらに来る前にタイヤ交換を済ませておこうとも考えていたが、交換しないでおいて正解だった。
それでも走行路面に雪は積もってないし、規制区間のタイヤ確認もかなりいい加減だったので、夏タイヤでも問題はなかっただろう。

高速道路を降りて一般道を走っていると、山口県美祢市で満開の桜の風景に出会った。
つい先ほどまで吹雪の中を走っていたのに、風景の変化が激しすぎる。


雪景色が春の景色に変わった



近くに温泉が無いかと検索して、道の駅「蛍街道西ノ市」の「蛍の湯」に入る。
美味しそうな弁当も売っていたので、今日の夕食はコンビに弁当ならぬ道の駅弁当で済ませることにした。

この日のキャンプ場は下関市の深坂自然の森キャンプ場。
受付の際に「キャンプの際は二日前に予約をする決まりになっています」と釘を刺された。
どうやらここは、青少年の利用を前提としたキャンプ場のようである。


殆どのサイトはこんな感じ

サイトまで車を乗り入れられることを基準にキャンプ場を選んだつもりでいたが、ここでは駐車スペースからサイトまでは距離があるようだ。

サイトを決めるときに「なるべく荷物運びが楽な場所が良い」と言うと、スタッフの一人が気を利かせてくれて営火場として利用している広場にテントを張ることを認めてくれた。
いわゆるキャンプファイヤーをするための広場である。

普通のサイトは傾斜のある林間の所々に小さなテント床があるような感じで、もしも営火場を使わせてくれなかったとしたら、途方に暮れていたかもしれない。

料金はテント1張り500円、その他に使用料1人150円かかるので、我が家は合計で1300円となる
料金も安く、川の上に作られた木製テラスのテント床などもあり、旅の途中ではなく普通のキャンプで利用するのならば、なかなか楽しそうなところである。


キャンプファイヤーのためのスペースにテントを張らせてもらえた


ソレアードのインナーテントのファスナーが閉まらなくなってしまったので、インナーテントの変わりにMSRの二人用テントを使うことにした。


小川テントとMSRのテントを組み合わせる

苦肉の策だけれど、ソレアードの前室スペースがこれまでよりも広くなって、なかなか快適である。

食事を済ませた後は、せっかくの営火場なので、焚き火をさせてもらうことにする。
森の中のキャンプ場なので、燃やす薪も簡単に集められる。

快適な焚き火を楽しんでいると、パラパラと雨が降り始めた。
雨雲レーダーを確認すると、結構まとまった雨雲が近づいてきていた。
予定を変えたおかげで、上手く雨を避けられたと思っていたが、そう甘くはなかったようだ。


撮影中に動いてしまったのでゴーストが!


翌朝には雨は完全に上がっていたけれど、夜中には結構激しく降ったようで、テントも跳ね返った土で汚れていた。
テントが自然に乾くのを待っていたら出発が遅れてしまうので、雑巾でテントの水滴をふき取る。
外側だけではなく、テントの内側も結露でびしょ濡れで、そこから垂れた水滴で中の荷物も濡れている有様だった。

それでも何とか午前8時には撤収を終えた。
昨日の到着時は急いでいたので周りの風景を眺める余裕も無かったが、改めてキャンプ場の周辺を見てみると、桜が丁度満開を迎えていてとても美しい。


キャンプ場周辺では桜が満開




キャンプ場を出て最初に向かったのは関門海峡。キャンプ場からは30分もかからない。
九州の地が目の前に見えていた。
車で九州へと渡る前に、まずはフェリーに乗って関門海峡を横断することにする。


フェリーで関門海峡横断


唐戸から対岸の門司港まで5分程度で渡れるのである。
宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘の地として有名な巌流島を経由して門司港へと行く航路もあるのだけれど、そこまでの時間も無いので、巌流島は諦めることにした。

関門橋を眺めながら船に乗っていると、あっと言う間に門司港へと着いてしまう。
旧大阪商船、旧門司三井倶楽部、旧門司税関、北九州市大連友好記念館、JR門司港駅と、歴史のある建物を楽しみ再び唐戸へと戻る。


レトロな門司の風景



大連友好記念館

意味不明のキャラと一緒に記念撮影


関門海峡を眺めながら壇ノ浦古戦場跡まで歩いてみた。
狭い海峡を大型船が行き来し、頭上には巨大な関門橋が架かる。なかなか楽しい散歩である。


大きな船が行き来する関門海峡


源氏と平家の決戦の場と言うよりも、私には長州藩が外国商船に砲撃した場所であることの方が興味深かった。
源義経と平知盛の像の他にレプリカの砲台も並んでいる。
砲台の一つは100円を投入すると、大砲が煙を吐いて砲撃の音もする。しょぼい仕掛けでだけれど、なかなか面白い。

近くでは市民ボランティアによる壇ノ浦合戦の無料紙芝居も行われていた。
最近見たテレビの旅番組でこの場所が放送されていて、この紙芝居も紹介されていたことを思い出した。


英国艦隊を砲撃!

赤間神宮


赤間神宮に参拝した後、唐戸市場もチラッと覗いてみる。
並べられている魚が北海道とは全く違うので面白い。
売られている鯛の安さにもびっくりした。こちらの方はやっぱり、鯛を食べる文化が根付いているのだろう。

関門海峡の観光を終え、この後は高速道路で一気に佐賀県唐津市の虹の松原を目指した。
去年の九州旅行で行くことの出来なかった長崎が、今回の九州での最初の目的地だった。

そこへ行く前に、どこか観光する場所が無いかと地図を見ていて目に留まったのが、虹の松原である。
日本三大松原の一つと紹介されていたので、訪れることに決めたのである。
全く予備知識の無い土地では、有名観光地以外の立ち寄る場所を決めるのにも結構苦労させられるのである。


鏡山展望台から眺める虹の松原


虹の松原は、海岸から眺めるより近くの鏡山展望台から眺める方が絶対に良い。
ただ、今回もGoogleナビに翻弄され、車のすれ違いも困難な急勾配のグネグネの坂道を走らされてしまった。
展望台近くになってようやく、同じグネグネの山道でも2車線の立派な道路に合流し、ここでようやくGoogleナビに騙されていたことに気がつくこととなる。


九州では満開の桜が出迎えてくれた


展望台からの眺めも素晴らしかったけれど、展望台周辺で咲いていた満開の桜に感動する。
九州の桜を見るために旅程を変更したのは、やっぱり正解だったようだ。

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