話は逸れるけれど、自作の木製カナディアンを所有し、湖で乗った事はあるけれど川は未経験だと言う72歳の方から、入会希望のメールが先日我がクラブに届いた。
これ以上クラブの平均年齢が上がってしまうのだけはどうしても避けたくて、私がその方に対して入会をお断りするメールを書いたのだけれど、そのメールの内容が素晴らしいと他の人からお褒めの言葉をいただいた。
その志を尊重しながらも、相手を傷付けることなく、やんわりと婉曲的に入会を断らなければならない苦労。
それを褒めてもらえて、とても嬉しかったのである。
(注:北海道ウィルダネスカヌークラブでは年をとった人の入会を断っているわけではありません。現に、年寄りで若者以上に元気な会員もたくさんいますし。ただ、流水未経験でファルトボートやカナディアンで例会に参加するとなると、それをサポートするのは今のクラブの体制では難しいという事です。カヤックならば何とかなると思います)
N浜さんは千歳川を下るのはこれが2回目。初回ははkenjiさん家に誘われてご夫婦で下り、新しくなった魚道で沈したそうである。
ちょっと心配していたけれど、とても2回目とは思えないパドリングで千歳川の風景を楽しんでいるようだ。
昨日の雨空を見ていると気分は全然盛り上がらず「明日の例会は中止にするしかないかな〜」なんて考えていたのが、こうして青空の下で美しい川の上にカヌーを浮かべるとそんな沈んだ気持ちも何処かへ消えてしまったようだ。
「やっぱり川は良いな〜」と思いながら、水の流れにカヌーを任せて下っていく。
あっという間にマナブまでやって来た。
手を濡らすのもためらわれるくらいに冷たい水をものともせず、カヤックのメンバーはロールを繰り返す。
学生さん達はまだ水の上には出てこないで、地上で新入生にパドルの扱い方を教えていた。今日初めてカヌーに乗るという新入生も多いのだろう。学生の頃からそうやってカヌーを始める彼らが羨ましく思える。
マナブでひとしきり遊んだ後、再び下り始める。
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