北海道キャンプ場見聞録
烏帽子岩・義経岩(2018/05/08)
キャンプの帰りにプチ登山
仲洞爺でキャンプをしたついでにどこかで遊んでいこう。
そこで、前から気になっていた烏帽子岩まで行ってみることに。
洞爺湖の湖畔道路を走っていると、山の上にニョキッと立っている岩が見えるが、これが烏帽子岩である。
サクラの花越しに眺める烏帽子岩
事前に調べたところ、道立洞爺少年の家「ネイパル洞爺」の裏から登っていくことになっていたが、この 建物は既に撤去されて無くなっていた。
湖畔道路沿いには「洞爺湖さくら園」の看板が立っていて、満開の桜並木の中を入っていくと駐車スペースがある。
登山口はその奥で、えぼし岳登山口の看板が立っていた。
歩きやすい登山道
簡単に登れる山なので、登山と言うほどのものでもない。
でも、昨年の洞爺湖マラソンの翌日にもここに来たのだけれど、さすがにその時は疲れ果てていて登る気にはなれなかった。
林道のような登山道はとても歩きやすい。
仲洞爺でのキャンプで初めて食べたヨブスマソウは、ここでは既にかなり大きくなって群生していた。
その隣にはイタドリも群生している。
このイタドリも、四国旅行した時には山菜として売られていた。
ヨブスマソウもイタドリも、伸びだしたばかりの若芽を食べるのだが、これだけ群生しているのを見ると、山菜としてのイメージは完全になくなってしまう。
この烏帽子岩プチ登山では、途中で山菜も採れるかもしれないと期待していた。
その期待通り、アズキナやウド、アイヌネギが、数こそ少ないものの、ところどころに生えていた。
道を塞ぐ倒木
横ばかり見ながら歩いていたので、危うくタヌキの溜め糞を踏みそうになる。
山菜は下山の時に収穫することにして、まずは烏帽子岩を目指して登っていく。
突然、倒木が行く手を塞いでいた。
ネイパル洞爺があったころは、そこの職員が登山道の管理をしていてくれたみたいだが、現在はあまり管理されていないのかもしれない。
私たちが歩いている登山道以外にも、別のルートがあったみたいだが、そちらは殆ど笹に覆われていた。
現在の登山道にも笹が被さってきているところがあった。
今の季節、そんな笹の中はなるべく歩きたくない。
通り抜けた後に気になって体を調べてみたら、袖の上に大きなダニが付いているのを見つけてゾッとする。
烏帽子岩が近づいてきたところで、傾斜が急になってきた。
横にはロープも張られていて、ようやく登山をしている気分になる。
フキに覆われた場所も
最後の急登
登り始めてからちょうど30分で烏帽子岩に到着。
下から眺めると、複雑な形に見えていた烏帽子岩だが、ここからだと先端が鋭くとがった三角形の岩にしか見えない。
烏帽子岩に到着
その岩の上まで登るクライマーもいるみたいだが、もちろん私たちが登れるわけはない。
その下にある小さな岩の上にも怖くて立てないくらいである。
鋭く尖って見える烏帽子岩
そこからの洞爺湖の眺めもなかなか素晴らしい。
洞爺湖を眺めながら一休みして下山開始。
烏帽子岩から眺める洞爺湖
忘れられた帽子
途中でかみさんに「登ってくる時に帽子被ってなかった?」と言われる。
休む時に、横の岩に帽子をちょこんと被せたことを思い出した。
最後のロープ場を下りる前でなくて良かったと思いながら、慌てて取りに戻る。
そして今日の夕食で食べる分だけの山菜を収穫しながら下山。
大きくなったヨブスマソウも、先端の部分だけを収穫した。
ネイパル洞爺のあった場所は、えぼし岩公園となっているが、特に施設があるわけでもない。
でも、緑の芝生とその中に咲く黄色いタンポポ、そして満開の桜、それだけでとても素晴らしい公園である。
えぼし岩公園の満開の桜
この烏帽子岩に登る前に、途中の義経岩にも登ってきた。
義経岩とその前で花を咲かせる桜
もっとも、車で行けるので、歩いて登った訳ではない。
ただ、義経岩までの道はかなり荒れていて、普通乗用車では腹を擦るような道で、歩いて登った方が楽かもしれない。
湖から登ってくる道はかなり荒れている
義経岩前の駐車スペースは結構広い
義経岩の下は大きな洞窟になっていて、中には岩屋観音が祀られている。
岩屋の中から
この義経岩はクライミングのフィールドともなっていて、ボルトも打ち込まれている。
神聖な場所の筈なのに、こんな事して良いのか?って思ってしまうが、まあ義経さんも嫌いな方じゃないと思うから、クライミングの様子を楽しんでいるのかもしれない。
麓から見上げた義経岩
義経岩全景