カヌークラブの10月例会初日に予定されていたトナシベツ川。 幾寅や落合地区では、まだ方々でボランティアの人達も入った台風被害からの復旧作業が行われている最中だ。 この日は日高青少年自然の家に泊まる予定だが、午後4時までには宿に入らなければならない。 そのスタート地点も大きく変わっていると話しには聞いていたけれど、その様子を見て改めて驚いてしまう。 既に昼近くだったので、先にその川原で昼食を済ませる。 川の流れも変わっていて、スタート地点からいきなり瀬が始まっている。 その瀬でY須賀さんが早くも沈脱して、流されていった。 ちなみに2番目は、I田さんが石狩川で記録したスタート時にカヌーに乗り損ねてそのまま流れたもの。 |
沈記録を作ったY須賀さん |
スタート地点の様子は大きく変わっていたけれど、周辺にはそれ程増水の跡は見られない。 ここは以前よりも落差が大きくなった気がして、落ちる瞬間に冷やっとする。 その先も流れに大きな変化は見られない。 しかし、川幅が少し広がった気がした。 |
少し落差が大きくなったような気がする五流の瀬 |
家に帰ってから昔の写真と見比べてみると、やっぱり大きく変わっていることに気が付いた。 それでも、下っている時はそのことに気が付かないくらいなのだから、大きな変化ではない。 流されてしまった樹木と同じ太さの樹木が育つまでは長い年月がかかるけれど、自然の回復力は私達が思っている以上に力強いのである。 |
今年の7月に下った時の様子 | 左の写真とほぼ同じ場所の様子 |
両岸が岩に固められたトラウマの瀬の様な場所は、さすがに以前とは変わっていない。 しかし今回は全く危なげなく下ることができた。 今回は久しぶりにフリーダムに乗っているのだ。 多分、舟の回転性や操作性は前回まで乗っていたMEの方が優れているのだろうけれど、その性能を十分に引き出せるまでの技術は私達には無かったのである。 トラウマの瀬に続く「沈の花道」をY須賀が流されてきた。 そこから続く岩がらみの瀬で、またしても横須賀さんが3回目の沈。 ルウオマンソラプチ川の合流部が近づいてくると、両岸の様相が次第に変わってくる。 川の両岸に茂っていた木々は、その樹木を育んでいた土壌ごと剥ぎ取られ、その下に隠れていた岩盤が露出している。 一ヶ月前に私がボランティアで訪れた時には、その橋の欄干には大量の流木が引っ掛かっていた。 その橋を通り過ぎるといよいよ国体コースである。 三段の瀬の手前に流木が絡んでいたけれど、下るルートの邪魔にはなっていない。 三段の瀬を下った先に砂のビーチができていたのには驚かされた。 |
すっかり変わってしまった国体コースの風景 |
三段の瀬の下流に出現したビーチ |
次のパチンコ岩は、無理をせずに右岸側のチキンコースを下る。 それを聞いたかみさんは左岸側に行こうとするが、そこまでチキンルートを下っていては面白くない。 そしてものの見事にひっくり返ってしまった。 その下流で岸に這い上がり、後続メンバーの写真を撮ろうと岩の上に登っていくと、S井君がN島さんに傷の手当てをされていた。 S井君は今年入会したばかりの貴重な30代。 白井君はこの後、救急病院へ行って3針縫うこととなる。 そんなこともあったけれど、シーソラプチ川の水は相変わらず清冽で、空知川の国体コースはまるで異国の川を下っている雰囲気で、とても楽しい川下りだった。 2016年10月8日 曇り |
パチンコ岩から渡月橋付近の様子 |
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