カヌークラブ例会2日目は、歴舟川の本流をカムイコタン公園キャンプ場から大樹橋まで下る。 カムイコタン公園の駐車場に集まった時、皆のテンションはこれ以上は下がりようがないところまで下がりきっていた。 天気以外にも、昨日下った上流部の様子から下流部はもっと悲惨な流れになっているだろうと考えて躊躇っている人も多かった。 結局は予定通り下ることに決まったが参加者は19名まで減ってしまった。 これから十勝観光に行く人や、温々とした温泉に向かう人達の見送りを受けながら、雨の中を漕ぎ出した。 昨日から降り続いている雨で、川の水はすっかり濁ってしまったが、水量は思った程増えてはいなかった。 最初の土壁が見えてきた。 |
土壁からは幾筋もの滝が流れ落ちていた |
何時もならば、その土壁に向かって本流が流れていくのだが、今回は本流が土壁から離れたところを流れていた。 無事にそこを下り終えて後ろを振り向くと、3艇のカヤックがひっくり返っていた。 I山さんはロールで起きようとした時に後頭部を打って出血。 そんな瀬があったかと思うと、川幅一杯に水面が広がり、何処に向かって下っていけば良いのか迷ってしまうような流れも現れる。 その先に現れる瀬は、波は大きいけれど、川幅が広いので余裕を持ってかわすことができる。 私達以上に徹底してチキンルートを下るのがガンちゃんだった。 それ以外のメンバーは、逃げるどころか積極的に瀬に向かって下っていく。 |
いたる所から水が湧いてきている | 自分の舟まで歩くU田さん |
ガンちゃんは徹底してチキンルートを下る |
第3の土壁を過ぎたところで昼の休憩。 その先には、以前は流木の絡んだ瀬が有ったはずだが、川幅一杯に広がる瀬に変わっていた。 そんな流れの中でsenちゃんは、しっかりとサーフィンポイントを見つけて気持ち良さそうに波に乗っていた。 緩く左カーブを描く最後の土壁では、小さなストッパーにOはしさんが掴まり沈脱。 昨日の上流部よりも沈脱者の多い、今日の歴舟川である。 |
沈脱して舟に乗り込むOはしさん |
大樹町の街が近づき、正面にコンクリートの擁壁が見えてきた。 ここでまいきーさんが2度目の沈脱。 その先にあった昔のドングリの瀬は殆ど消えて無くなり、大樹橋が正面に見えたところの大きな波もそれ程では無くなっていた。 それよりも驚かされたのは、大樹橋の橋脚に張り付いた巨大なコンクリートブロックと流木の山だった。 そのブロックをまくれ上げる程の川の流れは一体どんなものだったのだろう。 台風10号の増水時には、もう少しで大樹橋の欄干まで水が届きそうになったらしい。 暴れ川と言われる歴舟川の恐ろしさを、まざまざと見せつけられた気がする2日間の歴舟川例会だった。 2016年7月18日 曇りのち雨 |
雨に霞んだ大樹橋が近づいてきた |
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