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白雲山然別湖畔コース(2022/07/31)

初めての団体登山

カヌークラブの然別湖キャンプ星空観察会のオプションとして企画された白雲山の登山。
下界の最高気温が30度を超えるような日の山登りなんて誰が参加するのだろうと思っていたら、参加者は何と15名。
ベテランから登山は初めてというメンバーまで、そのレベルも様々だ。

白雲山の登山
総勢15名の団体登山


私は3年前に士幌高原側から白雲山に登っていたけれど、然別湖側から登るのは初めてである。
コースタイムは士幌高原コースが1時間40分、然別湖コースが1時間30分と、大して変わりはない。

登山口の標高は810mくらい。
そこを午前9時15分にスタート。
湖畔を離れて直ぐに急登が始まる。

白雲山の登山
グイグイと高度を上げていく


登り始めてまだ10分も経っていないのに、早くも熊五郎さんが座り込んでいた。
流石に座り込むのにはまだ早過ぎる気もする。

白雲山の登山
ファミリーの大黒柱が早々にダウン


それを追い越して最後尾から登っていくと、途中でウッチーが美味しそうにタバコを吸っていた。
こちらも登り始めて20分も経っていない。

白雲山の登山
タバコが美味そうだ


そして30分ほどで水分補給の小休止。
かみさんと二人で山に登る時は1時間以内に休憩することは考えられない。
これが団体登山のペースなのだろう。
熊五郎さんファミリーが追いついてこないけれど、時間がかかりそうなので待たずに先に進むことにする。

白雲山の登山
小休止


途中で私達の先に登っていった若者が下りてきた。
登頂してもう下りてきたのかと思ったら、途中で道が無くなっていたとのこと。

白雲山の手前まではほぼ1本道なので、そんなことはないはずだ。
若者は頭を捻りながら、また登り返していった。

そこから少し登っていったところで、若者が言っていた意味がようやく理解できた。
倒木が登山道を完全に塞いでいたのだ。
よく見るとその先に登山道が続いているのが見えたけれど、これでは登山道が無くなっていると思うのもしょうがない。

白雲山の登山
登山道を塞ぐ倒れたばかりのような倒木


そこを乗り越えたような跡も見られず、今日倒れたばかりなのかもしれない。
確かに今日はかなりの強風が朝から吹いていたのだ。



倒木を迂回できそうな場所を探すが、上からも下からも迂回は無理。
そうなると倒木を直接乗り越えるしかない。
足場になるのは下敷きになった木の枝。
細い枝が何本も積み重なった感じで、とても安定が悪い。
それでも何とか全員がそこを乗り越えて、普通の登山がちょっとしたアドベンチャー登山になったのである。

白雲山の登山
然別湖の温泉街が見えた


所々で展望が開けて、湖や温泉街が見下ろせる。
曇り空で風も強いので、心配していたほど暑さは感じない。
それに登るペースも遅いので、汗もほとんどかかない。

10時10分ころに尾根まで上がってきて、ようやく急登から開放された。
緩やかな上りが続いたかと思ったら、今度は下りとなる。
下っている途中に白雲山の山頂が見えた。
山頂を目の前にして下っていくのはあまり楽しいことではない。

白雲山の登山
最近ジムに通い始めたらしいクラブの女帝、山は勝手が違うようだ


そうして10時半に山頂手前のコルまでやってきた。
熊五郎ファミリーを除くメンバーが全員揃ったところで、山頂へ向かっての最後の登り。

白雲山の登山
下りきったところから再び急登が始まる


山頂直下まで登ってくると岩場が広がっていた。
遮るものがなくなったので、体を飛ばされそうになるくらいの強風がまともにぶつかってくる。
しかし、そこはまだ山頂ではない。

白雲山の登山
この先が山頂直下の岩場


大きな岩がゴロゴロと積み重なった場所を登ってようやく山頂となる。
そんな場所が苦手なかみさんは、あっさりと登頂を断念。

白雲山の登山
最後の岩場はなかなか険しい


そうして11時丁度に山頂に到着。
コースタイムを15分も上回っての登頂だった。

白雲山の登山
白雲山山頂


山頂は足場が悪く、大きな岩につかまっていないと風に吹き飛ばされそうだ。
灰色の雲が上空を覆っているけれど、然別湖の姿はハッキリと見えていた。

白雲山の登山
然別湖を一望


反対側に目をやると十勝平野が広がっている。
少し霞んでいるけれど、そちらには青空も少し見えていた。
気温は多分、30度を超えているのだろう。

白雲山の登山
十勝平野の眺め



山頂から下りて風の当たらない場所に逃げ込む。
そこに、今回の登山リーダーのOはしさん他3名が登ってきた。

白雲山の登山
今日の登山リーダー到着


皆がここにいる間に熊五郎ファミリーは登ってこれるのだろうかと心配していたが、Oはしさん達からそれ程遅れることなく姿を現した。
奥さんのひろやんは、かみさんと同じくここを山頂と決めたようだが、熊五郎さんと息子さんは本物の山頂まで登っていった。
意外と体力があるんだなと思っていたら、山頂から降りてきてそのまま倒れ込んでしまう。

白雲山の登山
このまま寝てしまうかと思った


ここまで時間がかかると思っていなかったので食べ物の類は何も持ってこなかった。
何時もの感覚で、お昼までには下山できるだろうと思っていたのだ。
他の人が持ってきていたおやつを分けてもらって腹を満たす。

白雲山の登山
岩場で咲くイワブクロ


そして11時45分に下山開始。
私は写真を撮りながら、一番最後からゆっくりと下っていく。
私の前を下りていくのは熊五郎ファミリー。
下のコルでは皆が待っていてくれたけれど、そこから先は先頭グループはどんどんと先に降りていってしまう。

白雲山の登山
熊五郎ファミリーの後ろから下りていく


私は熊五郎ファミリーを追い越すのも気の毒なので、相変わらず最後尾から下りることにした。
Oはしさんやウッチーもゆっくりと降りるつもりらしく、時々止まっては私達を待っていてくれる。

白雲山の登山
タバコを吸いながら待っていてくれるOはしさん達


流石にちょっとペースが遅すぎるかなとも思ったけれど、私だって石鎚山では転んで滑落したし、ランニング中に転んで擦りむいた膝は、2ヶ月経ってもまだ完治していない。
歳を取って運動能力が低下しているのは確かで、登山中に転ぶことだけは絶対に避けたいので、この遅いペースは結構ありがたかったりする。
写真を撮りながらゆっくりと下っていく。

白雲山の登山
ゴゼンタチバナとコケ


白雲山の登山
変わったコケだなと思ったらシダの仲間らしい(アスヒカズラ)


そうして13時20分に登山口まで下りてきた。
先に降りていた人達からは20分くらい遅れての下山である。
かみさんは、私達が遅すぎるので途中で何かあったのかと心配していたようだが、これからはコースタイムをどれだけ縮められるかではなく、コースタイムをオーバーするくらいのペースで山に登るのが良いのかもしれない。


ヤマレコでの記録 
 


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