最近は、週末の川下りが終わるとその場で「来週は何処へ行こう?」なんて話しが必ず出てくる。 とてもそのペースには付いていけず、8月の長流川以来、ミニ例会の企画には参加していなかった。 ちょっと心配なのが、I山さんが「何時も下っている橋よりも、もう一つ上流の橋から下ってみたいですね」と言っていたことである。 そこで、事前にGoogleマップの航空写真で川の様子をつぶさに調べたところ、特に危険そうな場所もなく、大型カナディアンでも何とか下れそうだった。 そうして朝から快晴の空が広がる土曜日、集合場所に向かう途中で増水した芦別川三段滝の様子を見ていたりしたので、到着は時間ぎりぎりになってしまった。 既に殆んどのメンバーが集まっていて、車から降りて挨拶をしようとしたら、突然O橋さんが私の顔色を窺う様な様子で話しかけてきた。 まるで、既に全員の合意が成立していて、後はカナディアンで参加している我が家が承諾しさえすれば、直ぐに変更になるような雰囲気である。 思いがけない展開だった。 トナシベツ川は去年、I垣さんの愛犬ハチを乗せて下ってもいたので、かなり気楽な気分で今日は参加していた。 一るの望みは、まだ到着していないI山さんがトナシベツ川に固執してくれることだった。 スタート地点が上流に移動した分、ゴール地点も何時もより上流に変更。 ゴール地点は、それ程広くはないものの川原の横まで車を乗り入れられる。 スタート地点は、これまでの羽衣橋から更に林道を奥へと進む。 笹薮をかき分けて川原までカヌーを下ろす。 皆が川原まで降りてくるのも待たずに、I上さんがカヤックに乗り込み川の上へと出て行く。 |
スタート地点の美しさに皆も感激 |
これまで、羽衣橋の上から眺めた印象で、上流部は深い渓谷になっているイメージを持っていたが、スタートして暫くは開けた風景が広がっていた。 川そのものも、ゴツゴツした岩場は少なく、玉石の川底に所々岩が絡む感じである。 この区間をカヌーで下った情報は全く無く、流れの先で何が待ち受けているかは、誰にも分からない。 |
崩れた山肌と紅葉の風景が美しい |
それにやっぱり、水量の少ないのが一番だった。 十日ほど前には台風23号による暴風が吹き荒れ、数日前には雪も積もった富良野地方。 |
上流部ではこの岩壁がベストビューポイントかも |
見上げるような岩壁 | まだまだ美しい紅葉が残っていた |
瀬を下っていくと、流れが岩壁にぶつかり、その右側に大きな流木が引っ掛かっていた。 ここから急に、トナシベツ川は岩壁に囲まれたゴルジュの中へと入っていき、先の様子も見えなくなるのだ。 流木をくぐり抜けた先も見通しが利かず、一旦上陸して先の様子を確かめる。 こうしてみると、トナシベツ川ではこの付近が一番のビューポイントとなるのだろう。 羽衣橋のやや上流では、これも深い渓谷を作っているポントナシベツ川が合流している。 |
羽衣橋を頭上に眺めるトナシベツ渓谷 |
そしてまた瀬が始まる。 途中の川原で休憩。 ただ、春先の笹濁りの水は青く染まり、勝手にトナシベツブルーと名付けたりしていた。 |
この独立岩付近の風景も好きだ |
瀬を下っていると、前方に見覚えのある岩場が見えてきた。 前を下っているメンバーは、下見をすることも無く次々に下っていく。 でも、皆が下っていくので、しょうがなく私もその後に付いていく。 そこを上手く下れたことでホッとして、次の動作がワンテンポ遅れた。 一号橋を過ぎると、次第に周りの風景も開けてくる。 古めかしい橋脚の橋をくぐる。 その先の分流は、左の山側の方へ下っていく。 楽しい川下りが、何だかあっさりと終わってしまったような感じで、ちょっと物足りない気がした。 この先にもまだ、私の好きなビューポイントが幾つか残ってもいる。 紅葉の季節に下りたい川がまた一つ増えてしまって、来シーズンは今の季節に何処の川を下るかで頭を悩ませる事になりそうだ 2015年10月17日 晴れ トナシベツ川川下りの動画 |
この古い橋を過ぎるとゴール地点は近い |
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