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マラソンに合わせて湖畔キャンプ

仲洞爺キャンプ場(5月20日~22日)

前回の洞爺湖マラソンの時に泊まったのはグリーンステイ洞爺湖。
マラソン会場にも近いので混んでいるだろうと思っていたら、宿泊者は私達だけ。
マラソンに出る人はキャンプなんてしないと言うことを、その時知ったのである。

3年振りに出場する洞爺湖マラソン。
4000円のオートサイトに泊まる気はしないので、今回は仲洞爺キャンプ場を利用することにした。
会場まで少し遠いけれど、2泊するつもりなのでゆっくりとできそうだ。


周りにテントは有るけれどほぼ狙っていた場所を確保

私はNHKの朝ドラを見てから出発するつもりだったが、かみさんが直ぐにでも出たそうにしているので、7時半に家を出る。
そして午前10時前には現地に着いたのに、既に結構な数のテントが張られていた。
かみさんが「ほらね」と言った表情で、その状況に驚く私を見ていた。

まだ5月だからと高を括っていたが、天気の良い週末の人気キャンプ場で、しかも最近は新たなキャンプブームとなっているようである。
第1サイトも、車を乗り入れられる第2サイトも、湖畔の良い場所は既にテントが張られている。

私達は第2サイトの湖畔にテントを張るつもりでいた。
狙っていた場所には既に2組のキャンパーがテントを張っていたので、その丁度真ん中辺りに私達のテントを張る。
その2組はいずれも、キャンプ慣れした感じの夫婦キャンパーだった。
同じ様なスタイルのキャンパーなので、こちらも何となく落ち着くことができる。


湖畔のサイトはやっぱり気持ちが良い


コンビニに買い出しに行って戻ってくると更にテントの数が増えていた。
私達のテントの周りは車を近くに停められないので、そこにテントを張られることは無さそうだ。

コンビニ弁当の昼食を済ませて、湖にカヌーを浮かべる。
鏡のような湖面には、青い空と新緑に染まった山々が映り込む。
薪は大量に持ってきたけれど、人の入れない湖岸に上陸すると流木が沢山転がっているので、ついつい拾い集めてしまう。


この時点ではまだ湖畔サイトにも余裕があった



テントの後ろには川も流れている

テントに戻って寛いでいると、鼻がムズムズしてくる。
この辺りでは白樺の花粉は既に飛び終わっているはずなのに、何に反応しているのだろう。
目も痒くて堪らない。
今の季節はキャンプに良い時期なのだけれど、夫婦揃って花粉症の私達なので、キャンプするにはそれなりの覚悟が必要なのだ。

とうとう隣にキャンパーがやって来た。
かみさんのテントを少し離れた場所に張って、他のキャンパーが来ないように牽制しておいたのだが、役に立たなかったみたいだ。

ソロの男性なので、うるさくはなさそうだ。
ただ、ソロにしてはタープもテントを大きく、装備も色々と取りそろえている。
それらを一人で設営しながら、自分の城を築き上げている感じである。


一人で黙々とパドリング練習

これで終わりかと思ったら、反対側にもとうとうテントを張られてしまった。
しかも元気な男の子2人を連れたファミリーである。
湖畔で空いている場所は、もうここしか無かったみたいだ。

ご夫婦がにこやかに挨拶してくれるのは良いけれど、子供達が狭い場所でサッカーを始めて、時々私達のテントにボールがぶつかる。
週末の今日は、もう覚悟を決めるしかなさそうだ。

一人でカヌーの練習をする。
バックストロークで真っ直ぐに進めるようになったのは収穫だったけれど、川でこの技が使えるだろうか。

来夢人(キムンド)の家の温泉に入る。
キャンプ場は混んでいても、温泉の方は空いていた。


湖畔にはテントがずらりと並ぶ

湖面にはさざ波が立ち始めていたが、風は殆ど気にならない。
夕食を済ませる頃には西の空が紅く染まり始めていた。

第2サイトの湖岸は南向きなので夕日が沈むシーンを直接見られない。
カヌーの上から夕日を楽しむことにする。

考えることは誰も同じようで他のカナディアンも湖上へ漕ぎ出してきた。
夕日を背景にカナディアンカヌーが黒いシルエットとなる。

夕日は丁度昆布岳の中腹に沈んでいくところだった。
湖面が波立っているので、夕日の光りと影が、そこに美しい模様を描き出す。


美しい夕日だ



温泉街の花火

テントに戻って焚き火をしながら温泉街の花火が始まるのを待つ。
午後8時45分に花火の打ち上げが始まった。
花火の音が湖の周りの山に響き渡る。
肉眼で見る花火はとても小さかったが、ズームレンズで撮った写真にはそれなりに写っていた。

耳栓のおかげで周りの音も気にならず朝までぐっすりと眠ることができた。
そして翌朝は、会場に近い駐車場に車を停めるため、5時半にキャンプ場を後にする。

(マラソンの様子はこちら

マラソンを走り終え、来夢人の家で汗を流す。
昨日と違ってマラソンを走り終えた人達で結構混雑していた。
後で知ったのだが、マラソン参加者は無料で入浴できたらしい。
私達はそれを知らずに、普通に一人420円をの料金を支払っていたのだ。


自分のテントを目隠し代わりにする

キャンプ場に戻ってくると、湖岸のテントは殆ど無くなっていたが、こともあろうに私達の隣のテントだけが残っていたのにはガッカリしてしまう。
ソロの男性のテントだった。

私達もガッカリしたけれど、他のキャンパーが次々と帰っていく中で、私達のテントだけが残っていることに、その男性も恐らくガッカリしていたことだろう。

広々とした湖岸で、私達と彼のテントだけが仲良く寄り添うように張られているのだから何とも気まずい。
その男性と少しでも会話を交わしていれば、そうでもなかったかもしれない。

しかし、彼のキャンプスタイルは完全に自分だけの世界を作り上げているような感じで、話しかけるのも何となく躊躇われ、これまで挨拶さえしていなかったのだ。
男性の視界に入らないような場所に椅子を置くことにする。


これでしゃぶしゃぶをやるのは無理そうだ

それにしても、マラソンを走り終えた後にこれだけ疲れたことは無かった気がする。
疲れすぎて、楽しみにしていたビールの味も分からないくらいだ。

暫くしてようやく身体を動かせるようになったので、夕食の準備をする。
夕食のメニューは豚しゃぶ。
疲労回復には豚肉が良いらしいので、最近はマラソンの後は豚しゃぶが定番となっている。

今回のキャンプでは、初めて作ったウッドキャンドルを持ってきていた。
その上に鉄鍋を乗せてしゃぶしゃぶを食べるつもりでいたが、キャンドルの横からは炎が上がり、それに火力も強すぎる。
この上でのしゃぶしゃぶは到底無理そうなので、普通にガスコンロを使うことにした。

ウッドキャンドルはお湯を沸かすこと以外に使い道はなさそうだ。
焚き火代わりにはなるけれど、最後に燃え残った下の部分は、結局焚き火台の上に乗せて燃やすので、あまり意味は無い気がする。


結局は焚き火台の上で燃やすことに

焚き火代わりにはなるけれど


 
雲が出てきてこの日は夕日は楽しめず。
温泉街の花火を見てからテントに潜り込んだ。


霧の中に溶け込みそうだ

翌朝、洞爺湖は濃い霧に覆われていた。
薪も十分に残っていたので、直ぐに焚き火を始める。

朝のコーヒーを飲みながら、昨日のマラソンのエイドで配っていたチーズケーキをいただく。
わかさいも本舗のふろまーると言うチーズケーキである。

とても美味しかったので、帰りに店によって購入したら1個130円もするのでビックリ。
これをエイドで7千人に配るのだから、わかさいも本舗も太っ腹である。

カヌーで湖に漕ぎ出す。
乳白色の霧に包まれると、水面との境目も分からなくなり、霧の中に溶け込んでしまいそうな感覚に囚われる。


知らない人が見たら仲良しグループに見えるけれど、赤の他人の隣同士


私達が片付けをしていると、その時間に新たにやって来るキャンパーもいる。
彼らはこれから、人のいなくなった湖畔で贅沢なキャンプを楽しむのだろう。

「久しぶりに平日の美笛でもキャンプしたいね」
そんな事を言いながら洞爺湖を後にした。

洞爺湖キャンプの写真へ 



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