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千歳川

(第一鳥柵舞橋〜高速道路下)

スタート地点の様子 特に予定の入っていない土曜日。
 天気も良くて、こんな時はふらっと千歳川へ行くのが我が家の行動パターンである。
 下る区間は高速道路下まで。
 前回はスポーツセンターまで下ったけれど、今朝かみさんと一緒に8キロを走ったばかりなので、自転車で走る距離を少しでも短くしたかったのである。
 それならば朝走るのを止めて、某K家の様に川を下った後にスタート地点まで走って戻れば良さそうなものだが、さすがにそこまでする気にはなれない。
 スタート地点の千歳川は、これまで見た事が無いくらいに流れが速く、水かさも増えていた。
 落葉や泡が混ざり合って流れていく様子は、上流部のダムが放水しているかのようだ。


自転車移動   水が多い
自転車移動   スタート地点付近の様子

紅葉風景 何時もならば、川岸の小さなエディに入りながらゆっくりと下るのだけれど、今日はそんなエディも見当たらず、流れに乗ってどんどんと下っていくだけだ。
 これだけ水量が増えても、水の透明度は全く変わらないのは支笏湖を水源にする千歳川の良いところである。
 後で支笏湖の水位を調べてみたけれど、特に水位が上がっているわけでもなく、この付近の千歳川の水位の変化はやっぱり、上流にある王子製紙のダムの放水量に左右されているのかもしれない。
 美しい紅葉を楽しみにしていたけれど、河畔の紅葉は既に終わりを迎えつつある。
 今朝の千歳の最低気温は-4度まで下がっていたので、札幌市内とは随分違うようだ。
 それでも黄色や褐色に色付いたミズナラが川岸を彩り、所々に散り遅れたモミジが目を楽しませてくれる。


川底の紅葉   逆光に光る川面
川底の紅葉も美しい   逆光で川面がキラキラと光る

スクォート艇 あっと言う間にマナブまで下ってきた。
 スクォート艇の方が黙々と潜水を繰り返している。
 こちらは舟に乗り込む時も足が水に濡れないようにと気を使っているくらいなのに、見ているだけで寒くなってくる。
 他にはカヤックの若者が二人、クルクルと回っていた。
 マナブの出艇場所付近はモミジが多く、際だって美しい。
 その岸辺では色取り取りの大量の落葉が水面を埋めている。
 下っていても、水の中をゆらゆらと流れていく落ち葉が常に見えていて、秋の川下りを演出してくれる。


マナブの紅葉   落ち葉
マナブの紅葉   落ち葉

木橋をギリギリで潜る 流れが早いので、倒木ポイントの内側を慎重に下る。
 今年もここでは多くのパドラーが痛い目に遭っているのだろう。
 その下流ではカヌーの浮力体が枝に引っ掛かっていたし、対岸の水の中には何やら赤い物体も沈んでいるのが見える。
 カワセミ撮影ポイントから小さな支流を遡る。
 水が多いので丸太橋の下はギリギリで通り抜けられる隙間しかない。
 その先は倒木で行き止まりになっているけれど、何時か歩いてでも良いからこの流れの源流を確かめてみたいものだ。

水の多い魚道  工事中の魚道は下る度に様子が変わっているが、魚道とそれに隣接する堰堤部分はこれでもう完成なのだろう。
 水が多くて、堰堤も全ての場所からオーバーフローしていたので、近くに寄るまでその様子が良く分からなくなっていた。
 新しい魚道もかなり激しい流れになっているように見えたが、下ってしまえばどうってことも無い。
 改修前の魚道だったら、今日の水量ならばかなりスリリングな体験が出来ていたはずである。
 新しい魚道がカヌーで通過する事まで考えて設計されたのかどうかは分からないが、楽しく下れる新魚道攻略法を考え出したほうが良さそうだ。

内別川 内別川の流れ込みでは、水が多いのでかなり奥までカヌーで入る事ができた。
 カヌーに驚いたサケが浅瀬の中を大急ぎで逃げていく。
 例年ならばこの時期に下ればもっとサケの姿を沢山見かけるはずなのに、今日はここが初めてだった。
 その付近は日当たりも良くて気持ち良さそうだったので、持ってきていたおにぎりをそこで食べる事にする。
 ところが、その上は公園になっていて、川の中には木道も作られているものだから、一般の観光客が次々とやって来て落ち着いて昼を食べられる状況ではなかった。
 途中の支流で綺麗に色付いたモミジを見つけ、その下まで行ってみる。
 本流の川岸にも時々そんなモミジがあったのだが、流れが早すぎてその下に入ることができず、通り過ぎるしかなかった。
 その支流でのんびりとモミジを愛でてから再び下り始める。


モミジ
美しい紅葉の下で一休み

壊される千歳川の風景 石狩東部広域水道企業団取水ポンプ場へ渡る橋の周囲では河畔林が切り払われて、何かの工事が行われていた。
 河畔林が無くなったため、川の上から大きな建物の壁が丸見えとなりとても見苦しい。
 このポンプ場へ用事のある人以外はここへは来ないだろうし、一般人の目に付くような場所でもない。
 私の見る限りではかなり乱暴な工事に思われるが、多分工事関係者はそんな事など何も考えていないのだろう。
 魚道周辺の改修工事もそうだけれど、千歳川の美しい景観はそこら中で壊されてきている。
 それを知っているのは極小数のパドラーだけである。
 自分達の無力さを感じてしまう。

 その先の小うるさい釣り人ポイントでは、今日も例の奴と思われる釣り人がロングキャストを繰り返していた。
 こんなところで楽しい川下りを台無しにされたくないので、相手に気付かれる前に思いっきり大声で「後ろを通ります、こんにちは」と言って、サッサと通り過ぎる。

紅葉の下で一休み 最後に蛇籠が待ち構えている。
 その前に綺麗なモミジを見つけて、チャレンジ前に一呼吸を入れた。
 以前より下りやすくなったと言われているけれど、今日の水量ではちょっと心配だった。
 右岸から入ると落差も大きく横波も受けそうなので、寸前で左岸寄りにルートを変更して落ち込みに入る。
 左岸の蛇籠が破れて針金が飛び出しているのが目に入るが、そこは無事に通過できた。
 その下にも大きなウェーブができていて驚かされるものの、無事にクリア。
 かみさんから「何でわざわざ難しい左から下ったの?」と文句を言われたが、私は右からの方が難しく感じたのである。
 こんな風に夫婦の意見が合わない時は、右にも左にもいけず、そのまま真ん中を下って手痛い目に遭う、何てことも度々なので注意が必要である。


蛇篭の落ち込み   蛇篭の落ち込み下流
蛇篭の落ち込み   落ち込みの下にも大きな波が

 そうして川下りを終え、スタート地点に置いてある自転車を取りに行く途中、マナブの前でN山さん夫婦に会った。
 天気の良い週末、ぷら〜っと遊びに来たくなる千歳川。
 これからも美しい姿を保ち続けて欲しいものである。

2010年10月30日 晴れ 
当日12:00千歳川水位(ふ化場観測所) 30.37m 



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