流れが早いので、倒木ポイントの内側を慎重に下る。
今年もここでは多くのパドラーが痛い目に遭っているのだろう。
その下流ではカヌーの浮力体が枝に引っ掛かっていたし、対岸の水の中には何やら赤い物体も沈んでいるのが見える。
カワセミ撮影ポイントから小さな支流を遡る。
水が多いので丸太橋の下はギリギリで通り抜けられる隙間しかない。
その先は倒木で行き止まりになっているけれど、何時か歩いてでも良いからこの流れの源流を確かめてみたいものだ。
工事中の魚道は下る度に様子が変わっているが、魚道とそれに隣接する堰堤部分はこれでもう完成なのだろう。
水が多くて、堰堤も全ての場所からオーバーフローしていたので、近くに寄るまでその様子が良く分からなくなっていた。
新しい魚道もかなり激しい流れになっているように見えたが、下ってしまえばどうってことも無い。
改修前の魚道だったら、今日の水量ならばかなりスリリングな体験が出来ていたはずである。
新しい魚道がカヌーで通過する事まで考えて設計されたのかどうかは分からないが、楽しく下れる新魚道攻略法を考え出したほうが良さそうだ。
内別川の流れ込みでは、水が多いのでかなり奥までカヌーで入る事ができた。
カヌーに驚いたサケが浅瀬の中を大急ぎで逃げていく。
例年ならばこの時期に下ればもっとサケの姿を沢山見かけるはずなのに、今日はここが初めてだった。
その付近は日当たりも良くて気持ち良さそうだったので、持ってきていたおにぎりをそこで食べる事にする。
ところが、その上は公園になっていて、川の中には木道も作られているものだから、一般の観光客が次々とやって来て落ち着いて昼を食べられる状況ではなかった。
途中の支流で綺麗に色付いたモミジを見つけ、その下まで行ってみる。
本流の川岸にも時々そんなモミジがあったのだが、流れが早すぎてその下に入ることができず、通り過ぎるしかなかった。
その支流でのんびりとモミジを愛でてから再び下り始める。
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