カヌークラブ例会10月例会最終日は、当初は沙流川下流の振内付近を下ることになっていた。 私にしても、結構ハードな川を2日連続で下った後に赤岩青巌峡となるとさすがに腰が引けてしまうが、今更何もしないで札幌まで帰る気にもなれない。 OC-1のY須賀さん、N島さんの両重鎮が、寄る年並みには勝てずに今日は不参加。 スタート地点は赤岩橋の下流。 これから下るところは、観光地としての赤岩青巌峡である。 そして全員が揃ったところで集合写真を撮り、いよいよ川下りのスタートである。 |
ビンバさんもこの風景には感動 |
穏やかだった川の様子が次第に荒れてくる。 ところが意外にあっさりとそこを抜けてしまう。 そしていよいよ最初の難所である。 そのためにはレスキュー体制を整える必要があり、何人かが下流に回らなければならない。 「あ〜、やっぱり」 一番最初に颯爽と下っていくI山さんの後姿を見送る。 その様子を見ていた人達が、石山さんが無事に下ったのを見て一斉に動き始める。 岩に挟まれた狭い場所が、2m近い落差の落ち込みになっている。 |
緊張の一瞬 | 落ち込みへと吸い込まれる |
もしかしたら、ポーテージを考えていた人もいたかもしれないが、私たちがカナディアンで下ってしまったのを見ては後には引けないのだろう。 K岡さんだけが沈して、ビンバさんの投げたレスキューロープに釣り上げられることとなった。 その瀬の下流も、岩の間を縫っていく急な流れとなっている。 |
岩にぶつかって前のめりに | ビンバさんは颯爽と下ってきた |
それでも、用意したロープは無駄にならなくて済みそうだ。 考えてみれば今シーズン、目の前に沈している人がいても、私はそれをカメラで記録するだけ。ロープを投げたのは今日が今シーズン初めてだった。 そこで昼の休憩。 そこから下流を眺めると、この付近がV字谷の地形になっていることが良く分かる。 それはともかく、素晴らしい紅葉に染まった深さ200〜300mV字谷を谷底から見上げる風景は筆舌に尽くしがたい美しさである。 |
紅葉に彩られたV字谷の絶景 |
休憩を終えて下り始めた最初の瀬でIW田さんが沈。 2箇所目の難所までやってきて、皆と一緒に下見をする。 説得するのも面倒なので、さっさとポーテージすることにした。 ここでもビンバさんは、一人でポーテージし終わった後、N野さんのポーテージも手伝ってあげていた。 ポーテージを終えて、皆が瀬を下る様子を見に戻ると、かみさんが「あら?ポーテージしちゃったの?せっかく下ろうと思ったのに」 ここはチャレンジした全員が問題なくクリア。 |
皆は左岸側の落ち込みを下っていた |
この程度の落差なら大丈夫だったのに・・・ |
核心部最後の難所までやってきた。 それでも岩と岩に挟まれた狭いルートを真っ直ぐに抜ければ攻略できそうな気もする。 そこにI山さんの一言「張り付いたら終わりですね」 ポーテージの距離的には先ほどの場所より短いが、巨大な岩が山の様に積み重なった場所を越えなければならないので、ポーテージの厳しさはここが一番である。 瀬が終わる場所までポーテージするのも大変なので、一番危ない場所を過ぎたところからカヌーを出すことにした。 |
瀬の最後はこの岩の間を抜ける |
瀬の出口から見た様子 |
仁々宇橋が見えてくると最後にちょっとした瀬がある。 ここを過ぎれば、後はV字谷の風景をのんびりと下ることができる。 2年前は、核心部の3箇所を全てポーテージしたので、赤岩青巌峡を下ったと言う充実感は全く得られなかった。 2014年10月13日 曇り |
この色合いの素晴らしさ、言葉もない |
仁々宇橋付近は深山幽谷の様相だ |
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