トップページ > カヌー > 川下り日記

 

余市川

(大江橋〜鮎見橋)

シーズン最後に何処かの川を下りましょうとのことで企画された余市川の川下り。
11月に入ると、快適に川を下れるかどうかは天気次第。
幸い、当日土曜日の天気予報は晴れ時々曇り、風はやや強いけれど気温も平年並みで、まずまずの川下り日和になりそうだ。

しかし、集合場所のコンビニ駐車場に到着して車から降りた瞬間、その寒さに震え上がった。
曇り空で風も強く、体感温度は0度以下といった感じだ。
大江橋の下からスタート去年と一昨年の11月の川下りでは、どちらも川を下った後に腰を痛めていたが、その原因は多分、気温の低さにあったのだと思う。
そのことを思い出して、急遽コンビニでカイロを買って腰に貼り付けることにした。

ゴール地点の鮎見橋に回送車を置いてから、スタート地点の大江橋へ向かう。
余市川はこれまでに2回下っているけれど、いずれも5月の雪解け水による増水時期。
水の少ない余市川を下るのは今回が初めてとなる。
少ないとは言っても、夏の渇水期と比べれば十分な水量である。

相変わらずの曇り空だけど、時々雲の切れ間から日も射してくる。
周りの山々の木々は既に葉を落としていた。
残っているのはカラマツの黄葉だけ。
その黄葉が太陽の陽射しを受けて鮮やかに染め上げられる様子は、私の好きな晩秋の風景の一こまである。
しかし、なかなか思うようには日が照ってくれないのだ。


余市川の川下り   余市川の川下り
陽が当たるのは部分的   青空は少ししか見えない

並んでサーフィン増水時には大きなウェーブができるポイントも、今日は小さな波が立っているだけ。
でも、これくらいの方が皆で楽しく遊ぶのにはちょうど良い。
スポットで遊ぶフリースタイル系のカヤッカーが増えてきている中で、うちのクラブはあくまでも川下りがメイン。
その途中で見つけたウェーブでサーフィンをする程度なのである。
それにしても皆、飽きもしないでそこで遊び続けていた。

少しずつ青空の面積が広がってきた。
しかし青空が広がっているのは前方だけ。
太陽は私達の後ろにあるのだが、そちらの方の雲はなかなか取れないのである。
陽が射してきたと喜んでも、直ぐにまた雲に隠れてしまうのである。


余市川の川下り
陽が射してくると周りの風景も急に美しく見えてくる

余市川の川下り   余市川の川下り
前方には青空が広がるが・・・   山の木々は既に丸裸だ

昼になったので、適当な川原を見つけて休憩を取る。
日が照ってくると暖かく感じるが、日が陰ると一気に寒さが増してくる。
今の季節は、本当に太陽のありがたみを実感させられる。

河原で休憩休憩してる川原からは、近くの道路を走っている車が良く見える。
車の方から見れば、怪しげな集団が川原で何をやっているのだろうと不思議に思っているかもしれない。
O橋さんが「あそこに見えるのってきのこ王国じゃないの!」と驚きの声をあげた。
国道沿いにあるきのこ王国の場所を考えると、今回の全行程のまだ3分の1も下ってきていないことになる。
時間は12時半。
日の短い今の時期にこのペースで下っていたら、ゴール地点に着く頃には日が沈んでしまう。
皆、慌ててカヌーに乗り込み川下りを再会した。

水門を過ぎると鉄橋が見えてきた。
その鉄橋の下には、今回の区間で唯一の難所となる鉄橋の瀬が待ち構えている。

鉄橋下の瀬テトラブロックで囲まれたウォータースライダーの様な瀬である。
水が多い時は、倒木さえ絡んでいなければ、その真ん中を豪快に下ることができる。
しかし今回は、瀬の中央に黒い物体が見え隠れしていて、大きな水しぶきを上げていた。
隠れ岩ならぬ隠れテトラである。
そんな隠れテトラが他にも幾つかありそうだ。
横ぎりぎりを下れば何とかなりそうだが、流れが速いのでもしもテトラにぶつかれば、補修したばかりのカヌーがまた壊れてしまう。
ここは素直にポーテージすることにした。

同じようなウォータースライダーが隣の橋脚の間にもあるので、下流にかかる橋の上まで行ってその様子も確認してみる。
そちらの方は倒木が絡んでいて、全く下れそうにない。
やっぱり、ポーテージ以外に方法はなさそうだ。


余市川の鉄橋
鉄橋下の瀬が一番の難所だ

鉄橋下の瀬をポーテージパムさんとマリオさんがカヤックを担いで歩いていく。
他の人たちはどうするんだろうと思いながら、瀬の横のブロックの上をポーテージしていると、いきなりT津さんがが下ってきたのでびっくりした。
カメラを構える余裕も無い。

右寄りギリギリを下るのが攻略ルートのようだ。
OC-1のN島さんもそのルートで下ったが、それでも水中のテトラにゴツゴツとぶつかっていた。

テンコさんが下ってきたところでようやくカメラを構える余裕ができた。
動画モードで撮影していると、途中でカヤックが後ろ向きになってしまった。
そのままの体勢で無事に下りきるかと思ったが、もう少しのところで波の中に吸い込まれ、その直後、カヤックは水中のテトラにぶつかり、まるでバク転するかのように大きくひっくり返った。

バク転するテンコさん 「もしも頭でもぶつけていたら大変なことになってしまう」
そんな思いが私の頭の中をよぎった時、テンコさんは見事なロールで直ぐに起き上がったのである。
普通ならばその状態で沈したらパニックに陥りそうなものを、何事も無かったかのようにロールで上げれるのだから大したものである。(この時の動画はこちら

旦那さんのコウジさんは、同じ隠れ岩に真正面から衝突。
カヤックの先端がへこんでしまうくらいの衝撃だったにも関わらず、こちらも無事にロールで起き上がった。
こんな様子を見ていると、この鉄橋下の瀬は無理してチャレンジするような瀬ではないと思えてきた。

鉄橋を過ぎると、そこから下流には瀬と言えるような瀬は無くなり、のんびりと下っていく。
山の木々が大きく揺れるくらいの風が吹いていたが、ずーっと追い風だったので助かった。
余市川の川下り上空には青空が広がってきたのに、相変わらず陽射しは陰ったままだ。
まるで私たちに意地悪でもするかのように、太陽のある方向にだけ小さな雲が浮かんでいて、それが太陽の姿を隠し続けているのである。

時々小さなウェーブを見つけては遊ぶ人もいる。
ちょっと大きなウェーブがあったけれど、私はその横を素通り。
少し経ってから後ろを振り返ると、N島さんが流されていた。
身を切るような寒さの中でも泳ぐことを厭わない。
「さすが男N島さんだ」と、皆はカヌーを引っ張りながら騎士へ向かって泳いでいくN島さんに尊敬の眼差しを向けていたのである。


余市川の川下り   余市川の川下り
この雲にずーっと意地悪されていた   終わる頃になってこんな天気

伐採される河畔林ゴールの鮎見橋が見えてきた。
橋の周囲では何か工事が行われていて、重機が動いている。
その辺りの河畔林も見事に伐採されて無くなっていた。
8年前の5月に下った時は、そこに大きな桜の木があって見事な花を咲かせていたはずである。
工事の目的は分からないが、ちょっと残念な気がした。

午後2時前に鮎見橋下流左岸に上陸。
今頃になってようやく、太陽を隠し続けていた雲も消えて、最高の青空が広がっていた。
ちょっと遅すぎた気もするが、まずまずのカヌー納めとなったのである。

鮎見橋下流に上陸しかし、明日もまだ川を下る予定のある我が家とマリオさん。
「明日はどうするの?」
「曇りのち雨の予報ですよ、寒いよね〜」
「でも、行くって言っちゃったしな〜」
「8時集合って早すぎるし」
最後にマリオさん「早起きできたら行きますから」
明日の川下りの言いだしっぺはマリオさんだったよな〜と思いながら、この日は自宅へと戻ったのである。

2014年11月8日 曇りのち晴れ 
当日12:00余市川水位(然別観測所) 23.00m 


ゴールに到着
楽しい川下りだった

戻 る