トップページ > カヌー > 川下り日記

 

尻別川

(喜茂別川との合流部 〜 京極町京留橋)

 カヌークラブの8月例会は尻別川、土曜日に喜茂別から京極まで下り、日曜日は京極から下流のラフトコースを下る日程である。
 喜茂別から京極までは去年の秋に我が家単独でも下っていて、美しい羊蹄山の姿を眺めながらの快適な川下りを楽しめる区間である。
 川を下りながら見る風景はほとんどが近景だけに限られてしまうが、ここでは遠景を楽しむことができる数少ない川の一つだろう。
 この遠景は天気が良くて空気が澄んでいる時の方がより美しく見える。例会初日は、まさにこの条件どおりの素晴らしい青空が広がる一日になった。
 気温も高いのでどんな装備で下るか迷ってしまったが、久しぶりにTシャツにカヌー用のショートパンツと言う軽装で下ることにした。
 川下りを始めたばかりの頃は何時もこんな格好で下っていたけれど、クラブに入ってからはそれでは許されない雰囲気があって、沈しても大丈夫なように常にドライスーツを着込んでいたのである。
 薄手のウェットスーツがあれば良いのだけれど、夏のわずかな時期だけしか着られないようなウェアを買う余裕も無いのだ。  

川の向こうの羊蹄山   小さな瀬

 去年と同じく、喜茂別川合流地点の川原からスタート。その付近は流れが淀んでいるので川底の石は薄汚れた藻に覆われている。
 でも、水が流れ始めると直ぐに、磨かれたような美しい石の川底に変わる。澄んだ水を透して太陽の光がその石をキラキラと光らせて、楽しい川下りのスタートである。
 カーブを曲がるとお楽しみの羊蹄山の姿が目の前に現れた。真っ青な空を背景にした羊蹄山、山頂を隠す白い雲はちょっとしたアクセントだ。
 川の中にもちょっとしたアクセントの小さな落ち込みがあるが、この付近はひたすら周りの風景を楽しみながら下る場所である。
 川にかかる吊橋もこの風景のアクセントに加わる。
 素晴らしい青空のおかげでどんな風景も一幅の絵に変わってしまう。
 途中で川の中にカヌーを並べて記念撮影をする。
 私だけカヌーから降りてカメラマンをするが、ショートパンツで入る川の水はさすがに冷たい。股間まで濡れると縮み上がってしまいそうだ。
 流れの無い場所を選んだつもりだけれど、若干の流れはあるのでカヌーが並ぶのに時間がかかる。それを待っている間に体が冷えてしまうが、再びカヌーに乗り込んで漕ぎ始めれば直ぐに暑くなってきてまた水の中に入りたくなってくる。
 やや落差のある瀬に差し掛かった。
 そんな水しぶきがかかるような瀬の中を抜けるときも、こんな天気の時は余計に楽しい。カヌーの周りにキラキラと光る宝石が舞い上がる。

川の上で集合写真   水しぶきも気持ち良い

 今回の川下りには数日前に北海道に上陸したばかりのKevipaさん、ミエさんと、3匹のワンちゃんも一緒である。
 楽しそうな表情でカヌーに乗っているケビン・ルーク・クレアを見ていると、我が家のフウマも連れて来てやれば良かったと後悔する。キャンプ場がペット禁止だったので、今回は留守番させることにしたのだ。
 今頃はパソコン机の下にもぐり込んで、ふてくされた顔で寝転がっていることだろう。
 Y谷さんの大学生の娘さんも今日はお父さんと一緒にカヤックで参加している。
 何時ものクラブの例会は年寄りばかりなので、たまに若い女の子が参加すると川の上を一輪の花が流れているようで、何となく楽しい気分にさせられる。
 羊蹄山の姿に見とれていると、前方にやや落差の大きな瀬が現れた。パドルを握る手に今日初めて力が入る。皆、楽しそうな表情で次々とこの瀬をクリアした。
 途中の川原に上陸して、昼食を兼ねた休憩にする。
 そこから先にはゴールまで適当な川原がなくなってしまう。我が家が去年下った時は、そこを通り過ぎてしまって、しょうがなく護岸ブロックの上の草むらでお昼を食べたものである。

目の前に迫る瀬   ワンちゃんも緊張気味

 留産橋を過ぎると川を横断するように岩が並べられていたり、川の中央に杭が打たれているようないやらしい場所が現れる。
 初めて下ったときはヒヤッとさせられたが、流れもそれほど早くもなく、落ち着いて下るコースを見極めれば特に難しいポイントでもない。
 その付近から浅瀬が多くなり、カヌーのコース取りに忙しくて周りの風景を眺める余裕もなくなってくる。

川の中央の杭   横一列の岩

 再スタートしてしばらく行くと堰堤のポーテージだ。
 Kevipaさん、ミエさんは、それぞれ大きなカナディアンに一人で乗っている。下っている時は何の問題も無いけれど、ポーテージが必要になる時だけは大変だ。
 今回は水量も少ないので、ロープダウンしながら魚道を通過させることができた。ワンちゃん達は私達と一緒にポーテージである。
 この堰堤のすぐ先にこの区間最大の瀬が現れる。最大と言っても、距離も短く真直ぐな流れなので、バランスさえ崩さなければ特に問題なく下ることができる。
 去年は緊張しながら下った場所も2度目の今回は特に緊張もしない。
 アドレナリンの量が増えるほど下った後の達成感が大きいのだけれど、その量が減ってくるとその分達成感も小さくなってしまう。
 キャンプと同じでカヌーも少しずつ贅沢になってしまい、余程条件に恵まれないと満足できなくなると言うのはちょっと困った話しである。

堰堤越え   最後の瀬

 その瀬を過ぎた後はゆったりとした流れが続き、のんびりとゴールを目指すだけだ。
 のはずだったけれど、途中から吹き始めた風が向かい風となってカヌーの行く手を邪魔してきた。
 キャンプ場へ付いてからのビールと温泉、それだけを励みに最後のパドリングに力をこめた。

川下り当日の尻別川の水位(2006年8月5日12:00)
尻別川喜茂別観測所 252.78



戻 る