今年になって初めての2泊キャンプ。
行き先は、「人がいないところね」と言うのがかみさんのリクエストで、我が家の定番の朱鞠内湖も頭に浮かんでいたけれど、私の気分的にはオホーツク方面に行きたかった。
ちょうど能取湖のサンゴ草も見ごろを迎えているようで、それを見に行くためにはサロマ湖のキムアネップ岬がちょうど良さそうだ。
かみさんも異論が無く、日曜日の8時過ぎに札幌を出発。
高速道路はETCの通勤割引が適用されるように深川で一旦下りて、直ぐにUターンしてもう一度高速道路に入りなおす。
その後、比布JCTを通過する時に何時もより料金が安かったので不思議に思った。そう言えば、ETCの休日昼間割引社会実験が始まっていたはずで、この割引が適用されたようである。
どちらも100km以内の利用に限られているので、もしも深川インターで途中下車しなければ、丸々全額の料金を支払わされてしまうことになる。
ETCの賢い利用方法だと言えばそれまでだけれど、もっと広く広報しなければ不公平な気がする。
比布JCTから先は旭川・紋別自動車道が、2箇所ほど未開通区間があるものの丸瀬布まで無料で利用できて、昼前には湧別町に着いてしまった。
我が家を出てから3時間半程度でオホーツク海に出られるのだから、便利になったものである。
途中、カヌーフィールドとして湧別川下流域の様子を見たくて上湧別付近で寄り道したけれど、その濁った水を見てちょっとがっかりしてしまった。
まあ、一週間前に歴舟川を下ったばかりなので、その後では何処の川を見たとしても同じ印象を持ったかも知れない。
湧別町では、あらかじめネットで調べておいたラーメン屋「ゆうらく軒」に入る。
湧楽座と言う小劇場の建物の中に店があるので、中に入ったときは一瞬驚いてしまう。
オホーツクの自然塩を作っている会社が経営する店だけに、塩ラーメンはとても美味しく、キャンプ旅行初日から気を良くする。
ゆうらく軒を出て、もう一度湧別川の様子を見に行く。
河口近くに架かる橋の上から川を覗き込むと、そこにはうようよと鮭が群れていた。
既にホッチャレとなって白い腹を見せている鮭や、玉石の川底で産卵行動をしているような鮭までもいる。
今時期にここをカヌーで下ると、生臭い匂いにかなり悩まされそうである。
堤防上の砂利道を下流へと走っていくと、そのまま海へ出ることができた。
オホーツク沿岸独特の小砂利の浜を歩いていると、何か懐かしささえ感じてしまう。
私が何となくオホーツクに来たかったのは、この懐かしさのためだったのかもしれない。
時間に余裕があるので、キャンプ場へ行くまでサロマ湖沿いの観光地を丹念に見て回ることにした。
三里浜は何度も行っているので今回はパス。
サンゴ岬と計呂地にあるサンゴ草群生地に寄ってみたけれど、あまり見ごたえのする群落ではなかった。
ビラオラ展望台はそこからの展望よりも、小さなリスのモニュメントの方が印象に残った。
サロマ湖の展望と言えば、何と言っても幌岩山のサロマ湖展望台からの眺めだけれど、こちらは明朝に朝日を見るために登ることにしているので、楽しみはそれまで取っておくことにする。
円山自然休養林にも行ってみる。昔はそこがキャンプ場になっていたこともある。
18年前、キャンプをするつもりでここまで来たことがあったけれど、何処がサイトなのかも分からないような有様で、結局テントを張るのを諦めて他へ移動したことがあった。
今はどうなっているのだろうと、当時のことを思い出しながら細い砂利道を車を走らせる。
その砂利道の終点までやって来た時、そこに昔から殆ど変わっていない風景を見つけて嬉しくなってしまった。
でも、今の目で見ても、ここの何処がキャンプ場だったのか、やっぱり分からなかった。
この他に道の駅2箇所と北勝水産直売所にも立ち寄ったが、特に購買意欲をそそられるものは無し。
頻繁に色々な場所に立ち寄るものだから、車に乗っているフウマも呆れ顔だ。
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