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山陰九州の旅(平戸・長崎へ)

白岳自然公園(4月2日~3日) 長崎市内ビジネスホテル(4月3日~4日)

鏡山展望台の後は、浜野浦の棚田、大浦の棚田、大山公園の桜を回ってから、今日のキャンプ地である白岳自然公園キャンプ場に向かう予定でいた。
しかし、それらを回っていたらキャンプ場到着がかなり遅くなりそうなので、直接キャンプ場に向かうことにする。
テントを設営して、一休みして、食事の準備をしてと考えていたら、午後4時頃にはキャンプ場入りしたいのである。

白岳自然公園のキャンプ場は火曜日が定休日なので、前日に予約の電話をしたところ、誰もいないので先にテントを張っておいてくださいと言われていた。
もしかしたらキャンプを断られるかもしれないと心配していたので、キャンプをさせてもらえるだけで嬉しかった。


白岳自然公園のオートサイト

北海道だと、キャンプ場に定休日があるなんて考えられないけれど、今回色々と調べていると、こちらでは定休日のあるキャンプ場が結構あるのだ。
個人でやっているようなキャンプ場だと、やっぱり自分が休む日も必要なのだろう。

電話では、センターハウスの隣の芝生広場に車を乗り入れてテントを張っても良いと言われていたけれど、その奥にオートサイトがあって雰囲気も良いのでそちらを利用することにした。
野外卓に炉まで設置されている。

ただ、サイトは木製のデッキになっていて、しかもあまり広くはない。
我が家のソレアードがギリギリで収まる程度なので、ファミリーキャンプの大型テントを張るのは無理だろう。

テラスの下にペグを打ち、張り綱を使って何とかテントを設営できた。
これならば、昨日の様に雨が降ってもテントが汚れないし、濡れたまま撤収したテントも直ぐに乾く。
テラスサイトは、テントの設営に工夫が必要だけれど、なかなか快適である。


三日連続で焚火を楽しむ

炉を使って焚火を始める。
旅を始めてから、これで三日連続の焚き火である。
着ているものがすっかり焚き火臭くなってしまった。

夜8時頃になってキャンプ場のオーナーさんがやって来た。
迷惑をかけたからと、オートサイトの料金3090円を1000円割り引いてくれる。

「これから友人と焼き肉をするので一緒にどうですか」と誘われたが、こちらはもう寝る時間が近くなっていたのでお断りする。
もっと余裕のある行程ならば、オーナーさんと楽しい時間を過ごせたかもしれないのに、ちょっと残念だった。

旅の疲れが溜まってきたのか少し寝坊してしまう。
その間にかみさんは一人で焚火をしていて、昨日残してあった薪を殆ど燃やし尽くしていた。


起きた時には焚火がこんな状態に

旅の間の標準的な朝食


今朝はテントも結露しないで、気持ち良く撤収を済ませ、8時前にキャンプ場を出発。
最初に向かったのは平戸のザビエル記念教会。


ザビエル記念教会

まだ朝の8時半で、他に観光客の姿もなく、ゆっくりと見て回れる。

教会の横から石畳の階段を降りていくと、その先に寺院と教会が一緒に眺められる場所があるらしい。

下から階段を登ってくると、印象的な風景に見えるのかもしれないが、私たちはその逆。
階段を下りながら「この辺りかな?」、「この辺りかな?」と時々後ろを振り返り、「きっとこの辺のことだよね」と写真を撮って、再び階段を登り返す。

平戸には他にも見るべき観光地があるけれど、私が一番見たかったのは春日集落。
長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が2018年に世界文化遺産に登録されていて、春日集落もその構成資産に含まれているのだ。


寺院と教会の見える道からの風景



生月島が良いところだと人から聞いていたので、まずはそこを目指した。
生月島へ渡る生月大橋は、見ごたえのある橋である。
橋を渡った先にある道の駅生月大橋に立ち寄る。


生月大橋を渡る


道の駅のおばちゃんから、「是非島内を一周してみて」と島内の地図を貰ったが、時間の余裕がないのでそのまま橋を戻って春日集落へと向かう。
後になって反省したのだけれど、一度に色々な場所を見ようとして、この辺りではかなり忙しい行程になっていたようだ。


フォトジェニックな生月大橋


春日集落では、まず最初に案内所の拠点施設となっている「かたりな」に立ち寄る。
一番の見どころである棚田は、既に農作業が始まっているので、途中に車を停めて歩いて行かなければならないらしい。
先を急ぐばかりでは面白くないので、ここで少し歩いてみることにした。

旅の途中で見てきた各地の棚田は、まだ水も張られていなかったけれど、ここの棚田は既に代かきも始まっていた。
棚田の風景はやっぱり水が張られていなければ見ごたえが無い。


水の張られた棚田は美しい


覚悟して歩き始めたけれど、10分ちょっとで棚田を一望できる場所までやって来た。
代かきの作業をしている人の姿も見える。
作業は大変なのだろうけれど、カエルの鳴き声も聞こえ、私にはとてものどかな風景に思えてしまう。
3年前の紀伊半島で見た丸山千枚田以来の美しい棚田の風景を見られて大満足である。


素晴らしい春日集落の棚田


その後、人津久の浜まで足を延ばす。
白い砂浜とエメラルド色に染まった海。
私は行ったことが無いけれど、まるで沖縄の海を見ている気分である。


まるで沖縄の海を見ているような人津久の海岸



昼食は平戸瀬戸市場のレストランに入る。
日替わり定食700円に海鮮丼1100円。安くて美味しくて、良い店に入ることができた。

次に向かったのは西海橋公園。
桜が美しいと言うことでここを選んだのだけれど、花はまさに満開。


西海橋公園の桜


それと、現地で初めて知ったのだけれど、ここの海では渦潮も見られるのである。
地図で確認すると、西海橋の架かっている場所が大村湾と海を繋ぐ海峡となっていて日本三大急潮の一つらしい。
渦潮の巻く青い海とピンクの桜のコントラストが素晴らしく、気分を良くして次の桜の名所へと向かう。


渦潮も見られる海峡


そこは、長崎県内1位の人気花見スポットである大村市の大村公園。
確かに桜は綺麗だったけれど、平面的な公園の中の桜と言った感じである。
その前の西海橋公園の桜が美しすぎたので、少々ガッカリしながら桜のトンネルの中を歩いていた。

それとこの公園は玖島城の跡に作られているらしいが、城跡として特に見るべきものも無く、大村神社の一部としか思えない。
それでも石垣の残る入り口付近の桜が、園内でも一番美しく感じた。


大村公園の桜


この日は長崎の夜景を楽しむために、長崎市内のビジネスホテルを予約していた。
チェックインにはまだ時間が早かったので、明日に回る予定でいた長崎市内の観光のうち大浦天主堂とグラバー園を今日のうちに見ておくことにする。

最初に入った大浦天主堂の拝観料は一人1000円。
それだけ払うんだから、内部もじっくり見ようと思うけれど、時間はそんなにないし、そもそもキリスト教には全く興味がないし、1000円を無駄にしてしまった気がした。


大浦天主堂は外から眺めるだけで十分だった


グラバー園はもう少し楽しめたけれど、肝心の旧グラバー住宅は工事中で囲いの外から屋根を眺めただけ。
中の施設よりも、長崎の海の風景の方が見応えがあった。
これらの観光施設は、やっぱり私の好みには合わないようだ。


グラバー園で一番良かったのはこの眺めかも


そしてホテルにチェックインしてから、長崎夜景を楽しむために稲佐山を目指す。
薄暗くなりかけた頃に山頂に着いたが、その時点で既に駐車場は満車。
平日だからそんなに混まないだろうと考えていたが、甘かったようだ。
それでも、少し待っただけで駐車場に入ることができた。


この夜景をフルサイズ一眼レフで撮りたかった


しかし、肝心の新しく買ったフルサイズ一眼レフをホテルに忘れてきたことに気が付いた。
カヌーや山スキーの時に使っている小さな一眼レフを車の中に積んであったので、それでとりあえず夜景を撮影したけれど、フルサイズのカメラと比べるとやっぱりその写りは劣っているようだ。

明日は半日、長崎市内の観光である。


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