簡単な川だと聞いて、雨具に長靴、ヘルメットも無し。 その朱太川を、カヌークラブの例会で13年ぶりに下ることとなった。
最近の例会で下る川は、参加者は毎回同じようなメンバーで、全体的にスキルも上がっているので、そんな人達でも楽しめるような川ばかりになっていた。 平凡な川を下ると、退屈だの面白くないなど直ぐに文句を言い始めるメンバーも多く、果たしてこの企画にどれだけの参加者があるのか、心配な部分もあった。
集合写真を撮ってから下り始める。 いきなり川を完全に塞いでいる倒木が現れたが、ポーテージも楽なものだ。 |
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川を塞ぐ倒木 | 落ち込み? |
瀬の様な流れでは、水がキラキラと光り輝く。 河畔の木々も緑の濃さを増し、その中からカッコウの鳴き声がきこえてくる。 「たまにはこんな川下りも良いな〜」 「そう言ってられるのも30分程度だろうね」 |
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穏やかな流れの朱太川 |
5月も末になっているので、道南に近いこの付近ならばウドも大きくなりすぎているだろう。 N島さんは、ウドよりもフキの方が奥様に喜ばれるらしく、今回はフキも目当てにしているようだ。 marioさんは相変わらず「ネギ、ネギ」とつぶやきながら下っている。 少し下ったところで、再びウド畑を発見。 朱太川は本当にウドが多い。 もちろん、純粋に朱太川の風景を楽しみに参加しているメンバーも存在する。 |
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澄んだ水に住んだ青空、気持ちの良い川下りだ |
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緑に染まる朱太川である |
「フキなんか何処で採っても同じ」って気がするが、朱太川でとったフキは、他で採ったものよりも確実に美味しかった。 足寄のラワンブキ並みに大きく育っているのもある。 |
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フキの葉を頭に乗せると涼しいのだ | N島さんの舟はウドとフキが満載 |
休憩を終わり再び下り始める。
ふと横を見ると、白っぽい樹肌の木々が斜面に広がっていた。 途中の土壁を良く見ると、貝殻が層を成して埋まっているのが良く分かる。 |
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露頭は貝の化石だらけだ | 川から眺めるブナ林 |
川を下る時の楽しみは色々あるけれど、ウドを採りすぎて、化石にも興味無く、瀬だけが楽しみと言う人には、次第に朱太川の川下りが苦痛に感じられてくる。 黒松内の市街地が近づいてくると岩避けも忙しくなる。 一週間前に沙流川で流されて小指の骨にひびが入ったかみさん。 ここではN島さんが岩沈をし、カヌーの前後に小さな娘さんを二人乗せて漕いでいたT山さんも、危うく娘さんを川に落とすところだったらしい。
2015年5月23日 晴れ |
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自然河川の色合いが強い朱太川 |
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