そして次にシーソラプチ最大の難所がやってきた。
1mほどの落ち込みと、その先で岩にぶつかりながらクランク状に流れが変わり、油断するとあっと言う間にカヌーがひっくり返ってしまうようなところだ。
我が家はこれまで2勝1敗だけれど、その2勝もかなり危なっかしいものだった。
先に行ったサダ吉さんは落ち込みの手前で座礁してしまい、カヌーを前後に揺すりながら何とかそこをクリアした。
その姿を見て我が家はポーテージすることに決めた。アリーをこれ以上傷つけるのは忍びないのである。
マサキチ君は右岸寄りのチキンルートを無事に下り降りた。チキンルートと言っても、それだけで見れば結構な瀬である。とても小学生とは思えないパドルさばきだ。
カヌーを引っ張りながら落ち込みに近づくと、ルートさえ間違わなければ座礁しないで下れそうに見えてきた。急遽方針変更をして再びカヌーに乗り込む。。
その先ではラフトツアーの一行が待ち構えていた。ここで沈すると、そのままラフトツアーの皆さんの前を晒し者となって流されていくことになる。
前回ここで沈した時は、先に下っていた別のカヌークラブの団体が待ち構えていて、まさにその中を流されてしまったのである。
それ以来私は、この場所を沈の花道と命名したのである。
落ち込み手前でちょこっと頭を出している小さな岩を左にかわして、直ぐに落ち込みの右側ギリギリにカヌーを進める。
無事に腹を擦らずに落ちたと思った瞬間、カヌーが思いっきり左に傾いた。前回の沈と全く同じ状況である。
その時はなすすべなくひっくり返ってしまったが、今回は体を傾けて何とか体勢を立て直した。パドル操作が間に合わずに次のクランクでカヌーは後ろ向きになってしまったが、沈の花道を流される事態だけは避けることが出来た。
takabooさんは何の問題も無くそこをクリア。 |