カヌークラブ例会2日目は額平川を下る。 これだけ人間や車の数が多くなると、自分の役割をよく理解していない人も出てくるし、それにスタートやゴール地点の場所を知っている人も限られ、集合場所の駐車場からスタート地点までは30キロ以上も離れている。 しかし、奇跡的に何のトラブルも無く、全員がスタート地点に集まった。 川の水は、私が過去2回下った時と比べると、今回が一番多いかもしれない。 スタートして直ぐに、ちょっとだけ波の高くなっている瀬がある。 水量が多いので、その後もそれなりの瀬が続き、退屈しないで下ることができる。 |
沈も楽しむM上君 | I山さんの後に付いて下るF川君の彼女 |
やがて、平取ダム関連の工事現場が見えてきた。 そんな人工物ばかりでなく、工事現場の手前には倒木が両岸に引っ掛かっているところがあり、その狭くなった真ん中をかろうじて通り抜けることができた。 |
自然の障害物ならばまだ許せる | あまりにも無粋な眺めだ |
工事現場の風景にうんざりさせられながら下っていくと、滅入った気分を一気に吹き飛ばしてくれる絶景が目の前に迫ってきた。 12時を過ぎていたので、その岩峰の前の川原で昼の休憩となった。 その神の宿る岩に向かって、228君が放尿していた。 |
この岩峰は信仰の対象とされているようだ |
平取ダムが完成すると、この辺りは全て水没してしまうことになる。 宿主別川との合流部を過ぎた先が、ダムが作られる場所である。 この川は、水が増えると分流も多くなる。 全部で25艇の大集団なので、最初のうちこそまとまって下っていたけれど、次第にばらけてくる。 神の宿る岩を過ぎた後も、川の間際まで切り立った崖が迫る絶景ポイントが何ヶ所かあり、その他にも印象的な風景が次々と現れる。 これらの風景の多くは、ダムの下流部になるので、ダム完成後もそのまま残ることになる。 そうして、たとえ川まで舟を降ろせたとしても、今でさえ泥川と言っても良いくらいに濁っている川なのに、大量に泥の詰まったダムからの放流水となれば、更に濁った川を下ることになる。 |
こんな風景が到る処に | ただひたすら風景を眺めながら下っていく |
こんな文書を書いているとますます気分が滅入ってくるが、下っている時は幸せな気分だった。 OC-1に乗るベテランN島さんも、余程疲れているのか、浅瀬で倒れたまま這い出すように舟から下りてきた。 私は前の方を下っていたので知らないが、途中のサーフィンポイントでは昨日に引き続き、M上君が皆を笑わせてくれていたらしい。 皆が揃ったところで再び下り始めるが、直ぐに前後の間隔が開いてしまう。 前の方を下っていたKenjiさん夫婦と私達は、途中で栗拾いのために上陸した。 今回の川下りでは個人的にその栗拾いも大きな目標にしていたのだが、残念ながら今年は既に拾われた後で、去年よりも実付きも悪かったようで、収穫ゼロ。 しかし、そこで後続メンバーの到着を待って、それから上流に停めてある車を取りに戻り、片づけを終えて、札幌に向かって戻る頃には既に辺りは薄暗く、雨粒もポツポツと落ちてきていたのである。 |
美しい川原と紅葉 | 滝が流れ落ちる風景も沢山見られる |
実は最後にちょっとしたトラブルがあった。 2013年10月20日 曇り時々晴れ |
水が多いと瀬も適度に楽しめる | かみさん、良いフォームです |
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