北海道キャンプ場見聞録
憧れの四万十川へ
四万十 川の駅カヌー館(2月27日~28日)
今日の天気予報も雨。
しかし、明日は久しぶりに晴れの予報になっていた。
今回の旅での一番の目的は四万十川の川下り。
本当は、川原で1泊しながら下る予定だったが、晴れるのは明日だけ。
これを逃したら四万十川を下らないまま四国を離れることになりそうで、それだけはどうしても避けなければならない。
それで今日は、四万十・川の駅カヌー館に泊まって明日の四万十川ダウンリバーに備えることにしていた。
その前に四国カルストに寄り道しようと思って車を走らせる。
とてもキュートなゆき姫
道の駅きなはい屋しろかわに立ち寄ると、6個入りデコポンが150円で売られていたので即購入。
何処の道の駅でも文旦は安く売られていたけど、私の好きなデコポンは時季外れなのか、あまり目にしていなかったのだ。
少し萎びていたけれど、十分に美味しいデコポンだった。
その次の道の駅日吉夢産地では、赤ん坊を抱えた色っぽい鬼のモニュメントに圧倒される。
「何なの?これ?」と思ったが、ここは鬼北町だから鬼なのである。
その鬼の名前は柚鬼媛(ゆきひめ)。
一目で柚鬼ちゃんのファンになってしまった。
雨が降り始める。
四国カルストに向かって山道を登っていくが、霧も出てきて見通しが全く利かなくなってきた。
眺めの良い場所らしいのだが、この状況ではそこまで行く意味が無い。
途中から引き返すことにした。
神在居の千枚田
昨日は、そこの近くにあるキャンプ場のバンガローに泊まるつもりでいたのだ。
まだオープンしていないと言われて竜沢寺緑地公園に変更したのだが、もしもそこのバンガローに泊まっていたとしたら、ちょっと悲惨だったかもしれない。
もと来た道を引き返す途中に神在居の千枚田に立ち寄る。
司馬遼太郎がここを訪れた時に「農業が築き上げた日本のピラミッド。万里の頂上にも匹敵する」と感嘆したそうだが、去年の紀伊半島で見た丸山千枚田の風景には遠く及ばない気がした。
多分、司馬遼太郎が訪れた頃には、千枚田を貫いている国道のトンネルも無かったのだろう。
千枚田を一望できる場所は、坂本龍馬が脱藩する時に通った道らしい。
その時代には既にこの千枚田も存在してたはずで、この風景を坂本龍馬も見ていたのだと考えると、なかなか感慨深い。
千枚田の中を国道のトンネルが貫く
この辺りではそうでも無いが次第に濁りがひどくなる広見川
檮原町のかざぐるまと言う店で蕎麦を食べる。
たまたま入った店だったけれど、なかなか美味しい蕎麦だった。
国道381号の横を流れる広見川は、増水して濁流となっていた。
昨日見た肘川も同じ様な状態で、やっぱりこの辺りではまとまった雨が降っていたみたいだ。
その広見川の濁流は、江川崎で四万十川に流れ込む。
憧れの四万十川にようやく到着である。
明日の川下りに備えて、まずは江川崎から上流部の下見をする。
江川崎の上流部は瀬も多い
四万十川の水は、それ程濁ってはいなかった。
平常医水位がどれくらいなのかは分からないが、多分何時もよりは増水しているのだろう。
桜は満開で、周りの山々は切れ切れの雲を纏い、そんな風景の中を四万十川がゆったりと流れている。
所々に瀬もあるが、我が家のレベルでも問題なく下れそうな瀬である。
ただ、単独で下るとなると若干不安もある。
今度は江川崎から下流部を、口屋内の沈下橋まで下見をする。
下るとしたらやっぱりこちらの方が現実的である。
バスの時間を確認してから、今日の宿である江川崎のカヌー館へ。
雨に煙る四万十川
桜の咲くバンガローに宿泊
受付の方に川の状況を聞いてみると、平常水位より1mくらい水が増えているらしい。
流れも速くなっているので、口屋内までなら3時間もかからずに下れるとのことだった。
泊まるのは今日もバンガロー。
ここにはテントサイトもあり、雨さえ降っていなければ安く泊まれたのに、残念である。
バンガローの料金は一人3000円と、昨日の竜沢寺緑地公園の4倍だけれど、布団に冷蔵庫、空調も完備している。
でも、私達にとってそれらの施設は特に必要はなく、流しが室内にあった方がありがたいのだ。
それでも、バンガローの前には満開の桜があり、その向こうを四万十川が流れ、環境は最高だった。
バンガローの直ぐ前を四万十川が流れる
翌朝は最高の川下り日和に
夕食を済ませて、明日の川下りの予定を考えている時に、大変なことに気が付いた。
下り終えた後、バスでスタート地点まで戻るのだが、そのバスは日曜日が運休なのである。
考えてみると明日が日曜日だった。
四国に来てから曜日の感覚が消え失せていたので、そのことをすっかり忘れていたのだ。
この後、フェイスブック友達のA阪さんとFB上でやりとりしながら、最良の方法を思い付くこととなったのである。(詳細は四万十川の川下り日記に)
そして翌朝は、雨も上がり最高の川下り日和となった。
もしも、この天気で川を下れなかったとしたら、悔しすぎて熱を出していたところだった。
(実際には、下ったにも関わらず熱が出てしまったのであるが)