3連休は道東遠征の予定だったのに、雨の予報でそれが中止に。しょうがないので、比較的天気が良くて気温も高くなりそうな土曜日に千歳川で遊ぶことにした。
何時ものようにスポーツセンターの駐車場に車を停めて、そこからスタート地点の烏柵舞橋まで走って戻る。
その途中、千歳川の川沿いにカヌークラブのO橋会長の自宅がある。
職場のある釧路から週末毎に自宅に帰ってくるO橋さん。
私達が自宅の前を通る時は、近所のおじさんと立ち話をしていたり、家の周りの草むしりをしていたりと、例会参加時以外はマイホームパパとして振る舞っている涙ぐましい姿を、決まって目にするのである。
気温は高いけれど、空は曇っているので、まだ走りやすい。
それでも湿度が高いので、汗が噴き出してくる。
途中で名水ふれあい公園に寄り道し、水飲み台から水を飲む。
ここのナイベツ川湧水は日本の名水百選にも選ばれているのだけれど、ここで飲めるのは、その湧水を水源とした水道水なのがちょっと残念である。
烏柵舞橋まで戻ってきて、しばしクールダウン。
前回は暑さのため、走って戻ってきたらそのまま川の中に飛び込んだが、今回はそこまでしなくても大丈夫だった。
それには、曇っていてそれ程気温が上がっていなかったこと以外に、もう一つの理由があった。
千歳川の水が増水していて流れも速く、少し濁り気味だったことである。
数日前に降った大雨の影響はまだ残っていて、これでは川の中に飛び込む気にはなれない。
ファミリーラフトが下っていった後を追って、私達も下り始める。
他には釣り人の姿があるだけで、今日は土曜日にもかかわらず千歳川は閑散としていた。
流れが速くて、漕がなくてもカヌーはどんどんと進んでいく。
これではあっという間に川下りが終わってしまうので、適当にエディに入りながら、ゆっくりと下る。
水が増えているためなのか、岸から張り出している樹木が何時もより邪魔に感じる。
その木の枝に引っ掛かっているゴミを見ると、現在よりも50センチ以上は増水していたようだ。
千歳川でもこれだけ増水するのだと驚いてしまう。その影響で、岸の樹木が余計に倒れ込んできているのかもしれない。
マナブの手前にそんな樹木の多い場所があるが、今日はそれが結構な障害物となってゆく手を塞いでいた。
リバースストロークでカヌーを止め、そのままバックフェリーで横移動し障害物を避ける。
川下り中にはあまり使う機会のないテクニックだけれど、結構速い流れの中でそれが上手くいって、ちょっとだけ嬉しかった。
パドラーの姿を見ないことはないマナブだけれど、今日は誰もいなかった。
週末でこんな状況なのは初めてかもしれない。
皆、どこへ遊びに行っているのだろう。
つまらないので、そのまま先に進むことにした。
カワセミ撮影ポイントまで下ってくると、そこに流れ込む支流の辺りに川霧が立ち込めていたので、そこを漕ぎ上がってみる。
水深が浅いので、水が多い時ではないとここを奥まで入っていくことはできない。
丸太の橋の下を、体を精一杯屈めながら通過する。
水面から1m程の高さまでが川霧で霞み、何とも幻想的な風景である。
ここの小川は湧水が流れ込んでいるせいか、とても水温が低く、今日の蒸し暑い空気が一気に冷やされて川霧となるのだろう。
ヒンヤリとした空気が心地良い。
カワセミ撮影用と思われる迷彩模様のテントはその奥にも沢山張られていた。
一体誰が利用しているのだろう。
そのテントの中でカメラを構え、ひたすらシャッターチャンスを待ち続ける気持ちってどんなものなのだろう。
一度体験してみたい気がする。 |