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遠い四国で待ち合わせキャンプ

宮の前公園キャンプ場(4月4日~5日)

去年の暮れに50日に及ぶ四国遍路から帰ってきたばかりなのに、4月の声を聞くとともに再び四国の地へ。
ひたすら歩き続けた前回の旅とは趣向を変えて、今回は車にカヌーを積んでの四国行きである。

今回利用したツアーは、新日本海フェリーを利用した「四国ドライブパック5日間」。
小樽から舞鶴まで車1台を含んだ往復と、指定されたホテル2泊分を含めて、二人で59800円。
フェリーの個室利用を追加してプラス1万円。
旅行期間は最大14日まで延長できるので、それを目一杯使う。
お金はなくても時間だけはたっぷりとある、プー太郎ならではの特権である。

フェリーも1年前の紀伊半島の旅で利用していたので慣れたものだ。
飲み物や食料をクーラーバックに入れて船内に持ち込む。
しかし、前回と違っていたのは船の揺れだった。


淡路島PAから大鳴門橋を眺める

少しくらい揺れていた方が、夜はぐっすりと眠れる。
それが、一晩明けた午後くらいから二人とも次第に具合が悪くなってきた。
夕食くらいは船内のレストランで食べるつもりだったが、とても食事できる状態ではなかった。

トラベルミンを飲んでいくらか楽になり、その日の夜に舞鶴港に到着。
1泊目は舞鶴駅前のツアー指定のホテルに宿泊。
お遍路で利用していた素泊まり3000円のビジネスホテルと比べるとさすがに快適である。

ホテルでの朝食を済ませ、高速道路で一気に四国へと入る。
淡路島PAで一休みし、吉野川ハイウェイオアシスで昼食。
屋外テラスで、今回の旅で下る予定の吉野川を眺めながら、お遍路では食べられなかった徳島ラーメンをすする。

高知で高速道路を降り、最初に目指したのは高知城。
四国には現存天守閣のある城が四つあり、その中でお遍路中に見られなかったのが高知城だった。
お遍路の時は高知市の近くをかすめただけなので、今回が初めての高知入りである。



カツオの藁焼きをしている

城内では満開の桜が出迎えてくれた。
今年の四国の桜は開花がかなり遅れていて、そのおかげで今回の旅では何度も満開の桜を楽しむこととなる。

高知城を出た後はひろめ市場でキャンプの食材を調達。
カツオのたたきは、お遍路中にも何度も食べていたが、今回も一度は食べておきたい。
藁焼カツオたたきを購入。

日本3大ガッカリ名所のはりまや橋はパスして、今日のキャンプ地を目指す。
そこではカヌークラブのN島先輩が待っているはずだ。
N島さんは私達より10日以上前に四国入りして、お遍路で回っている途中なのである。
それが、私達が仁淀川を下るのに合わせて合流してくれることになっていたのだ。


黒瀬キャンプ場にはテントも張られていた

明日下る予定の仁淀川を下見しながら車を走らせる。
こちらの道路が狭いのは覚悟していた。
それでも、車の交差もできない細い道に入ってくると、道を間違えたのではと不安になってしまう。

中島さんと待ち合わせていたのは、仁淀川の川原の小浜キャンプ場。
仁淀川沿いには、川原を利用した無料キャンプ場が何ヶ所もある。
北海道にはそんなキャンプ場は一ヶ所もなく、これはやっぱり川遊び文化の違いと言えるのかもしれない。

到着した小浜キャンプ場に他のキャンパーの姿は無く、広々とした川原ではN島さんが一人ポツンとカヌーをいじっていた。
N島さんは前日からこちらに来ていて、宮の前公園キャンプ場に泊まっていたとのこと。
ここの川原は風が吹き抜けていてゆっくりできそうにないので、宮の前公園の方に移動することにする。


仁淀川を眺めながら祝杯をあげる

公園の中の何処がサイトになっているのか良く分からないところだった。
せっかくだから仁淀川を直接眺められるところが良い。
そんな林間部分に車を乗り入れられるスペースがあったので、そこにテントを設営する。

設営が終わると直ぐに、再会を祝って乾杯。
札幌から遠く離れた四国の地で、何時も一緒に遊んでいるN島さんとこうして
何時ものようにお酒を飲んでいるのが、何だかとてもおかしい。

目の前の川からは、変わった鳴き声が聞こえてくる。
紀伊半島でキャンプした時にも同じ様な鳴き声を聞いていて、結局それが何の鳴き声だったのか分からずじまいだった。


酒の肴は藁焼き鰹のたたき

後になって、「カジカが鳴くって聞いたことあるな」と思って検索してみると、鳴くのはカジカではなくカジカガエルだった。
早速YouTubeでその鳴き声を聞いてみると、それはまさしく川から聞こえてきた鳴き声と同じだったのである。

N島さんは、一応はお遍路が目的で四国に来ているけれど、それに合わせて九州の実家に顔を出したり、私達と一緒に川を下ったりと、色々と楽しんでいるみたいだ。

川を下った後には、尾道の友人のところまでカヌーを引き取りに行くらしい。
それもあるので、翌朝は食事を済ませるとサッサとテントを片付け、川下りのために車を回送する。
キャンプ地の前をスタートして黒瀬キャンプ場まで下る予定だ。


キャンプ場の前から出艇


そうして準備が整ったところで、四国1本目の川下りへと出ていったのである。
(仁淀川ダウンリバーの様子はこちら


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