北海道キャンプ場見聞録
シーソラプチ川(2020/06/21)
水不足の沙流川から2日連続のシーソラへ
カヌークラブ6月例会2日目は、予定では沙流川を下ることになっていた。
予定通り沙流川の集合場所に集まったのだが、水が少なくて下れないとのことで、沙流川アッパーだの赤岩青巌峡だの色々と別案が出され、検討の結果、昨日に続いてシーソラプチ川を下ることとなる。
しかし、私の目には決して下れないような水量ではなく、過去にはこれくらいの水量でも下ったことがあった。
「今日の水量では殆ど歩かなくてはならない」と言う人もいたけれど、その時に歩いた記憶は全く無い。
今のクラブのメンバーは増水してザバザバになった様な川を好む人ばかりになってしまい、例会でのんびりとした川下りを楽しむことはもう無理なのかもしれない。
そうして1時間かけてシーソラプチ川まで移動。
2日連続で同じ川を下るのは気乗りしなかったけれど、昨日よりも天気が良くて水が澄んでいるのが救いだった。
水量は昨日よりもかなり少なくなった気がしていたけれど、後で両日の写真を見比べて、殆ど変わっていないことを知った。
太陽の光のおかげで川底まではっきりと見えるようになったので、水が少なく感じるのかもしれない。
水が少なく感じたけれど、昨日の水量と殆ど同じだった
昨日は新会長がスタートしていきなりの沈を披露してくれたが、今日はヨッシーの娘さんがいきなり沈して、川の中を走ってきたお父さんに助けられる。
昨日は五流の瀬での沈ショックから立ち直り、その後は無難に下っていたのに、今日はまたこの沈で心が折れかけたようだ。
今日もお父さんに助けられる
その後も沈を繰り返し、もう一度沈したら私のカナディアンに乗せて下ろうかとの話も出ていたが、何とか今日も立ち直り、お父さんの渾身的なサポートを受けながらも、頑張って漕ぎ続けたのは立派である。
沈ショックから立ち直り豪快に水しぶきを上げて下るヨッシーの娘さん
天気が良いと写真を撮るのも楽しい。
真っ白なホワイトウォーター、流れが緩やかな所では河畔の木々が水面に映り込んで川面が緑に染まる。
クランクの瀬では上陸して、瀬の正面から写真を撮る。
苔生した岩に清冽なホワイトウォータ、そして河畔の木々、私のお気に入りの撮影ポイントである。
美しい風景が広がるクランクの瀬
次のトラウマの瀬では、昨日は落ち込みを下った先でカヌーが後ろ向きになってしまったので、今日はそのリベンジである。
しかし、落ち込みに入る瞬間「あっ、やばい!」と思ったら、案の定、何の抵抗もできないままカヌーはひっくり返ってしまった。
クランクの瀬では、あっさりとクリアできることもあれば、沈する時は本当に簡単にひっくり返ってしまう。
落ち込みに入る時のカヌーのちょっとした向きで結果が大きく変わってくるような気がする。
トラウマの瀬、この後あえなく沈
スタート時間が遅かったので、クランクの瀬を下り終えた時には既に午後1時近くになっていた。
その先の小さな岩場に上陸して昼食を取る。
スペースは狭いけれど川の眺めも良くてなかなか良い場所である。
昼食を終えて再スタート。
川にカヌーを浮かべると、川底にカヌーの影が写って、まるで空中に浮いているように見える。
空中浮遊!
ヨッシーの娘さんが瀬の手前で立ち往生してしまった。
既に下り終えていたお父さんは直ぐに助けに戻り、川の中に入って娘さんを確保。
そこから岸に上がることも不可能だったので、娘さんのカヤックを確保したまま体一つで瀬の中を流れ下る。
多分そこら中の岩に体をぶつけている筈で、この二日間で体中を打撲していたようだ。
今回の例会で何度も目にした光景
三段の瀬を下る様子は、昨日たっぷりと写していたので、今日はあっさりと下るだけで終わりにする。
三段の瀬を下り終えて一息
最後の渡月橋の落ち込みでは、下る前から何となく嫌な予感がしていた。
ここはトラウマの瀬よりも沈する確率が高いのである。
昨日と同じく左岸側を下れば大丈夫だと思うけれど、それでは面白くないので今日は右岸側から落ち込みに侵入してみた。
狙った通りのルートで入れたと思った瞬間、流れに押されてカヌーが右岸に寄り過ぎてしまう。
「あ~、まずいかなこれ」
思わず声を上げてしまったが、やっぱりその通りで、またしても何も抵抗できないままカヌーはひっくり返ってしまった。
渡月橋で流されるとこんな場所から写真を撮るしかない
結局2沈したけれど、水も綺麗だと沈するのも楽しい。
何時もの負け惜しみを言いながら、この日の川下りを終えたのである。
(当日12:00空知川水位 幾寅観測所:354.08m)