北海道キャンプ場見聞録
歴舟川(坂下~相川橋)2024/09/14
風景だけを楽しむ川下り
カヌークラブの9月例回は、恒例となっている歴舟川。
初日は歴舟川上流部を坂下から下る。
集合場所へ向かう前に、先にスタート地点の坂下にカヌーを下ろしていく。
しばらく雨が降っていなかったので、スタート地点の川の様子は今までに見たことがないくらいの渇水状態だった。
ゴールの相川橋から見た渇水の歴舟川
水は少ないけれど、気持ちの良い青空が広がり絶好の川下り日和である。
しかし、集合場所であるカムイコタン公園の駐車場に集まってきた車は意外なほど少なかった。
例年ならば、駐車場に車が入り切らないくらいに多くの参加者が集まる人気の歴舟川例回である。
夜中に雨の予報が出ていた影響があるのかもしれないが、それにしても少な過ぎる。
最近は他の例会でも参加者が少なくなった気がするし、私自身も例会に出席する回数は減ってきている。
まあ、毎回30名を超える人が集まっていたことを考えれば、これくらいが丁度良いくらいの人数なのかもしれない。
全員が集まっても駐車場にはまだ空きがあった
ゴール地点の相川橋に車を置いてからスタート地点へと向かう。
参加者は15名。
スタート地点に着いてドライスーツの空気を抜くために川に入るが、水深がヒザ下程度しかないので寝転がらないと水に浸かれない。
スタート地点、水が流れていない!
集合写真を撮って川下りのスタート。
直ぐに浅瀬に捕まって、早速のズリズリ川下りとなる。
早速ズリズリが始まった
この先が思いやられるが、水の透明度は最高だ。
こんな時の川下りは、風景を楽しみながら下るに限る。
澄んだ水がエメラルドグリーンに染まる
ゴルジュ地形へと入っていく大きな左カーブ。
何時もならば右岸側を下っていくのだが、カーブをショートカットするような分流ができていた。
ショートカットの分流
先を下っていたメンバーはそのまま右岸側を下っていったが、後続メンバーは水量の多いショートカットコースを選択。
ここはショートカットコースが正解だったけれど、ただでさえ水が少ないのに、それが分流しているとコースの選択が命取りになってしまう。
分流の選択を間違えると悲惨な目に遭う
ゴルジュの中に入ってしまえば、分流も無いので、たまにカヌーの底を擦ることがあっても問題なく下っていける。
水は澄んで、天気も良く、ゴルジュの風景を楽しみながら、川の流れに舟を任せて、流れるように下っていく。
美しいゴルジュの風景
カヌーの底を擦るのも我慢できる
途中に一箇所だけ小さな瀬があるが、今日の水量では迫力不足である。
迫力のない瀬
ゴルジュ出口の瀬に入っていく
ゴルジュ出口の瀬は岩が絡んで少しトリッキーな流れになっているが、水が少なく流れも緩やかなので、緊張することなく下っていける。
水が少ないと瀬の難易度も下がる
ゴルジュを抜けた先の流れが大きく分流しているように見えて焦ったが、右の分流はチョロチョロと流れているだけだったので、安心して何時もの本流を下っていけた。
ここの分流は再び合流するまで500mくらいの距離があるので、分流して水量が少なくなった場合、選択を間違えればかなり苦労させられるだろう。
分流してなかったので楽に下れた何時もの流れ
合流部手前の何時もの河原で昼食。
この日の日中の気温は18度くらいだったので、ドライスーツを着ていても太陽の日差しが心地良く感じられる。
爽やかな青空の下で昼の休憩
そこから先は川幅が広がるので、底を擦ることも多くなる。
どうしようもなくなってカヌーから降りざるを得ないことも度々。
修行の川下りが続く
最近はキャンプ場まで下らずに、途中の相川橋で切り上げることが多くなってきたけれど、水量が少ない時はここで上陸できると本当に助かる。
相川橋が見えてきてホッとした
河原まで車で入れるのも良かった。
ただ、河原に降りる場所は、傾斜が急に変わるので気を付けたほうが良い。
私の車も知らない間にバンパーに土がこびりついていたが、幸い傷は付いていなかった。
バンパーを凹ませた人もいたので、車種によっては無理をしないほうが良いかもしれない。
河原まで車を乗り入れる時は注意が必要
ちょっと疲れる川下りとなってしまったが、途中で撮った写真を見ると、どれも綺麗な写真ばかり。
やっぱり今日は、風景を楽しむ川下りだったようだ。
(当日12:00歴舟川水位 尾田観測所:102.45m)