北海道キャンプ場見聞録
島歩きキャンプ(天売編)
焼尻島白浜野営場(6月6日〜8日)
雨でしっとりと濡れたオンコの森は、木々の緑がさらに鮮やかになり、トトロの世界にでも迷い込んだような雰囲気だ。 フェリーに乗って30分で天売島に到着。 島の東部には野鳥の姿を楽しめる遊歩道もあるみたいだけれど、今回は時間も限られているので、反時計回りで島を一周するだけにしておいた。 自然林の残っている焼尻島と比べて、天売島はニシン漁が盛んだった明治の頃に森が乱伐され、それに加えて数度の山火事により、自然林は完全に消滅してしまったそうである。 天売島北岸の荒々しい断崖絶壁の景観も、所々から見下ろせる。 |
海鳥展望舎へと続く細い尾根上の道では、切り立った崖の遥か下から吹き上げてくる風にまともに晒されて、体が飛ばされそうになってしまう。 前方の島の最高地点らしき場所に、展望台のような施設が見えている。道は当然そこに続いているのだろうと思っていたら、その手前で道は向きを変えて、どんどんと降っていってしまう。 |
眺めが良いので同じ道を引き返すつもりでいたけれど、かなり下まで降りてきてしまったので、そのまま島の南側の道を港まで歩くことにした。 |
「海の宇宙館」まで戻ってきて、もう一度休憩させてもらう。 すっかり通いなれた森の中の道を通って、キャンプ場を目指す。 深夜に目を覚ましたときは、風も完全に止んでいたのに、再びテントを揺らすような風が吹いていた。 |
最後に郷土資料館に立ち寄る。分厚い壁の土蔵など、その建物が天売島で見た廃屋ととても似ていたので、なおさら天売の廃屋が勿体無く思えてきた。 |
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