台風10号の大雨による増水で、国道274に大きな被害をもたらした沙流川。 集まったメンバーは13名。 我が家にとっては沙流川は鬼門である。 |
スタート地点は二つに分流していた |
下り始めてすぐに岩の絡んだちょっとした瀬があった。 「あ〜、そっちへ行くと苦労しそうなのに」 そして、そのまま沈。 最初からこれでは先が思いやられる。 緊張しながら下っていくと、何時もならば流れの真ん中にドンと構えている大岩の姿が何処にも無かった。 その先の「かみさん指折れの瀬」は、そのまま同じ場所に残っていたが、形が少し変わってこれまでのような大きな波は立っていなかった。 |
指折りの瀬は迫力が無くなった | 岩の門手前の瀬 |
流れは変わっていても、両側に切り立つ岩壁とそれを覆う緑の森の風景に変わりは無い。 水が濁っているので、水中に隠れている岩の姿が殆ど見えない。 |
渓谷の紅葉は始まったばかり |
そうして問題の三岡の瀬まで下ってきた。 皆が下っている様子を途中まで撮影してから、「よし!そろそろ行こうか!」と、かみさんと二人で自分たちの舟まで戻る。 がっかりした。 苦労してカヌーを運んだ後は、再び皆が下る様子を指をくわえながら眺めていた。 台風による増水時は、ここでもかなりの高さまで水が上がっていたようである。 |
楽しそうに三岡の瀬を下る | 三岡橋の下で昼食 |
昼の休憩を終えて再び下り始める。 ここまで下ってきた区間では河畔林が流された形跡はあまり見られず、流木の山もそれ程無かった。 大量の流木は日高山脈で発生し、そこから流れてきた流木は下流のダム湖に甚大なゴミとなって溜まっているのだろう。 川の流れは吸い込まれるように再び渓谷の中へと入っていく。 波だけなら何とか乗り越えられるが、ドキリとさせられるのはその中で待ち構えている隠れ岩である。 カヌーの横っ腹がその岩にぶつかり大きくバランスを崩すが、何とか持ちこたえられた。 轟橋を後方にして、しばし渓谷美に見惚れながら下っていく。 しかし、またすぐに現れる次の瀬。 |
轟橋付近の風景が好きだ |
渓谷の風景に見惚れる |
青い三弦トラスが特徴的な日高大橋が見えてくると、ゴールは間近だ。 そこから先は深い渓谷の美しさを満喫しながら、のんびりと川の上を流されていく。 これまでのゴールに使っていた川原が、そこに降りる道に泥がたまっていたので、ひとつ手前のこの川原を今回のツアーのゴールにしたのである。 少し雲が増えてきたけど、まだ暖かな陽射しが私たちを優しく照らしてくれる。 2016年10月2日 晴れ時々曇り |
ゴールの三岩橋が見えてきた |
戻 る |