10月例会2日目は、今年の5月にも下っている沙流川である。 今回もその時と同じく、スタート地点の川原が水没して無くなるくらいに増水していた。 前日は増水した鵡川を無事に下りきって、気を良くして臨んだ沙流川の川下り。 車の回送後に、ヘルメットの下に被っている帽子と川下りの際の記録を取るGPSを車から降ろすのを忘れた事に気が付いた。 そんなドタバタもありながら、川下りが始まった。 ところが、前を下っていたガンちゃんは、まともにその大岩を乗り越え、そのまま姿が消えてしまった。 今日の水量ならば、ここで一人くらいは沈してもおかしくはないのだが、結局沈脱者は無し。 |
左の小高い場所に展望台があり、その下が大岩の絡んだ瀬になっている |
そして問題の、前回沈した瀬へとやってきた。 瀬に入る前からカヌーがぐらついているのが分かる。 それでも無事に、トラウマになりかけていた瀬をクリア。 前回は沈した後だったので、その先の瀬は皆に笑われながらもチキンルートを下っていた。 敢えてチャレンジと言うようなレベルの瀬でもないのだが、何故かそこでカヌーが大きく傾いた。 「ここで絶対に沈はしたくない!」 ここまで傾けば、以前のフリーダムならば完全にひっくり返っていただろう。 せっかく沙流川に対するトラウマが薄れかけてきていたのに、この沈寸前事件のために、再び弱気な心が大きくなってくる。 周辺の山の紅葉も雨に霞んでしまうが、それはそれで紅葉が艶っぽく見えて美しい風景だ。 |
雨が降ってシットリとした紅葉の風景 |
この辺りの眺めも素晴らしい | 紅葉に彩られた崖 |
そしていよいよ三岡の瀬である。 ガンちゃんとY田さん、そして私達はあっさりとポーテージする事に決めた。 以前はクラブの例会では、ここはポーテージすることが約束事になっていたこともある。 あっさりとクリアする人、クリアした後に下のエディラインでバランスを崩す人、瀬の手前で沈してそのまま流されてくる人と様々である。 |
瀬の手前で沈してしまったY谷さん | 豪快に沈したYひろさん |
皆が下り終わった後は、そのまま瀬の横の岩場で昼食。 そこを過ぎれば大きな難所はなくなるが、今日の水量ではまだまだ油断はできない。 もう一箇所、川を横切るような落ち込みがある。 私の前を下っていたガンちゃんとテンコさんが、相次いで沈。 その時は気付かなかったけれど、私のヘルメットに取り付けてあるGoProの動画を後で確認すると、テンコさんはホールから脱出するために、ループと言われる前方宙返りの技を繰り出していたのである。 テンコさんは、普段はスポットで遊ぶフリースタイル系のカヤッカーなので、こんな技もお手の物なのだ。 そこの下流が沙流川で一番美しい渓谷である。 結局ガンちゃんは、かなり下流まで流されてレスキューされたみたいだった。 |
この辺りが一番のビューポイント |
三弦トラス橋の日高大橋が見えてきた |
正面に見える岩壁は100m以上の高さがある |
この先はもう難所もなくなるので、安心して風景だけを楽しめる。 今日は雨は上がっても、空は相変わらず雲に覆われたままだ。 そんな風景を楽しみながら、沙流川の川下りを無事に終えた。 2015年10月11日 晴れ 沙流川川下りのダイジェスト版動画 |
紅葉の川下りも終わりに近い |
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