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鵡川

(穂別橋〜豊田)

 クラブ例会二日目は、同じ鵡川でもずーっと南に下った穂別町から下流を下る。
 前日はニニウ〜福山のハードな川下りにソロで参加し、他のメンバーがそのまま穂別のキャンプ場に泊まる中で私は一旦札幌まで帰っていた。
 そして今日、かみさんを連れて再び鵡川へと戻ってきたのである。
スタート地点 昨日の私の疲労困憊した様子を見ていたメンバーは、私はきっと来ないだろうと噂していたようだけれど、一晩ぐっすり寝ただけで体力は完全回復していた。
 もっとも、年を取ると体を動かした後の疲れは一日おいて二日目に出てくるので、この日はただの空元気だったのかもしれない。
 スタート場所は穂別橋上流左岸の河川敷。
 広々と整備された河川敷に車を乗り入れ、流れの直ぐ近くに車を停める。コンクリートの階段護岸を降りて水面にカヌーを浮かべることが出来る。
 楽で良いのだけれど、面白みは全く無い。

 スタート地点に集まった時は、風もなく天気も良くて暑いくらいだったのに、下流へ車を回して戻ってきた時には、南から冷たい風が吹いてきて肌寒く感じるほどに様子が変わっていた。
 海まではまだかなり距離がある筈なのだけれど、その南風が海霧を運んできているかのように、周りの山に灰色の雲がかかり始めている。
 風向きはもろに向かい風だ。しかも、散々苦しめられた昨日の向かい風よりも強く吹いている。
 ところが今日はかみさんとのタンデムなので、少しくらいの向かい風は全然気にならない。
 広々とした川面にカヌーを浮かべて川下りのスタート。

川下りの様子   川下りの様子
川下りのスタート   曇り空なのが残念

 川幅は20〜30mはあるだろうか。その幅一杯に流れる鵡川は大河の様相を呈している。
 ただ、限られた水量がその幅に広がって流れているのだから、水深は極めて浅い。わざわざカヌーに乗らなくても、川の中をそのまま散歩できそうである。
 下るルートを見極めておかないと、途中で座礁して、それこそ川の中を歩く羽目になってしまう。

大河の風景
大河の様相の鵡川

 水がもう少し多ければ瀬と呼べるような流れにもなるのだろうけれど、この水位では波もほとんど立たない。
 ダウンリバーよりもスポットで遊ぶのを楽しみにしているようなカヤックのメンバーには、退屈極まりない流れだろう。
 普段は見向きもしないような小さなウェーブに争うように群がる姿を見ていると、そこはかとない哀愁を感じてしまう。

鵡川の瀬   鵡川の瀬
これでも瀬   こんなとこでも遊んでいる

 それにしてもソロとタンデムでは、向かい風の中を漕ぐ時の疲れが全く違う。私は後ろで舵取りするだけなので殆ど疲れないし、前で漕ぐかみさんも特に向かい風を苦にしている様子も無い。
タンデムで漕ぐ 最近は「カナディアンカヌーはそもそも一人で漕ぐものであって、それに二人で乗り込み、しかも川まで下るなんて、わざわざ難しい競技にチャレンジしているようなものだ」と考えるようになっていたけれど、それが大きな間違いであったことにようやく気付かされた。
 やっぱりカナディアンは二人で漕ぐ乗り物なのである。真のカヌー乗りとなるためには、そこから派生する様々な困難、夫婦間のトラブルなどは、どうしても乗り越えなければならない壁なのである。

 最初の予定では穂別橋から15km程下流の栄和橋まで下ることになっていたけれど、水が少な過ぎるので、その手前半分くらいの場所で上陸することに変更されていた。
 この向かい風で、もしも当初予定通りに下ることにしていたら、とんでもなく悲惨な例会になっていたことだろう。
 でも2馬力で漕いでいる我が家は向かい風も気にならず、ロングツーリングをしたい気分だった。
 退屈な流れと単調な景色が広がっているだけだったとしても、初めて下る川は楽しいものである。
 もっと下流に行けば、それこそ川の上からは堤防の土手しか見えなくなるのだろうけど、ここではまだ、川の流れが抉り取った見上げるような土壁の横を通り過ぎたりとそれなりの変化も楽しめる。
 川旅気分で下りたいところだ。

崖の下を漕ぐ
時々こんな風景も楽しめる
鵡川の風景   鵡川の風景
黙々と下り続ける   遊ぶ場所を見付けて群がる

 ただ、下るにしたがって川の汚れがどうしても目に付くようになってくる。
流れが淀んだところには黄色い泡が集まっているし、水中を覗くとヘドロが一緒に流れているのが見える。
大雨が降って大増水でもしたら、こんな汚れも洗い流されるのだろうけれど、そんな雨もしばらく降っていないので、今が一番汚れている状態かもしれない。
先月の例会では鵡川の占冠から上流を下り、昨日はニニウから福山、そして今日は穂別から下流。
とても同じ川を下っているとは思えないほど、それぞれに様子が違っている。

汚れた鵡川   汚れた鵡川
横を流れる泡が気になる   近寄りたくない光景だ

 やがて、車を回してあったゴール地点が見えてきた。
 見えてきたと言っても、橋があるわけでもなく、川からは停めてある車も見えない。
 先月の例会ではゴール地点に気付かずに通り過ぎてしまうと言う珍事があったので、今回は全員でゴール地点を確認し、GPSに登録し、河畔の木に目印の赤いハンカチを結びつけてと万全を期していたので、さすがに間違えることは無かった。
 2005年には福山から富内、2006年には富内から穂別までを下っているので、これで赤岩青巌峡を除いて上流からここまでほぼ一本に繋がったことになる。
 海まではまだまだ距離があるけれど、いずれはこれを河口まで繋げてみたいものだ。
 でも、川の流れはますます遅くなり、汚れもひどくなり、景色もつまらなくなり、向かい風も強くなることを考えると、実行に移すことは無さそうである。、

ゴールに到着   ゴールに到着
ゴールに到着   車までカヌーを引きずる

2008年6月29日曇り
下った区間の地図はこちら

当日12:00 鵡川水位(鵡川穂別観測所) 52.81m



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