トップページ > カヌー > 川下り日記

千歳川(2019/05/04)

遅いシーズン初漕ぎ

今年は春先に山陰九州の旅へと出ていたので、今回の千歳川が今シーズンの初カヌーだ。
時期的に満開の桜を眺めながらの川下りを楽しもうと思っていたが、千歳市内の桜は咲いているものの、川の上流部の桜はまだ咲き始めたばかりといった感じである。

何時もと同じくスポーツセンターの駐車場に車を停めて、そこからスタート地点まで走って戻る。
前日にハーフの距離を走ったばかりなので、何となく体が重たい。
6.3キロの距離をゆっくりと42分かけて走った。


走ってスタート地点へ


スタート地点まで戻ってくると、見覚えのあるカヌーを積んだ車が停まっていた。
土曜日なので来ているかなと思っていたが、やっぱりである。
車の主は、練習熱心なKさんご夫婦だった。


スタート地点に到着



一緒の川下りでは見慣れた風景だ

スタートして直ぐに奥さんが沈脱していた。
それに続いて、Kさんが木の枝に引っ掛かって沈。
カヌーの沈にはマイナスイメージが付きまとうけれど、何故か二人の沈にそんなイメージが全くない。
ただ純粋に川と戯れている。そんな楽しそうな様子のKさん夫婦である。

一方、私たち夫婦の間には早くも険悪な空気が流れる。
シーズン初めての川下りなので、私は練習を兼ねてエディに入りながら下ろうと思っていた。

しかし、私が岸に近づこうとすると「枝に引っ掛かるじゃない!」、「何でそっちに行くのよ!」と文句ばかりだ。
私は漕ぐのを止めて、かみさんの好きなようにさせる。


流れに任せてのんびりと下っていく


Kさんの奥さんが「ロールするから下にいてね」とKさんに声をかけ、流れの急な場所でロールにチャレンジするが、失敗して沈脱。
Kさんがそれを見てああだこうだと言っているが、その仲睦まじい様子が羨ましく思える。



マナブまで下ってきたが、今日は誰も来ていない。
大型10連休ということで、パドラー達も遠くまで遊びに行ってるのだろう。
釣り人の姿も何時もの週末より少ない気がする。


誰もいないマナブ


そこでもう少し練習を続けるというKさん夫婦と分かれ、私達だけで下っていく。
桜の花は咲いていない代わりにコブシが花盛りである。


マナブで練習を続けるKさん夫婦と分かれる


家から見える手稲山の山腹も、今年は例年よりも白い色が多く感じる。
千歳川も、こんなにコブシの木があったかなと思えるくらいに、コブシの花が目に付く。


目に付くのはコブシの花ばかり



魚道近くの何時もの場所にアイヌネギが生えていたが、そんなにネギには飢えてないのでそのまま通り過ぎる。
今日の千歳川は水が少なめで、そんな時は魚道も落差が大きくなって、ちょっとだけヒヤッとする。


魚道周辺もコブシの花が目に付く


昼食はナイベツ川にカヌーを乗り入れ、かみさんが作ってくれたお弁当をカヌーの上で食べる。
こちらの方は、遠出を控えて近間で過ごそうとする観光客が多くて、何となく落ち着かない。
旅立ちを間近にしたサケの稚魚たちが足元を泳ぎ回っていた。

再び下り始める。
1本だけ綺麗に花を咲かせている桜があったが、そこに近づこうとすると、かみさんにまた怒られそうなので、カヌーを漕ぎながら写真を撮るしかなかった。


やっと見つけたピンクの花


町の中まで下ってくると、桜の花が目に付くようになる。
天気も良くて桜も咲いて絶好の花見日和だけれど、河川敷からはバーベキューの臭いもあまり漂ってこない。
やっぱり大型連休は、遠くまで出かけている人が多いのだろう。


千歳の市街地まで下ってくると桜の花が目立つようになる


ニュースを見ると何処の観光地も大賑わいだったようだが、私たちは何時もの週末より人の少ない千歳川をのんびりと下ることができた。
考えてみると、この連休中は庭仕事か走っているだけで、今日初めてレジャーらしき行為をしたような気がした。
 

(当日12:00千歳川水位 ふ化場観測所:30.13m)



ページトップへ