6月例会二日目はルベシベ川を下る。 昨日の支湧別川でのカヤック喪失騒ぎもあって、水が多ければ他の川に変更しようとの話も出ていた。日曜日だけ参加するmarioさんが、来る途中に川の様子を見てくれるとのことになり、その結果は問題なしとの連絡。 でも、私はそうは思っていなかった。 川下りスタート地点のトイマルク林道入口で、丸瀬布のキャンプ組とmarioさんが合流。 スタート地点の川の様子は、それ程ひどく増水している訳ではなく、水も意外と澄んで穏やかな流れになっていた。 水量が増えるとともに、流れが速くなり、波も大きくなる。 それに川の規模が大きくなると、波もやっぱり高くなる。 先月にトナシベツ川を下った時も同じような状況だったが、そちらの方はもっと川幅が広かったので、波の大きな場所は余裕を持ってかわすことができていた。 川がカーブしているところでは、ほぼ確実に流木が引っ掛かっている。そして川の本流は、まともにその流木に向かって流れていくのである。 正直言って、今日は最初から気分が乗っていなかった。 |
エディも無く両岸から樹木が張り出す | 瀬の中で大きく煽られるカヌー |
瀬を越える度に水舟になってしまい、上陸してはカヌーをひっくり返して中の水を出す。 それでも何とか、厳しい流れに対応できていた。 幸い、首や頭へのダメージは無かったが、心へのダメージは大きかった。 高速道路の橋の下で昼の休憩。 この先にある堰堤の事がまだ気になっていたので、I上さんに「橋から見えていた堰堤って、そのまま通過できるんですか?」と聞いてみると、「えっ?そんな堰堤あったっけ?」との答え。 その後も相変わらず瀬が続き、しかも今までより瀬の波が高くなってきた気がする その核心部は突然現れた。 I上さんに「今のがF本岩ですよね?」と聞くと、「いや、F本岩はまだ先だよ」と言われ、心が折れそうになった。 その先もまだ核心部は続いているようで、迫力満点の瀬が次々に現れる。 「まだこの先にF本岩があるんですよね〜」とI上さんに話しかけると、「あっ、F本岩はもう過ぎたよ」 再び川下りを再開。 その堰堤をまだ見ていなかったかみさんは「あの先はどうなっているの?」と心配そうに聞いてくるので「ちょっとした落ち込みの堰堤だから大したことない」と答えてカヌーに乗り込む。 落ちる瞬間「スロープじゃないだろ!」と思った。 |
堰堤を落ちた瞬間にバウの部分が折れてしまった |
以前からガンネルの一部が折れかけていて、そのうちに修理しなければならないと考えていたので、カヌーを壊してしまったことにそれ程ショックは感じてなかった。 堰堤の下部は確かに小さなスロープになっていたが、長さのあるカナディアンではバウだけがまともに川底にぶつかってしまう。 リタイアするのを決めた時には、これ以上下らなくて済むと言う安堵さえ覚えたルベシベ川の川下りだった。 2013年6月16日 晴れ |
遠くから見れば下れそうだけれど・・・ | 日東橋で我が家はリタイア |
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