増水した鵡川を下った翌日のトナシベツ川例会。 途中に架かる橋の上から見たところ、トナシベツ川は思っていたほど増水していなかった。 急な崖から皆で協力しながらカヌーを川原まで降ろす。 昨日鵡川の瀬で死ぬ思いをしたK岡さんは、皆からの執拗な誘いにも動ぜず、どんころからこちらに来る途中に姿をくらませていた。 集合写真を撮ってから川に漕ぎ出す。 結構大きな波が立っている。 それにしてもスタート直後にいきなり二人も沈。 今回ここを初めて下る228君は、トナシベツ川は最高に楽しくて気持ちの良い川だと、皆から散々聞かされていたので、「気持ち良いどころか、そこらじゅう気持ち悪い場所ばかりじゃないですか!」と文句を言っている。 |
危うく沈 | 岩の向こうでI山さんが沈 |
そうしてしばらく下っていくと、右岸の倒木にIW田さんが一人でしがみついているのが見えた。しかし、カヤックが見えない。 もしもの時にIW田さんを乗せられるように、その近くでカヌーを止める。 その後も厳しい瀬が続き、またIW田さんが沈しているのが見えた。 その先には、また嫌らしそうな瀬が見えていた。 昨日は鵡川の強烈な瀬を下り終えて「生きてて良かった〜」と実感したものだが、今日は川下りの途中で「生きて帰れるだろうか」との不安が心の中に湧いてくるのであった。 まずはレスキュー要員としてI山さんが先に下っていく。 次に下ったN島さんもそちらに入ろうとしたが、本流の流れが強すぎてそのままI山さんと同じルートを下っていき、瀬をクリア。 何人目かに下ったO橋会長。I山さんと同じ隠れ岩につかまって沈脱するのが見えた。 次に下ったMオさんは瀬をクリアした先で沈。しかもロールで起きることができずに沈脱。 これは一大事である。 荒い瀬の中を隠れ岩にだけ注意しながら下っていく。 想像していた通り、そこに残っていたのはN島さんと228君のOC-1組だけ。 やがて、右岸に皆が集まっているのが見えた。 I山さんは一人でカヤックを追いかけてきたけれど、この瀬があったために追いかけるのを諦めたそうである。 ここからは全員でMオさんの流されたカヤックを探すことになる。 |
ポーテージした先の川の様子 |
ただ、今回の例会ではカヤックの少なさがやっぱり致命的だった。 途中の橋を過ぎた先で、川が大きく分流しているところがあり、カヤックを探すためには二手に分かれる必要がでてきた。 その途中、私達の前を下っていたT山さん艇が沈。 再びI山さんと合流するが、お互いに収穫は無し。 次にまた小さな分流が現れたので、I山さんが念のためにそちらに一人で入っていく。
ようやくメンバー全員と舟が揃ったところで昼食にする。 それでも時々波の大きな瀬があったりして、I田さんが沈。 しかし、それでも問題は発生した。 |
228君は無謀にもこのホールに突っ込んだらしい |
「えーっ!」 その後は人間も同じように流す予定だったが、何とか背後の岩によじ登ってそこを脱出することができたようである。 そんな事もあって、さすがの228君もその後は無理をせずチキンルートを下るようになる。 国道の橋の橋脚が流れのど真ん中に立ちはだかっている。 その後は本当にもう危険な場所も無くなり、川に向かって崩れ落ちた崖の圧倒されるような風景を楽しみながら下ることができる。 2013年5月19日 晴れのち曇り |
旧道が見えてくるとゴールは近い | ゴールの橋も見えてホッと一息 |
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