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銭函天狗山(2018/10/04)

下山の方が時間がかかる

天気が良い時は、なるべく近郊の山に出かけるようにしよう。
最近は川にばかり出かけていて、山からはすっかり遠ざかっていたので、もう少しバランス良く遊ぼうと考えたのである。

そうして、最初の標的に選んだのは銭函天狗山。
我が家からは一番気楽に出かけられる山なのである。

平日なのに、駐車スペースはほぼ埋まっていた。
久しぶりに朝から青空が広がる絶好の山登り日和だったので、考えることは皆同じなのだろう。

暫くの間、沢沿いに登っていく。
キノコでも生えていないかと周りに目をやるが、何も見つからない。


沢沿いの登山道では秋の気配は感じられない


途中のぬかるんだ場所には、誰かが板を敷いてくれていて、登山靴が泥まみれにならずに済んだ。
5年前の11月に登った時は、長靴を履いてくれば良かったと思えるくらいに登山道がぬかるんでいたけれど、今日は酷いのはその場所だけだった。


ぬかるんだ登山道


沢から尾根に上がる急登。
かみさんは山に登るのは2年ぶり。
でも、2年程度のブランクは彼女には全く関係ないようで、私が追い付けないような速さで登っていく。

尾根まで上がってきてホッと一息かと思ったら、急登はそこから先も続くのである。
登山口からの標高差は417m程度だけれど、それを一気に登るので結構ハードだのだ。
それに加えて、かみさんのハイペースである。
なるべく汗をかかない様に登りたいのに、かみさんのペースに合わせて登っているとどうしても汗だくになってしまう。


かみさんに遅れないように付いていくのに一苦労



下山中の単独の男性とすれ違い、2人連れの女性と単独の女性を途中で追い越す。
沢を登っている時は全く秋の気配を感じらなかったけれど、尾根の上まで登って来るとヤマブドウやオオカメノキの葉が赤く色づいていた。


山頂直下の岩壁が見えてくる辺りでは周りの木々の葉も色付いていた


山頂直下の岩壁がようやく見えてきた。
その岩壁の裏側を回り込み、午前11時30分に山頂到着。


何故か名前は天狗岳になっていた

コースタイム1時間30分のところを55分で登ってきたけれど、だからと言って誰からも褒めてもらえない。
ちょっと頑張ったかなと言う自己満足だけである。

それならば、汗をかかない様にもっとゆっくりと登った方が良さそうな気がする。

三角点横の木の幹に、小さな山頂標識が括り付けられていた。
山頂標識と言うには簡素過ぎるし、しかもその名前が天狗岳になっている。

「こんな標識だったろうか?」と思っていたら、近くの岩場の上に立派な標識が立っていた。

多分三角点のある場所が本当の山頂なのだろうけれど、やっぱりこちらの方が山頂らしく見える。


山頂標識はこちらの岩の上にあった



私も別の岩の上でポーズ



久しぶりの山なので、山頂でお湯を沸かしてカップ麺でも食べようと、今日はお昼頃に山頂に着くような時間を見計らって家を出てきていた。
もっと涼しい時に暖かいものを食べると有り難く感じるが、今日は陽射しが強くて暑いくらいなので、全然有り難くはなかった。
それでもやっぱり、山の上で食べるカップ麺は美味しかった。


こんな風景を眺めながら食べるカップ麺はとても美味しい


回りではアキアカネが沢山飛び交っていた。
「こんな山の上まで飛んできても、産卵するような水溜りはないのにな~」と思いながら、その姿を眺める。
上昇気流に乗って、こんなところまで上がってきてしまったのだろうか。


もう少し岩の先に立って欲しかったけれど、これが精一杯


山頂からの風景をたっぷりと楽しんでから下山開始。
登る時に追い越した女性二人連れが、直ぐ後ろから降りてきていた。
ペースが速そうなので、道を譲る。


ロッククライミングのつもり


私たちは二人とも下りが大の苦手なのである。
膝を傷めない様に、ストックを使いながら一歩一歩慎重に降りていく。

途中ですれ違った男性が「上は風が吹いてますか」と聞いてきたので、「そんなに吹いてませんよ」と答えると落胆の表情を浮かべた。
どうやら暑さに堪りかねて、少しでも涼しいところに出たかったようだ。


下りは慎重に


結局、駐車場所まで下山には1時間以上かかってしまった。
登りと下りのこのギャップを埋めるのが今後の課題になりそうである。



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