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千歳川(2017/04/23)

シーズン最初の千歳川は大賑わい


 

シーズン到来を告げるカヌークラブの4月例会。
集合場所に次々にやって来るカヌーを積んだ車、車、車。
「一体何人集まるんだ!」


駐車スペースに停められないくらいの車が集まってきた

川下りスタート前に点呼をとると、何と総勢40名!
私がカヌークラブに入ってから、参加者が40名に達した例会なんて記憶に無い。
カヌーシーズンを待ち焦がれていた人達がそれだけ多かったのだろう。

今回はカナディアンの参加も多かった。
大型カナディアンが9艇に一人乗りカナディアンが3艇、その他にカヤック23艇。
カナディアンとカヤックが入り混ざって川を下るのも、我がクラブの良いところだ。

千歳川は決して簡単に下れるような川では無い。
クラブの例会として、これだけの参加者の統率をとりながら安全に下るには、万全の準備が必要となる。
しかし、今回の参加者のスキルは十分なので、各自が好き勝手に下っても全く問題は無い。
今回が例会初参加のH池・M木ペアは、スクールで何度か千歳川を下っているので大丈夫。


カナディアンも沢山置かれていて嬉しくなる

心配なのは新入会員のM村さんだけである。
M村さんはカヤックを購入予定で、今回は見学だけのはずだった。
ところが親切?な人の多い我がクラブなので、ドライスーツにカヤック、必要な装備一揃いを借りられることになり、せっかくの機会だから川も下ってみましょうとなってしまう。

川を一度も下ったことがない人に、いきなり千歳川を下らせてしまうことは、これまでにも何度かあった。
しかし、カヌーを持ってなくて、勿論乗ったこともない人に、千歳川を下らせるようなパターンは初めてではないだろうか。
ちゃんとサポートできる人がいるから、それも可能なのだろう。
一緒に来た娘さんはY田さんのカナディアンに乗せて下ることになった。


総勢40名!

 
集合写真を撮って、川下りのスタート。
千歳川の水量は、過去に下った中でも一番多い気がする。
その分、流れも速い。


エディで待っていてもなかなか全員が揃わない

人数が多いと、全員が川に出てくるまでも時間がかかってしまう。
スタートして直ぐのエディに集まって、全員が揃うのを待つことにするが、なかなか出てこない。

まずはM村さんに、陸上で漕ぎ方のレクチャーをしているのだろう。
パドルの扱い方も知らない人をいきなり流水の上に放り出すようなことは、さすがにできないのだ。

時間がかかりそうなので、ボツボツと下り始める。
適当なところで皆が下ってくるのを待って写真を撮る。
この4月例会では、T山さんが二人の娘さんをカナディアンに乗せて下るのが恒例化している。

T山さんの前と後ろに乗って嬉しそうに川を下る様子はとてもフォトジェニックなので、毎回カメラを向けずにはいられないのだ。
でも、家族で一緒に下るのはこの4月の例会の時だけなのかもしれない。T山さんの精一杯の家族サービスである。

T山さんだけではなく、皆笑みを浮かべながら下ってくる。
気温はちょっと低めだけれど、気持ちの良い青空の下で、久しぶりの清流を下っていれば、誰でも嬉しくなってくるのだ。


楽しそうなM村さんの娘さんと後ろで緊張気味の父

久しぶりにカヌーに乗って皆も楽しそうだ

 
その下流の大きなエディでようやく全員が揃った。
川の上に色取り取りの40艇近いカヌーが浮かぶ様子は、なかなか壮観である。

川の上のあちらこちらで話に花が咲き、そこからなかなか動かない。
しょうがないので、また先に下り始める。


これでも全部のカヌーは写っていない

 


例会初参加のH池・M木ペアも楽しそうに下っている

人数が多いのは楽しいけれど、ここまで多いと一緒に川を下っている感覚が薄れてしまう。
お互いの姿を確認しながら皆で一緒に川下りを楽しめるのは、せいぜい十数名くらい。

20名を超えるとそれも難しくなってくる。
40名ともなれば、もう誰が何処にいるのかも分からなくなる。

マナブ手前の分流は何時も右側を下っているが、そこにはかなりえげつない倒木があるらしいので、今回は左側を下ってみた。
後続のメンバーも左の分流を下ってきたが、その倒木は誰かが処理してくれたのか、無くなっていたみたいだ。


魚道を下るフォトジェニックなT山ファミリー

マナブでは学生グループも、新入生を迎えての練習会をやっていて、川の上は更にカヌーだらけとなる。

このあとから別のカヌークラブのメンバーも下ってくることになっていて、早春の千歳川は大賑わいだ。

魚道は水が増えすぎて落差も殆ど無くなっていた。
こんな魚道は見たことがない。

上陸してカメラを構えたけれど、迫力が無くてつまらない。
でもそれは撮す方の気持ちであって、下っている人達は楽しそうである。

ここでまた全員が集まる。
何度見ても凄いカヌーの数である。


カヌーが次々と魚道を下ってくる

 


ナイベツ川の流れ込みもカヌーで一杯に

何時ものようにナイベツ川の流れ込みで昼の休憩。
ここに来るまでも殆ど休憩ばかりしていたような気もするが、昼はやっぱり昼として休憩するのである。

旅立ちを目前にした鮭の稚魚が大きな群れを作って泳ぎ回っている。
これも千歳川の春の風物詩の一つと言えるかもしれない。

休憩を終えた後は、特に皆が集まるようなポイントもなく、その先の蛇籠の瀬まで淡々と下っていく。
蛇籠の瀬は、水量が多いので右岸寄りに大きな波が立っていたが、左岸側を下ればただの瀬でしかない。

以前はここが落ち込みになっていて、何度か痛い目にあったこともあったが、その面影は今はもう殆ど残っていない。

逆に、サーフィンができそうなポイントに変わっている。
でも、ここで波に乗れたのはG藤さんだけ。
さすがとしか言い様がない。


蛇籠でサーフィンを楽しむG藤さん

 
せんちゃんもチャレンジするが、失敗して沈。
しかし、その後が凄かった。


蛇籠の瀬を見事に下ったM村さん父

ロールで起きようとするが1回目は失敗。
ここで沈脱かと思ったが2回目で見事に起き上がった。
この浅くて速い流れの中でもロールで起きるのだから、こちらもさすがとしか言い様がない。

そして、ここまで皆に見守られながら、何とか無事に下ってきたM村さん。
当然ポーテージするのかと思ったら、果敢にチャレンジして見事に下りきったのには驚かされた。

初めての川下りで一度も沈することなく千歳川を下ったM村さん。
と思っていたら、最後に沈したらしい。
初めて下る千歳川で、沈しないよりは沈した方が絶対に楽しいし、忘れられない思い出となる。
これから娘さんの分も合わせてカヤックを購入して、一緒に川を下れるようになるのが楽しみである。

結局この日、40名の参加者も新記録だったが、下るのにかかった時間4時間も新記録とあったのである。


(当日12:00千歳川水位 ふ化場:30.41m)



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