トップページ > カヌー > 川下り日記

 

尻別川

(喜茂別川合流〜京留橋)

秋分の日の休日、カヌークラブのメンバーの間では沙流川上流部のミニ例会が企画されていた。
興味はあったけれど、話を聞くとカナディアンで下るのは難しそうな流れらしく、我が家は参加見送り。

羊蹄山とひまわりしかし、その日は天気も良くなりそうで、そんな時に川を下らない手はない。

と言うことで、羊蹄山の眺めが良い尻別川の喜茂別から京極までの区間を下ることにした。
ここならば自転車を使って車の回送をしたこともあるので、我が家単独でも下ることができる。

一応、クラブの掲示板にも書き込んでみたところ、kenjiさんとN野さんから参加したいとの返事があった。
K島さんも参加予定だったが、当日になって体調不良により欠席。
月一の例会以外でもハード、ソフトなミニ例会を企画すれば、参加したがっている人は結構いるのかもしれない。

スタート地点久しぶりに喜茂別川合流部をスタート地点にする。
最近はこの区間を下る時でも、もっと上流部から下ることが多くなっていた。
今日はお気軽川下りのつもりでいたので、ショートコースを選択したのである。

でも、ここから出艇する人は少ないようだ。
薮をかき分けて川にカヌーを浮かべる。

カヤックのN野さん、カナディアンソロのkenjiさん、そしてタンデムの私達と、ちょっと変わった組み合わせで川下りをスタートした。
しばらく雨は降っていなかったのに、川の水は意外なほど濁っていた。
水の綺麗な尻別川を期待していたので、これはちょっと残念だった。


出艇場所   川下りスタート
川にカヌーを浮かべるのにちょっと苦労する   少人数の川下り

尻別川の川下り天気の方も、晴れてはいるのだけれど霞のような薄い雲が広がり、空の色は白っぽくなっていた。
川の上から眺める青空を背景にした羊蹄山の姿は、本当に素晴らしいものがある。
今日は久しぶりにその風景を楽しもうと思っていたのに、白っぽい空が背景ではその美しさも半減である。

それでもやっぱり、羊蹄山の姿が美しいことに変わりはない。
紅葉した木々でその山肌も色付いて見えるが、河畔の木々はまだ緑のままである。
その中でも、所々に色付き始めたヤマブドウなどがあって、秋の訪れを感じさせてくれる。


尻別川と羊蹄山
羊蹄山の背景が青空でないのだけが残念

河畔の木々も色付き始める   尻別川の川下り
色付き始めた河畔の木々   尻別岳を背にして瀬を下る

尻別川の堰を下る川の水が何時の間にか澄んできていた。
何処かから流れ込んだ泥水が尻別川を濁らしていたのかもしれない。
その泥が沈殿したのか、それとも濁った部分を通り過ぎて下ってきたのか、そのどちらかなのだろう。

この辺り特有の、川底の黄色っぽい岩盤が良く見えるようになった。
瀬と言うほどの瀬もなく、そんな川底や周りの風景を眺めながらのんびりと下っていく。

留産橋を過ぎた先にちょっとした堰がある。
4年前に下った時は蛇籠の針金が飛び出ていたりして嫌な感じだったが、今回は問題なく下ることができた。


尻別川の堰を下る   尻別川の堰を下る
kenjiさん   N野さん

河原でピクニック弁当ちょうど良い川原を見つけて昼の休憩にする。
川下り中の食事は、おにぎりやパンなどの行動食が主である。
しかし、かみさんが作ってきたのは、まるで行楽弁当。
N野さんやkenjiさんから冷やかされて恥ずかしそうにしていた。
かみさんにとっても、今日は川下りというよりも川のピクニックといった気分なのである。

休憩を終えて下り始めようとしたところ、川の水が再び濁っているのに気が付いた。
一度は追い越したはずの泥水に、休憩している間に追いつかれてしまったようだ。

堰堤をポーテージする頃には泥水を抜きかえし、清流に戻っていた。
まるで泥水と追いかけっこをしている気分である。


堰堤越え
堰堤越えの途中で記念撮影

堰堤を越えた先に、今回下る区間の中で一番大きな瀬が待ち構えている。
写真撮影のため、そこを先に下る。
水が少ないので、瀬の迫力も思っていたほどではない。
N野さんもkenjiさんも、余裕を持って楽しそうに瀬を下ってきた。


尻別川尻切れの瀬   尻別川尻切れの瀬
N野さん   kenjiさん

尻別川の川下り
青空が戻って来た

薄曇りで白っぽかった空も、次第に青さを取り戻してきていた。

この後はゴールまで何もなく、静かな流れの中をゆったりと下っていく。
水の透明度も更に増してきた気がする。

ところがその途中で、尻別川に流れ込む小さな排水路があり、そこの水がまっ茶色に濁っていた。
周辺の畑では今が収穫作業の盛りなので、収穫物か農機具などを洗った際の水が流れ込んでいるのだと思う。


尻別川の澄んだ水   泥水が流れ込む
澄んだ水に喜んでいたら   茶色い泥水が流れ込んできた

最後に濁ってしまった尻別川その濁り水は、しばらくの間、尻別川本流の水とは混ざり合うことなく、線で引いたような境目を作って流れていた。
しかし、そのうちに本流の水の中に完全に溶け込んでしまった。
本流を流れる水と、その排水路から流れ出てきた水とでは、比べ物にならないくらいに量が違っている。
それなのに、排水路の泥水が混じってしまった尻別川本流は、スタートした時の川の水と同じように全体が濁っていたのである。

清流は、ほんの些細な事でも簡単に失われてしまうと言う事実を実感しながらゴール地点の川岸へと上陸した。
そこに茂っていたススキの穂が太陽に照らされ、キラキラと光っていた。
そんな風景にも秋の訪れを感じとって、尻別川を後にしたのである。

2014年9月23日 晴れ時々曇り


川下り終了
最後にススキが美しかった

戻 る