北海道キャンプ場見聞録
スタイルの違い知内キャンプ
知内町農村公園(6月6日〜8日)
定年退職し無職無収入のの生活になると、お金はなくても時間だけはたっぷりとある。 今回泊まるキャンプ場は知内町の農村公園。 一般道路をのんびりと走りながら、豊浦町の直売所に寄り道してイチゴを買ったり、内浦湾の砂浜を散策したりと、たっぷりとある時間を楽しむ。 昼食は、森町の東光亭でラーメンを食べるつもりが定休日だったので、同じ森町の次郎長へ入る。 今回の道南遠征の目的は大千軒岳の登山である。 知内町に入って、展望台が有るらしいので寄り道してみる。 あまり知られていない観光スポットだけれど、展望台からの眺めはなかなか素晴らしかった。 |
重内展望台からの眺め |
そうしてようやく農村公園に到着。 そんな場所で、しかも平日。 道内の何処のキャンプ場でも見かける風景である。 それでもやっぱり、彼らとは距離感を感じてしまうことに変わりはない。 午後3時過ぎには設営を終え、何時も通りに金麦で乾杯。 キャンプ場自体は、周りを森に囲まれた何の変哲もないただの芝生広場である。 そんなキャンプ場だけれど、私達にとっては静かに過ごせればそれだけで文句は無い。 場内を少し歩いてみると、芝生の中に見慣れない花の群落があった。 家に帰ってから調べてみるとサギゴケと言う名前だった。 正面に見えている山は、明日登る予定の大千軒岳なのだろうか。 周りの森の中から「ジョッピンカケタカ」とエゾセンニュウの鳴き声が聞こえてくる。 |
森に囲まれ落ち着ける雰囲気 | 芝生の中で咲いていた花 |
キャンプで一番楽しい時間である |
翌朝は日の出前から起き出す。 (大千軒岳登山の様子はこちら) 山から下りた後は知内温泉「ユートピア和楽園」で汗を流す。 その後は知内町内のコンビニまで買い出しに出かけ、キャンプ場に戻ってきた時は既に午後6時近くになっていた。 夕食を済ませ焚き火を始める頃には、太陽が沈んだ西の空に細い三日月が浮かんでいた。 今回持参した焚き火用の薪は、十勝の実家で切り倒したカラマツを割ったもの。 カラマツの薪は大量にあり、当分の間はキャンプで使う薪には苦労しないと思っていたが、なかなか上手くはいかないものである。 |
今宵も焚き火を楽しむ |
キャンプ最終日の天気予報は雨になっていたが、朝の段階ではまだ青空が残っていた。 撤収を終えて、道の駅の綺麗なトイレで用を足す。 私は知らなかったが、青函トンネルの北海道側出入口がそこなのである。 ご丁寧に新幹線が通り過ぎる時間まで表示されている。 そうして青函トンネルに入っていく新幹線の写真を撮り、ユートピア和楽園で朝風呂に入る頃にはポツポツと雨が降り始めていた。 |
鉄ちゃんじゃないけど、こんな写真を撮りたくなる |
札幌への帰り道ももちろん高速道路は使わず。 今年から線路や駅舎の撤去が始まることになっていたはずだが、まだそっくりそのまま残っていた。 3年前に利用した江差線。 北海道に新幹線がやって来る陰では、こうして地方の鉄道が次々と消えていくのである。 |
この鉄橋も今年中には撤去されてしまいそうだ |
戻る | ページTOPへ |