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千歳川

(第一烏柵舞橋〜スポーツセンター)

車の回送はランニングで紀伊半島の旅で穏やかな川を下ってはいたけれど、北海道に戻ってきてからは厳しい川下りが続いていた。
「ここらで、のんびりと川を楽しみたい」と思って出かけた千歳川。
やっぱり千歳川には癒される。

車の回送は例によってランニング。
千歳市スポーツセンターの駐車場に車を停めて、河川敷のサイクリングロードを走っていると、競歩の選手とすれ違った。
テレビの取材も入っていたので何だろうと思っていたら、リオ五輪に出場する日本チームが合宿をしていたらしい。
それが分かっていれば「頑張ってください」と声をかけたかったところだ。

発掘調査中烏柵舞橋のスタート地点まで行く道は、下水道工事で通行止めのため、車は迂回しなければならない。
その横を走っていくと、おばちゃん達が道路に掘られた穴の中でチマチマと作業をしていた。
工事に先立つ発掘調査をしているみたいだ。
日頃から「遺跡発掘の仕事をやりたい」と言っているかみさんなので、それを見てやたらに羨ましがっていた。

スタート地点まで戻って来て、久しぶりの千歳川にカヌーを浮かべる。
例年ならば、カヌークラブの例会で4月に下る千歳川。
季節は既に初夏を迎え、河畔の木々も爽やかな緑の葉を広げている。
倒木の後ろのエディにカヌーを乗り入れ、太陽の光を受けて淡く透き通る木々の緑を楽しむ。


爽やかな木々の緑
木々の緑が眩しい

マナブで回り続ける仙人天気も良いので川底の石もくっきりと透けて見える。

所々が緑色に染まって見えるのは、川の中で茂っているバイカモである。
そのバイカモが白い花を咲かせているのを楽しみにしていたのだが、まだ時期的に早いみたいだ。

マナブまで下ってくると、久しぶりに仙人にお会いした。
相変わらず一人でグルグルと回り続けている。
OC-1を下ろしてくる人がいるので誰かと思ったら、こちらも久しぶりに会うネイティブさん。
平日でも、川下り日和の千歳川には人が集まってくるのである。


千歳川の風景   千歳川の風景
川底の石もはっきりと見える   バイカモの花はまだ咲いていないのか?

トンボのハートマーク再び下っていくと、遠くの方に白っぽい鳥の姿が見えた。
直ぐにそれがヤマセミだと気が付く。
漕ぐのを止め、気が付かれないようにカヌーを流れに任せて、近づいて行く。
それでもやっぱり、警戒心の強いヤマセミは直ぐに飛び立ってしまった。
これまでに千歳川でヤマセミを見た中では、一番近くまで寄れたかもしれない。

葦原の中では沢山のトンボが飛び交っている。
それがたまにかみさんの帽子にとまったりする。
葦の葉の上で交尾中の2匹が、見事なハートの形を作っていた。

内別川の流れ込みでお昼を食べる。


千歳川のヤマセミ   内別川
かろうじて写っていたヤマセミ   昼食はやっぱり内別川で

千歳川のバイカモその先から、バイカモの花が目立つようになってきた。
水中でバイカモが大きく育ち、そこから溢れ出すように白い花が水面に伸び出ている。
その上を鮮やかな色のトンボが飛び交う。
夏の千歳川は本当に美しい。

やっぱり、年に一度はこの美しい川を下らなければならないのだ。
心身ともに癒されながら、スポーツセンターまで流れ下った。

2016年7月7日 晴れ時々曇り 

当日12:00千歳川水位(ふ化場観測所) 30.23m 


千歳川のバイカモ
下流の方が沢山咲いていたバイカモ

千歳川のバイカモ
見ているだけで涼しく感じるバイカモの花

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